
2017年7月16日(日) YG姉 曇 (空沢岳から観た三倉山の山容)
7/30記) 梅雨明けが発表されましたが、梅雨明け”発表後かえって曇りとか雨が続いてしかも相変わらず蒸し暑い。雨のしとしと降る週末が二週続いて、山歩き人の観点からみますとストレス90%です。だいぶ経ってしまいましたが、三倉山の稜線に、キスゲ見物に行ってきましたので、簡単にアップしましょう。5月からだいぶ会津にきましたが、あちら方面のイベント的にはこれで一区切り。今年も初夏の会津の山をたくさん楽しめて、その間会えた先輩がた、および仲間の皆さん全てに感謝です。
今市から2時間かからずに、音金集落に到着。集会所には止められないだろうと、先に進んで路駐も、一番ナイスな場所を選んで止められます。ここに来るのも数回目なので、どの辺がいい駐車ポイントなのかも、もう慣れたものです。受付場所でならんでいますと、今までは来たことのない50年もののボンネット送迎バスが2台到着で、皆さん撮影会が始まってました。
コース; 音金 6:03 --- 唐沢山--- 三倉山 --- 大倉山 --- 流石山 --- 大峠 --- 林道ゲート前 13:17
路駐の車が遠くまで連なってます。この日は静かな集落も、登山者の車で農道も車で溢れかえります。向かいは見明山でしょうか。路駐の車は遠くまで列を作っています。
昨年は、流石山から稜線を歩いたので、今回は逆回り。大峠までの送迎バスには乗らずに唐沢山、三倉山から向かいます。当然最初は地味な森の中の急登を延々とこなしていく登りになります。暑さは先週までの猛暑というほどではない。最終水場でタオルを濡らして肩にかけて暑さ対策です。
YG姉は、他の仲間数人と最初ゆっくり歩いていたので、私は普通に先に行ってました。YG姉と歩くと、男の単独者と歩いているようで、余計な気を使わなくてよいし、歩行も自分より早いくらいなので、一般ルートなら平気で置いていっても全く問題なし。この日も当然のように1時間半くらいで、後ろから追いついて来ました。
(唐沢山への登り。最後の区間は岩混じりの急登があります。前は追いついてきたYG姉。)
ついに展望が開けてきて、二岐山(左)、小白森山から旭岳とかの稜線も見えます。展望が見えますと一服します。天気予報は雨覚悟のモノだったので、イマイチです。雨はまだ落ちてきていません。
唐沢山山頂には、馴染みの常連さんグループも休憩していました。三倉山へ続く稜線に出たわけです。山頂からは三倉山の3つのピークがよく見えています。(見出しの画像)その風景や、旭岳の方面の風景の写真を撮って、少し休みます。
(唐沢山から三倉山へは、潅木の中の稜線歩き。)
三倉山の3つのピークのうち、唐沢山方面からは最初のピーク”三の倉”に突き上げる土倉山の稜線が見えています。(p ↓)ノラさんによると土倉山に夏季に行くと猛烈なヤブで進行できないほどのようです。そのピークに上から行くのは、そもそも邪道と思いますが、三の倉のピークから最初は、猛烈なヤブのようです。土倉山ピークへの稜線は、上から見ると平穏そうに見える箇所もありました。今回、行くとなったらここからかな、って場所はチェック出来ましたが、そんなことをする日が来るかどうか・・・。
こちらは、音金集落から自分たちが登ってきた尾根(p ↓)。 随分と急に登りつめているのが、こうして見ると判ります。よくこんなところ登ってきたなって感じます。
稜線に出ますと、あまり暑さを感じず。先週までの猛暑歩きの再来を気にしてましたが、体的には助かりました。稜線にはシャクナゲが群生して咲いていたのと、この小さな白い花が咲いていました。
(p ↓、見える稜線は隣の無名峯を経由する稜線。)
出始めてからは、たくさん顔をだしてきたシャクナゲの花。
唐沢山からは、あまり急な登りもなくアップダウンしながら三倉山山頂(二の倉)到着です。山頂には双方向かた来た登山者が数人休憩中。少し休んでいると、福島のトレランクラブのメンバー多数も到着。このグループは過去2年は山頂の記念写真をなな”が撮ってあげてます。後にこのリーダーさんも気づいてくれて、がっちり握手しました。
(後方に旭岳が望める三倉山山頂 )
