日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

日光で最後の紅葉を楽しむ     丸山/大木戸山/三の宿山

2015-11-15 18:19:30 | 山行

2015年11月7日(土) (曇) Y姉さん     (薬師岳、大木戸山間稜線直下からみた茶ノ木平方面)
こんにちは、七郎丸です。(ハズしましたかね) 7日と8日の土日は天気予報は曇に雨マークが混じっていて、雰囲気的には雨がいつ降ってもおかしくない雰囲気です。特に山間部では降りやすいかも、でも少しは歩きたいしなー。今回もまたも地元の山歩きです。相棒のY姉さんに前日「行くかい」と聞いてみると、思いのほかすぐ「行く」との返事がありました。今日はツツジの頃単独で歩いた、細尾の町から薬師岳直下へ、そこから薬師岳、三の宿山間の稜線を歩いてみましょう。晩秋は初めて歩くので、紅葉も少し期待の行程です。
計画では、車2台で行き、一台を細尾の国道122の高架下の旧道にデポ。細尾峠にもう1台で回ってそこから歩く予定でした。ヤブ尾根歩き人ではないY姉さんがいるからです。
122の高架下に行くと、姉さんヤブ尾根を歩いてみるというので、その場に車2台を置いて細尾の町外れの旧道からのスタートです。
(いきなり渡渉、水流はごくわずかでした。)



コース:細尾町122号高架下 7:34 --- 主稜線へ 9:33 --- 丸山 10:57 --- 大木戸山 11:43 --- 三の宿山 12:18 ーーー スタート地へ 14:44  

渡渉すると尾根の脇にある作業道のような踏み跡をたどります。この尾根の多くはまだ記憶に残っているつもりだったので、リラックスムードです。30分も歩かないで尾根に乗っかれて、後は障害ヤブのほぼ無い尾根歩きです。
(足尾に向かう122号が右手に見えてきます。)



さすがに紅葉は盛りを過ぎていますが、ところどころ目の覚めるような色あいのものも出てきます。綺麗な色の森の中の尾根歩きです。


途中、ちょっとした急登箇所があって、尾根の乗り換えみたいな地点もあっていろいろ楽しめます。急登をこなすと、いい感じの尾根が広がっています。(P ↓)


その後、高度を上げるとさすがに冬枯れの雰囲気の尾根になって、笹原の急登が続く地点を登って行きます。これをしばらく登りきれば、薬師岳、大木戸山間の主稜線です。右手後方に茶ノ木平や丹勢山が見えますが、ガスに隠れそうです。
(振り返ると、Y姉さんも急登を楽しんでいます。)



約2時間で主稜線に立てました。ここからは、エアリアには線はありませんが、イメージ的には準一般ルート的な踏跡が通っています。(ただし道標はないですが。)
眺望も周囲の紅葉も期待できないので、10分程度で行ける薬師岳山頂は、省略して、東方面に進みましょう。ここからも意外と行程は長いので。
(上りたった主稜線からみた薬師岳ピーク)



次に目指すのは、丸山、大木戸山です。気持ちの道ありの尾根歩きになります。最初は大きく下って鞍部へ、右手に夕日岳の姿が見えてきますが、一番上部はわずかに隠れていました。山裾は紅葉が点在で肉眼では綺麗です。


鞍部周辺では、高度を下げたのでまた紅葉が戻ってきました。
(主稜線上の紅葉 1)



鞍部周辺、峠のような地点でこの尾根の象徴的な石祠が並んでいます。



石祠のある鞍部あたりの稜線は平坦で気持ちのよい尾根が続きます。目の前にこれから向かう丸山とかお大木戸山の山容が見えてきました。



(主稜線の晩秋の紅葉 1)



丸山には最後ちょっと連続した急登をこなさなければなりません。写真をとっている間に姉さんにおいていかれました。



連続した急登をこなして、草原と明るい林の中の丸山山頂に到着しました。山頂には久しぶりに見るRKさんの名板がありました。たぶん前回来た時も見たのでしょう、忘れていました。ここでゆっくりめに、食事をとって休憩します。



(主稜線、晩秋の紅葉 2)



丸山からたいして労せずに大木戸山にも着きました。でも山頂手前はやはりちょっとした登りはありました。周囲は雲が増えてきて、雨が降り出しそうな雰囲気。眺望はもう今日はダメでしょう。あとは、紅葉見物とトレーニングに徹しましょう、、。



大木戸山の山頂にも名板がありました。周囲はガスってきていて少し肌寒い。またツツジの頃、フラッと歩いてみたい場所です。山頂はスルーして三の宿山に向かいます。
(下りで歩く尾根脇の崩壊地がうっすら見えました。)



歩いているのは1200m急の尾根なんですが、紅葉はだいぶ終盤戦の様相です。三の宿山頂には最後また登り返して、南北によこに広い平原状の三の宿山山頂に到着です。
(三の宿山頂直下、を登ります。)



三の宿山頂で腰を下ろしてゆっくりします。誰もいなくて静かです。今日は結局この稜線を歩いて、一人のハイカーとも出会わなそうです。



三の宿山頂からは北に稜線を辿って1188pに目指します。最初急に下ってその後、結構痩せた岩混じりの稜線を進みます。この辺の記憶はあまり残っていません、また紅葉が多少戻ってきました。左右は結構急に切れています。



北上して1188pとはっきりわかる地点に着きます。そこから予定通り北西に延びるヤブ尾根を下って行きましょう。ここもかつて歩いているので、楽勝ムードです。
(北西尾根を下って行きます。)



