日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

4連休初日なのに,山もうお腹いっぱいの足尾の尾根歩き   大平山/東南東尾根、から社山

2013-05-09 23:40:07 | 山行

2013年5月3日 (晴)   単独          (三角点1557.2P直下から見た大平山方面の稜線)

5/3は足尾大平山を歩いてきました。コースは東南東尾
根からの登りを選択しました。ルート取りを大平山直下で失敗し、胸たけの笹薮トラバースを20分ほど強いられました。大平山からは稜線伝いに社山まで行ってみました。たそがれさんに推薦されたからもあるのですが、大平山東南東尾根を下りに使用して、午後の時間帯に迷走するのも嫌だったからです。好天にも恵まれ、歩きも全般的に非常にいいコースで楽しかったのですが、笹薮で難渋したり、大平山南東尾根下部で尾根に取りついたり車道を移動したりの対応がややこしく、歩き終えて結構疲れました。今日のタイトルもどこかで見たことがあるようなタイトルです。(夏休み初日なのに、もう山お腹いっぱい女峰2209P東尾根: http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/5b2fa81484855b9828835c4187ebafdf)
大平山は、平凡ハイカーななころび”的に見ると、かなり大きな(行程の長いという意味で)手強い山のイメージ、一般的な意味でのルートも無く、得体の知れない所もある少し怖い印象の山。久しぶりに激戦の予感も、。。。

コース: 足尾銅親水公園P 6:31  尾根取りつき(安蘇沢Y字地点) 7:16  3度めの尾根取りつき 8:00  大平山山頂 11:10  社山山頂 13:35  阿世潟峠 14:14  スタート地点へ 16:08     

安蘇沢林道を約45分歩いた地点、安蘇沢に西方向から別の支流が流れ込みY字を作っている地点の真ん中の尾根から取りつく。最初急なガレだが、なんとかすぐ尾根上に乗れた。 (写真下)



やっとこさ乗れた尾根だが、なんでこのY字沢の所から乗ったかというと、その先尾根に乗らなかった場合、蛇行する長い長い林道を迂回する林道を東へ西へ曲がりながら歩くことになる。その林道歩きのショートカットが目的、それと林道を長々歩くより尾根直登のほうが面白味があると思った。 この尾根の場合、直登が正しかったかわからない。途中から岩のヤセ尾根となり、その先、ガレたぐずぐずの急斜面登りをしばらく強いられた。 (写真下)はその登りの最中、絵の最上部に肉眼では蛇行してまたこの尾根と合流する林道とそのミラーが確認できた。 直登尾根を登る時、自動車が林道を登ってくるモーター音が聞こえる、ずっと何処からか響いてくる。 
(写真下)の最上部の林道に攀じ登ると、調度テラノ、続いて2世代前のプラドが走っていた。攀じ登った林道のその先の尾根は用壁がコンクリ状に固められて登っていくことができない。さっきのテラノとプラドが停車していて、それぞれ林道に降りて話をされていた。テラノのおじさん(このかた、DENAの中村ノリに感じが似ている)
に話しかけられる。何処に登るか尋ねられる、大平山と答えると林道を西にずっと歩いて行って尾根に取りつけば行けるよ、と教えてくれた。どうも南東尾根を行くを教えてくれているようだった。 自分が行く予定の尾根は、東南東尾根でその教えてくれた尾根の東に走る尾根なので、その後予定していた通りの進路を行くつもり。最初の林道交流点から、すぐ近くの斜面から尾根取りつき、2度めのショートカット。このショートカットはすぐにまた林道に出合い効果は少ない。2度目の林道交差を経て尾根に取りつくはずが、その地点は高い用壁や断崖の急斜面が立ちはだかりなかなか尾根に取りつけない感じが続く。林道を東方向に歩いて取りつく点を探すも、登りたい尾根の上部に柵のような人工物も見られ、この尾根のショートカットをする気を失い、林道で次の尾根取りつき好ポイントまでいくことに決める。