三倉山山頂で、少しゆっくりしました。仙台のいつも元気なOさんは大峠方面から早くも到着されていて、ご挨拶。あちら方面からの中ではトップ集団ですね。会津のイベントが済んでしまうとこのかたたちと当面会えないのだと、少々名残惜しい気分。三倉山からは一旦下って、登り返しで一ノ倉、大倉山へ向かいます。
(三倉山山頂直下の稜線は結構な高度感を味わえます。)
振り返って三倉山山頂を観ますと、あんなにとんがっておるわ、って印象です。
いつしか那須連山もよく見えるようになる位置関係の場所まできました。今にも雨が降り出しそうですが、一連の山塊全て見渡せました。
三倉山を振り返ると、だいぶ山頂部は遠ざかりました。手前は一ノ蔵のピークでしょう。
大倉山山頂手前で、逆方向歩きのブロッケンさんとすれ違って、少々立ち話。今後またすぐ会えるでしょう。大倉山山頂は展望なしなので、軽くスルー。
(流石山方面へは、シャクナゲの花の中稜線歩きです。)
コバイケイソウの花がで初めて、点在する稜線は、ウラジロヨウラクも交じるように待っていって、気持ちの良い草原主体に変わっていきます。
(ウラジロヨウラク)
大倉山山頂を過ぎて、池を二つ見る頃から、ニッコウキスゲの花が徐々に出てきます。距離的にはすぐ近くの三倉山周辺から大倉山までは、一輪たりともこの花は見かけないので、植生とは不思議なものです。
三斗小屋宿方面の谷に向かっての斜面は、キスゲが多く咲いています。まだ蕾のものも多く、幾分最盛期より前のかんじがしますが、それでも期待通りのお花畑が鑑賞できます。
流石山手前から、小降りですが雨にあたりました。那須連山も、後方の三倉山の稜線も一時期ガスに巻かれて見えなくなります。流石山頂はYG姉の証拠写真だけ撮って、スルー。その後の下り斜面は、一面のキスゲの花畑で、大峠、流石山ピストンの軽歩き組なんかも混じって、お花鑑賞撮影タイムに入ります。
(鞍部が大峠。その先登っていく尾根は三本槍岳に続く尾根。)
旭岳(左)、須立山の稜線とキスゲ斜面。
キスゲ斜面で、花を撮影しながら下山していますと、なかなか歩が進みません。前後大勢の登山者みなさん似たり寄ったりの状態で、ここだけは登山とは打って変わっての観光地のような感じです。
キスゲに混じって、ハクサンフウロ、ウスユキソウなんかも散見できまして、大峠までの花畑斜面で、今日の目的はほぼ完了です。
流石山への斜面を見上げます。大峠まではあと少し。今年は昨年のここより多くのキスゲの花が見られました。今日は、これでキスゲは見納めでしょう。
大峠から降りて、林道のゲートまではほぼ平坦に感じる歩き。ゲート前に着きますと、首尾よくもうマイクロバスが1台待機していてくれて、YG姉となな”を最後に乗せると、すぐ出発してくれて、歩くと1時間半以上はかかる気がする林道を、音金の里まで送ってくれます。公民館ではちょうど皆さんの下山が重なったようで、満席の中、おいしいかけ蕎麦とお新香と、枝豆と麦茶でもてなしてもらいます。YG姉は一月前も、この山域に来た時、音金を通ったようですが、その時、集落の人たちが多数、山開きの為に、登山道のヤブを刈り払いしていたとか。案外、山開きに参加している人も気づかないことだろうと思いますが、刈り払いでもしないと、音金から唐沢山、二の倉間などは、歩き人も少なくヤブが濃いのではと思います。音金も高齢化が進んでいて、ご老人のかたが山で作業しているので、これ以上山開きを継続するのも、困難に近くなっているとも聞いたことがあります。この一日の為への、村のスタッフの皆さんの尽力には感謝ですが、村の人にとっても一年に一度の祭りのようなものなのかもしれないな、とそんな事を感じました。
公民館の駐車上には、いつもヘルメット御夫婦さんがいらっしゃって、ご挨拶。一連の行事も終わって、しばしお会いできない期間がでるので、少々名残惜しい。この方たちは、来週だか、南アに行かれるというので、これはちょっと羨ましい。 この日の山行の締めには、弥五島駅近くの温泉によって、汗を流して帰栃しました。 ■■
(音金の神社の石仏 )
(音金集落はいつも通りのどかな雰囲気。その向こうにそびえる見明山の稜線は神々しい陰影で、浮かび上がっていました。)
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