1188pから北西に延びる尾根を下っていくと木々の色付きがきれいになっていきます。いろいろな色彩が混じっている紅葉が予想外だったので、うつつを抜かして撮影しながら歩いていきます。もう安心しているので、地形図もGPSも見ないで降りていきます。結構下った頃、尾根上にプラスチックのポールがところどころ出てきて、見覚えがない感じだったので、GPSをふと見ると奇跡は急に曲がって、西に寄りすぎてしまっていました。y姉さんを連れてこれはいけませんね。通常ですと、杭なんかもあって人の手の入った尾根でもありますし、そのまま降りていって、これでまた未知尾根開拓ですな、あはっはっは、なんてことになるのですが、今日はそうもいかないでしょう。
右手北方面に顕著な尾根型が見えたので、まずそこに向かいます。そのままトラバースはキツそうだったので、数分間違い尾根を登り返しです。少し登り返してから隣尾根にトラバース、登りたった隣尾根でもまだ違う感じがあってもう一つ隣の尾根にそのままトラバース。トラバース途中も紅葉が綺麗で撮影なんかをしました。2回尾根渡りのトラバースして立った尾根の地点は、綺麗な紅葉ポイントでY姉さんの声もあがります。
(トラバース中の色合い)



(トラバースを2度して、ようやく立てた正解の北西尾根。いきなり綺麗な色彩がお出迎えです。)



最初は、この尾根が正解の北西尾根かと、多少半信半疑でした。この尾根の印象は前回歩いた時のものがあまり残っていなかったのです。ただ、この尾根にもプラの杭もあって、とても平穏な尾根なので、そのまま下って行きました。(P ↓)


この1188P 北西尾根ですが、本当に紅葉の最盛期だったようです。ちょっとした道迷いの後、思わぬ楽園に到達した感じがしました。
(1188P北西尾根の紅葉1)


(1188P北西尾根の紅葉2)



こんな中を降りていきます。


右斜面を見ても、左をみても綺麗です。これは右サイドの色彩です。
(1188P北西尾根の紅葉3)



尾根下りの最後は、覚えのある植林の中の急降下地点を下っていきます。本当に急ですが、ハイトスさん直伝の秘技抱きつきで、木々に捕まりながら降りていきます。



植林地の急降下をして、覚えのある林道にでてわずかに歩くと細尾のドームリンク近くの住宅地にでました。細尾の町中で居合わせたおばちゃんとお話したりして駐車地まで戻ります。「おばちゃんには熊に合わなかったかい、いるんだよ。」と言われました。熊もYさんと歩いている限りだいじょうぶです。にぎやかなので、逃げていってしまうでしょう。
(歩いてきた山域を振り返ります。)



細尾の町外れの道を歩いて、駐車地まで戻る途中、町中の細尾家は立派なおうちが多くて、見入ってしまいます。それと庭の木々も綺麗です。7時間かかった周回もヤブ尾根あり、まずまずの紅葉見物ありで天気は悪かったですが、楽しく歩けてよかったです。翌日の日曜は雨予報なので、休養日になりそうです。汗はあまりかいていないですが、最近自分の中で再評価が高まっているやしおの湯でゆっくり温まって帰りましょう。 ■■


(1台デポ用で、2台で来た122号高架下。XV、とOUTBACKは兄弟ですね。主なデザインが似ています。色も同じホワイト。XVのほうがリアのドアが高く上がってます。OUTBACK のリアスペースは広くって秀逸、横から見ると背もでっかくて立派、かつてのトヨタのサーフかと思ってしまいます。)



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6 コメント

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Unknown (ぶなじろう)
2015-11-16 20:11:33
今晩は。
すばらしい紅葉の写真にみいってしまいました。特に下山時の写真の美しいこと。こんな紅葉が私は好きなんです。
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ぶなじろうさん (ななころび)
2015-11-16 21:26:14
こんばんは。いつもありがとうございます。
確かに無名尾根の紅葉なのに、とても綺麗でした。
写真にすると、あんなものなのですが、実物でみるともっと生きいきしていて、綺麗だったです。晴れの時、ちょっと行って撮影してみたいですが、登りであの尾根に入るのはちょっと遠慮します。。
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紅葉の下赤いねーさんが降っていく (ノラ)
2015-11-16 21:47:29
ななころびさん こんばんは。三ノ宿山からの降りの紅葉はいいですね。最近,ヤシオの湯の混み方はどうなんでしょう?
それに20年前に見た大木戸山と三ノ宿山の達筆はまだ残ってますね。このコースは昔も静かでしたが,今も静かですね。
Y姉さんはこの日は紅葉にコーディネートされたんでしょうかね?
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ノラさん (ななころび)
2015-11-18 02:46:12
こんにちは、日光の紅葉も終わりかけで、標高の低い三の宿からの下りが最盛期のようでした。
やしおの湯は相変わらずにぎわっていますが、もうこの時期以降はさほど混まないかと思います。
このコースは鳴虫山と変わらぬ満足感が得られるコースと思いますが、比べると格段に静かですね。
Y姉さんは自分なんかとちがって、山のウェアも有名メーカーので揃えていて、そういうのを着るのが好きみたいです。あの赤いのは、この時期自然にちょうどマッチしますね。
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低山の季節 (サクラマス)
2015-11-20 16:14:29
こんにちわ~大木戸川は浅いようですね。既に紅葉も今では終わってしまったでしょうが、見事な紅葉が見られて良かったですね。これからは低山での黄葉がきれいになりますね
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サクラマスさん (ななころび)
2015-11-20 21:14:09
こんにちは。
あの川は大木戸川って言うのですね。水量、ごく少量だったです。
幸いにも、今回は紅葉に間に合って、部分的にはきれいでした。
これからは、低山歩きも楽しみになりますね。
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