尾根直登を諦め林道を歩くこと22分で、林道分岐に出合う。(写真下) ここでは安蘇沢をはさみ社山南尾根とそれに続く社山やその西に続く稜線が見渡せた。 直進が安蘇沢源流方面、左折(西方向)が自分の目指す尾根取りつきポイントに近づく道路。ここで左折路から、テラノの中村ノリさんが降りてきた。自分を見てテラノの進路後方を指さしてくれた。


左折した林道をしばらく進む。目指す尾根の取りつき好ポイントがきながら、斜面が急な岩であったりして取りつけない、だいぶ尾根の西側を迂回して林道を進んだ。 (写真下)


これ以上尾根の西の林道を迂回していくと、尾根のトップと林道がかけ離れてきつくなりそうなので、ほどほどの斜面を見つけてヤブの中の斜面を登って尾根に取りつく。この最後の尾根取りつきまで、90分経過したことになる。 尾根に乗るまで数分のヤブの中のがんばりで尾根の中心部に近づく。尾根のセンターに上がりこみたかったのだが、たそがれさんの足尾レポでおなじみの金網フェンスが尾根と並行に高みに向って伸びている。行きたい尾根センター部を横目に歩きづらい尾根脇の斜面をフェンスに沿っ登っていくこと数分、鹿になった気分。
(写真はフェンス脇の尾根の斜面。)


うっとおしい尾根に沿って伸びるフェンスもいつしか無くなり、尾根のセンター部分に乗れる。
そこは人工的に防護された植林された幼木が林立する見晴らしの良い尾根道。進路右、東方向には南尾根から伸びる社山の頂が見える、日光方面から見るその山の山容と比べ物にならないくらい猛々しい姿。  (写真下) 




歩いている東南東尾根から振り返ると、スタートしたダム公園方面と歩いてきた尾根が見渡せ気持ちが高揚する。蛇行する林道も見える。 (写真下)



最後の尾根取りつきから50分経過した地点。時にこんな急な登りも出てくる。(写真下) けれど、この尾根ほとんどはなだらかな人に優しい尾根だった。


急登の後は心休まる草原と開放的な尾根道が続く。



最後の尾根取りつきから63分経過地点での南、南西方面、中倉、沢入、オロ、次?、皇海山などが見える。すごい光景。



三角点1557.2Pに到着。見晴らしの良い小ピーク状。最後の尾根とりつきから70分経過。


この尾根、めったに歩くもの好きなどいないはずなのに、尾根上に結構明瞭な踏跡があったりする。(写真下) 鹿の力恐るべし、そういえばこの尾根途中の草原になるあたりから、鹿のフンだらけで周囲で見ないところを見つけるのが困難なほど。そういえば、時に動物園のヤギの飼育舎のような匂いが漂っていたりする。 下の写真の前方の峰を尾根伝いに越えていく。 


だいぶ、社山の西側に回り込んできたようで、社山の山容の見え方が変わってきた。 (写真下)


尾根取りつきから110分経過、進路斜め右(北)に大平山、社山間の稜線が近づいてきた。なだらかででっかい山塊。


尾根取りつき後125分地点、かなりの急登。悪いことに笹薮もかなり深くなってきた。時に胸たけの笹薮を掻き分けて登っていく。 (写真下)


進路左方面に別の顕著な尾根が登ってきた。これが大平山南東尾根だろう。 (写真下)


尾根取りつき後150分経過、そこまで90分歩いている。かなり腹がへってきたので、パンを食べ休憩。休憩から来た道を振り返る。すごく雰囲気のいいポイント。(写真下)



進路右(北東)にみえる社山(手前)、半月山。社山の高さが目の高さになってきた。 (写真下)



大平山に西へ直線約300m地点、大平山に続く稜線まではあと少しとはわかっていたが、西方向に緩やかに斜面をトラバースする獣道があった。うるさい笹ヤブと結構な急登に嫌気がさしていたこともありつい、そのトラバース踏跡を追ってしまう。 (写真下)


