
2013年5月12日 (晴、曇) 単独 (夕日岳山頂から北東方向、残念なことにガスにまかれていた。)
5/12は鹿沼/日光の市境尾根の連なりである、行者岳、大岩山、唐梨子山、地蔵岳を辿り、先週も行った夕日岳山頂まで行ってきました。先週は細尾峠から夕日岳まで歩いているので、先週の続き歩きにもなりました。さて先週はまだまだ感のあった夕日岳周辺の赤ヤシオの開花ですが、6日後のこの日はどうだったでしょうか。ほとんどが未踏ルートで行者岳までは、少々ですがヤブ尾根歩きもでき、結構みっちり、そして楽しく歩けました。
当然帰宅してから知ったのですが、ぶなじろうさんと夕日岳直下で、野球親爺さんとも山域のどこかですれ違った可能性があるとの事、ご本人とはわからず残念でした。会う人会う人、ななころび”ですと言うわけにもいきませんし・・・
コース: 古峰神社の西北西約直線1.2kmの車道(林道入口分岐点) 7:14 行者岳 8:54 大岩山 9:30 唐梨子山 10:02 地蔵岳 10:57 夕日岳 11:38 スタート地点 14:17
この脇の路肩に多少のスペースがありそこにスバルを止め、ここから歩き始めた。赤の看板の右に折れる細い林道に入っていく。すぐにゲート。
林道に入ってすぐ沢がありその小川を渡らずに沢の右岸にそってつくられた作業道を登ること約10分、作業道が消えるとすぐ尾根に取りつけた。取り付いた尾根は踏跡なし、ヤブはさほどではなし、すぐに上部に大岩を含む岩稜帯が出てきたので進路左に巻いて登っていく。 (写真下)
岩を巻いて急斜面を枝を掴みながら登っていく。ちょっとこの尾根はまずかったかなと思う頃、大岩を巻き終わり枝密度の濃い斜面を枝を避けながら進むこと数分(ここも急傾斜)。 傾斜が緩やかになって、気持ちのよい樹林間のなだらかな尾根道になった。獣道がうっすらあり、ムラサキのツツジなんかが点在している。(写真下)
スタートから1時間地点、進路右にこれから歩く稜線が見えてきた。
スタート地点から行者岳まで地形図の破線ルートを辿るつもりだったが、すぐ尾根に取りつけた。破線ルートは行者山頂までの前半半分は、尾根ではない所を進むのだが、山頂に続く明瞭尾根に乗れているので、そのまま進んだ。 途中、破線ルートに合流した地点もわかった。ここから破線ルート、というポイントをすぎても、明瞭な踏跡はあまりない。足元は途中から笹に覆われているが、踏跡はあくまでヤブ山クラス。でも傾斜はきつくなく、開放的で気持ちよく登れる尾根だった。(写真下) スタートから約80分地点。
100分かけて、行者岳山頂に。途中日差しが強く汗が噴出すので、服脱ぎ休憩と、早くもパン食べ休憩あり。 ここまで、だーれもいない。
行者岳初登頂。1328.7mの三角点ゲット。(写真下)先週お友達と歩いていた時ラーメンの支度に夢中で、夕日岳の三角点確認を忘れているので、今日は注意。今日はできたら夕日岳まで行って三角点を見るつもり。行者岳山頂には南から明瞭の道が登ってきていた。この先南方向にも、破線ルートが延びている。今日進むのは反対方向。北西に尾根を辿るルートを進む、ここから稜線上はいままでとはうって変わって、明瞭ルート。行政の手により笹払いがされているかのような明瞭さである。
西方向か、進路右に皇海山と思われる山がいつも見る姿と違う山容を見せている。その隣あたりには大平山、半月山方面も見える。この頃までは、周囲も気持ちのよい晴れ・・・
大岩山に続く僚線はなだらかで気持ちのよい笹原が続く。周囲の木々は薄っすら若葉。
大岩山到着、行者から約35分。通過途中の小ピークといった山頂。振り返ると、赤ヤシオが点在、その向こうに今越えてきた行者岳が見える。(写真下)
大岩山周辺は結構開花した赤ヤシオが多い。このあたりはもう遅いのか、落下している花も多く、地面もピンクできれいだった。 (写真下)
大岩山を過ぎたあたり周辺の赤ヤシオはクリーム色がかったピンク色、そこまでの花の色は鮮やかなピンク。なぜかクリーム色がかったピンクの赤ヤシオのほうが好きだ。なぜなら、鳴虫山で見慣れているのはこちらの色だからだ。
大岩山から20分歩いたあたり。 尾根の踏跡を辿ると、唐梨子山(写真下)が近づいてくる。
唐梨子山山頂付近はなだらかな台地状、山名板が無かったらどこが山頂かわからず通り過ぎてしまうような所だった。とてものどかでなごめる場所・・・
唐梨子山, 山名板。これはなんと読む山名なのだろうか、 カラリコ?、カラナシ?
唐梨子山は軽く通過、ゆるやかに下り鞍部に向う。そのあたりから見ためざす地蔵岳。(写真下) 鞍部を少し登り返す平坦地にハガタテ平があり、そこから南東に降りる破線ルートは、今日の下りで歩く予定の道となる。少し前をそのルートから登ってきた単独ハイカーが歩いていった。
鞍部から地蔵岳には最初少しの間、多少急な登り。がれた涸れ沢のような所を横切り。その後、またジグザグに斜面をつめていくコース。尾根型の上とかは関係ない歩き。ジグザグが終わると、斜面の脇を巻き巻き作戦のようだ。 (写真下)
唐梨子山から約50分で、地蔵岳山頂1483mに到着。今日最初に見た先ほどの単独ハイカーはおじいさん。頂上で多分? 一杯やっていたようだ。ハガタテ平から地蔵周辺のツツジを期待してきたようだが、早すぎたかな、と言われていた。ハガタテ平は花の最盛期に来ると赤、白のツツジがすごいらしい。
地蔵岳からはたいして下る局面もほとんどなく、ゆるやかに尾根を歩ける気持ちのよい稜線。先ほどから雲が多くなっていたのだが、このあたりでついに雲の中に入ったのか、ガスに巻かれる状態になってしまった。どんより真っ白な周囲、地蔵から夕日岳に折れる三つ目という分岐までは、ツツジの開花もほとんどなく寂しい状態。まだ、早いのかー・・・
(三つ目の分岐辺りから見た夕日岳、半分ガスで真っ白)
三つ目の分岐からは5/06にも歩いた尾根道、15分ほどの稜線歩き。周囲は相変わらずのガスの中、全く冴えない風景なのだが、先週と大きく異なる点があった。地蔵岳から三つ目の分岐までの南北の稜線ではさっぱりだったツツジの開花状況だが、三つ目から夕日岳へのわずか15分程度の東西の稜線は赤ヤシオの開花がかなり進んでいた。数歩歩くたびに新たな開花ツツジを見られる感じ。ここかしこにツツジが点在している。まだ最盛期とまではいかないとは思うが、自分的には充分満足、白いガスが惜しまれた。
(三つ目から夕日岳の稜線。)
目の前に夕日岳の斜面が見えてきた。斜面にはツツジが点在、この天気、この安物カメラ、うまく撮れない・・・。(雰囲気だけ感じとってください)
三つ目分岐までに会ったかたは、先ほどのご老人のみだったが、三つ目、夕日岳間に数人のハイカーのかたと立て続けにすれ違う。夕日岳直下、(帰宅してから知るのだが)、ぶなじろう”さんとすれ違ったようである。そのあたり、歩き出しから4時間超経過とだいぶ自分的にいっぱいいっぱいだったのと、会うかたがその周辺だけ多かったので、ぶなじろうさんとすれ違ったとは夢にも考えず・・・。(ぶなじろうさんの見た、メガネ単独はたぶん私です。)また、野球親爺さんともすれ違いの可能性ありという情報もいただいた。これが金田峠、高薙間あたりなら、すれ違い時になんとなく察しもつく可能性もあるが、これほどメジャー?な山域だとちょっと、ご本人とわかるのは難しい。まあ、今回はすれ違いが嬉しいような、残念なような、複雑な気持ちだった。
(前回確認忘れの、夕日岳三角点。)
夕日山頂にはかなりの数のハイカーの皆さんが食事休憩中。特に東側、夕日新道方向に10人くらいの高齢グループが陣取っていたので、夕日新道方面の偵察と、そちら方面(特にツツジが多かった)のツツジの撮影は脇の斜面から・・・(写真下)夕日新道方面と斜面のツツジ。 晴れていればなー。
山頂からの眺望もこれが精一杯、遠くに見えているのは錫ケ岳。手前左は半月山、隣に狸山。
山頂で、パンを少々食べ地蔵岳、ハガタテ平に向け来た道を戻る。
(手前に経由する地蔵岳が見えている尾根道)
ハガタテ平からは南東、南方向に沢沿いを下る一般ルート。古峰神社の少し西の車道にでる一般道のようだ。最初は心地よい沢沿いを下る。(写真下)
沢下りでは嫌な思い出があるので、踏跡を丹念に辿る。沢の右岸と左岸の選択を間違えて大変な思いをしたことがネギト沢である為だ。今回は心配したような事態には陥らず、何せ一般ルートであるし・・・。
(沢沿いの道脇には天然の造形美が広がっていた。)
(沢沿いの道脇には天然の造形美が広がっていた。2 巨岩の沢と上部になめ滝)
ハガタテ平から沢沿いを下ること約30分。林道というか作業道に合流。このあたりになると、先ほどのガスの景色がうそのような青空。林道の傍らで軽くエネルギー補給。
東方向、進路左手には長大に見えるなかなか立派な尾根がゆるやかに下っていた。次回はあれも歩いてみたいな。(写真下)