西方向に進むトラバース道、最初は踏跡も明瞭だったが、その鹿道はしょせん獣道。その先幾重にも分岐していき、自分の追っていった踏跡はついには深い草地の中に消える。歩きづらい傾斜の斜面を緩やかに登っていく。笹薮は胸たけに達し、背の低いななころび”には時にあごあたりまでの笹ヤブになる。足が笹に絡まり歩きづらく、トラバースはなかなか前進できない非常に苦しい歩きとなった。
(トラバース道から見た足尾のダム方面、左に東南東尾根、右に南東尾根が見える。)


苦しい苦しい、25分間の笹ヤブ突破のトラバース局面を抜けて、稜線に乗った場所は気持ちの良い低い笹原。(写真下) トラバースせずこの稜線まで素直に尾根を登ればよかったな(後の祭り)。稜線にでてから5,6分、黒い森の中、稜線を歩いて念願だった大平山山頂に到着。
スタートから4時間40分もかかった。最後の笹ヤブ/トラバースでかなり難渋したり、それまでの行程も結構長かったこともあり、心が多少ともくだけそうになる感情を久しぶりに味わった。その分、山頂到達の達成感はかなりのもの。やっと来れた、意外に早い時期に登れたというのが感想。  ■■


ちょっとこの後もほどほど長い行程があるので、その2”に続きとさせていただきます。



(山頂の三角点。 )



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大平山 (たそがれオヤジ)
2013-05-04 18:37:01
こんにちは。
ななころびさん、昨日、大平山に行ってらしたの?
南東尾根?南南東尾根?
実は、ななさんが大平山を歩かれたことを知らずに、今日、歩いて来たのですよ。
社山までは、さすがに足は延びませんでしたね。
まっ、早々の記事のアップをお待ちしております。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2013-05-04 21:12:16
こんばんは。
たそがれさん、今日行ったのですか。それだったらご一緒すればよかったと今頃思っています。
自分の歩いた尾根は南東尾根っていうのでしょうか?1557.2Pの三角点を経るルートです。大平山の登りはとてもいい尾根で充分過ぎるほど楽しめました。
大平山は始めて行きましたが、あの辺もいろいろ楽しめそうですね。
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南東尾根 (たそがれオヤジ)
2013-05-04 21:35:21
こんばんは。
了解しました。足尾側から大平山にストレートに至る顕著な尾根は4本あります。地図上の左から、方角で記せば、南西尾根、南南東尾根、南東尾根、そして、東南東尾根になるでしょうか。このうち、南西尾根は末端が松木川に落ち込みで論外。南南東は833mから。南東尾根は林道経由の一般ルート。ななさんが歩かれたのは、正確には東南東尾根になるでしょうか。といっても、南東であることは確かです。東南東とするには無理がありそうです。
その尾根、なかなかマニアックですね。歩いたことはありますが、かなり以前のことで、記憶も薄れ、ななさんブログの写真を見るのが楽しみです。
ちなみに、私は南南東尾根を歩きました。ななさんがその尾根だったら、困ったものだなと感じていた次第です。同じ尾根を歩いて、方や社山まで行っていたら、立場もなく、ブログアップも、少々、参ってしまうなと思ったのですよ。
正直のところ安心いたしました。ゆっくりアップしてください。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2013-05-05 14:51:13
こんにちは。今、於呂具羅山から帰ってきました。

さすがに、足尾の山になるとたそがれさん熱いですね、そうですか、自分のは東南東尾根と記すべきですね。記事アップまでに訂正しておきます。
社山までいけたのは、たそがれさんに薦められてそのことが頭に残っていたからです。大平山って自分にとってはピストンだけでも結構難渋する大変な山のイメージがあるので、ご推薦がなければ、社山までという選択肢は私の頭からは絶対出てこない計画でした。でも、歩きとおせて今となってはGW中のいい思い出になり、非常に感謝しています。
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