林道は中盤から蛇行し始め、その都度林道からはずれ沢に降りていくポイントに目印が確認できた。ここ数回の山歩きで、林道ショートカットなどをして結構無駄な労力を消費して後悔することが続いているので、林道を丹念に歩く。林道歩き終了まぎわで道はゆるやかに登りだし急に不安を煽る。まさかエンドレスに登りだすのではと思い出す頃、林道を封鎖するゲート箇所に到着。そこからはまだ走る車もまばらな古峰神社から西に延びる自動車道路を20分ほどゆるやかに登り自分のスバルに辿りついた。
今日は、突然の天気予報の好転に慌てさせられ急増の山計画を遂行したわりには、みっちりある程度の距離を歩けた。新たな名のあるピークを4つ、新たな三角点確認を2つ、行者岳への尾根歩きはヤブ歩きも少々楽しめた。なにより、なぜかわからないが、1点集中して咲いていた三つ目、夕日間の赤ヤシオは自分としては楽しめた。写真のできはガスで最悪だけど・・・
今度は夕日岳、地蔵岳を南東の尾根から歩いて周回するのも面白そうだなどと考えながら、両ノ手、八岡などのバス停の地名を見ながら車を走らせる頃には、あたりの渓谷や新緑のきれいさもあって、気分も上々になっていたのであった。 ■■
(林道はほどほどに長かった。)
12日は私も同じようなルートを歩きましたけど、どっかですれ違いましたかね。
私の記事のアップはもう少し先になりそうです。
ななころびさんは早くアップしてくださいね。
野球親爺さんも、あの山域に入っていましたか。ぶなじろうさんとも、私はすれ違ったようです。皆、考えることは同じようですね。
今、思い返しても野球親爺さんと思えるかたが、どうしても思い出せません。ちなみに、私のコースタイムを記事に入れておきました。
私もブログに記事を載せました。
時間を書きましたが、もしかしたら私がハガタテ平で休んでいる時に下りていった方でしょうか。
ななころびさんの報告を見ると感じ方が同じようで嬉しくなりました。私としてはアカヤシオに満足でした。
またどこかでお会いしましょう。人気のないところで。
野球親爺さんの記事今、読んできました。野球親爺さんがハガタテ平の休憩を終える頃、私はあのガレのトラバース(下り)あたりです。もしかして、ラジオを鳴らされて歩いていたかたでしょうかね。その辺ですれ違ったかたで単独のかたは、ラジオのかたしか思い浮かびませんでした。
正否の返答は、野球親爺さんのブログでの私のコメントに対してお願いします。(笑
あと、ブログに載っている私の薄っすらシルエット写真は公開用に特別にかっこよいモノで(笑)、メガネもはずしています。12日当日の私は、だっさいメガネのおっさんだったと思います。
いづれまた、近々お会いできそうです。
「唐梨子山」の読み方なんですが、私も含めて、やはり、どなたでも気になりますよね。山名板にルビをふっていないので、自分に合う読み方にしてしまう。私の場合は「からなしやま」です。野球親爺さんのブログにも同じようなコメントが記されていますよね。
改めて気になって調べました。やはり、結論は出ません。山名事典には掲載されていません。三角点表示は「焼山三等三角点1328.66m」になっています。他に「からりこさん」もあって、何でそうなるのか、「けなしやま」というのもありますね。こういうのって、「山」を「やま」か「さん」と呼ぶかといったレベルではないので、落ち着きませんね。
ところで、冒頭のブログタイトルですが、一週間でヤシオの開花は進んだということでよろしいようですね。
確かにあそこだけアカヤシオが咲いていましたねぇ~。
確実にすれ違っているようです。残念でした。
チョットしたコース取りで、興味度が増す歩きができるのでねぇ~。感心するとともに、大変参考になりました。
ヤマケイのガイド本ではからりこやまになってますが、軽やかな響きが呼び名として自分は好きです。御三方が同じあたりを歩かれ、すれ違うとは面白いものですね。是非、夕日岳、地蔵岳を周回なさってください。いいですよ。
「唐梨子山」の読み方、って微妙ですね。 自分としては、山の形状が平坦なので、くだものの”カラナシ”というものがあれば、それに似ているのでカラナシ山かな、と思っていました。栃木273の倉持さんの本ではカラリコ?となっています。
言われてみれば、ケナシ山というのはなるほどと思える呼び方ですね。
ヤシオの開花は、三つ目の分岐から夕日岳間のみかなり進んでいたと思います。東西にのびる尾根の南斜面、東斜面の木々です。それ以外の地蔵岳、三つ目間の南北の稜線部分周辺はまだ、さっぱりです。
山の大先輩のぶなじろうさんとわからず残念でした。あの周辺のツツジ晴れていればもっときれいに見られたと思いますので、ちょっと残念ですが、ガスにけむる赤ヤシオもいい思い出です。
自分の歩いたコースより、ぶなじろうさんのコースのほうが、マニアックだと思いました。次回行く時は、その辺を歩いてみたくなりました。