
2017年9月10日(日) (一里ケ曽根に向かう途中、目指す女峰山が大きく見えてくる。)
8月の日光市の検診で胃が引っかかって再検査を指示された。(ドキッ)そういったことが初めてなので少々ショックなのと、胃に確かに自覚症状もあったので、何やらイヤーな予感。9・11に胃カメラ検査が決定して、自身初胃カメラでちょっとドキドキ。でもやらなければ結果はもっと最悪になるだろうから、検査はやるしかない。もし、ガン進行中まして手遅れなんて言われたら当面というか、もう二度と山もできなくなるかもしれないので、胃カメラ前日、一番身近で思い入れの深い山に入って、気分転換とお別れを兼ねて歩いてきた。これで女峰山と本当のお別れにならなければいいけど。・・・
霧降高原から歩き出して、早朝の気持ちのいい景色を楽しむ。1000段以上の階段を登りきって、赤薙山やこれから超えていくピークが連なって見えてくる。結構いいお天気。体調や歩みはいつもと全く変わらない。
コース: 霧降高原p 7:02 --- 赤薙山 --- 女峰山 11:16 --- (復路はピストン) 霧降高原 (下りの時刻は、偶然出会った知り合いとゆっくり歩きの為、割愛)
振り返ると、高原山方面や日光、鹿沼の前衛峰の景色(p ↓)が素晴らしい。中央に鳴虫山。
気持ちの良い草原と岩の稜線を結構歩いて、樹林の中に入ると少し急登。こんな感じの森の中のコースはいかにも日光の山らしい。樹林に入るということは、もうすぐ赤薙ピーク。
山頂で一息入れる。たぶん初めて見る名板が立っている。自分とほぼ並走する登山者は単独男性、約2,3名だったか。
赤薙山頂付近からの女峰山。この山域、晴れていてもガスっていることが多い。この景色は滅多に見たことがない。
赤薙山頂からはアップダウンを数度繰り返す。やや、ややこしい行程を経由するが、この日はこのややこしい事を楽しむことが目的なんで、気持ちにストレスにならず。何てことなく進める。こんな感じの樹林の急登も日光の山らしい。(p ↓)
少し進むと、前方に顕著なピークが大きく見えてきた。
そのピークの尾根
目を凝らすと、稜線下が岩盤で構成されていて、結構切れている。(p ↓)2209pをロッポウ沢の先からヤブ尾根伝いにあの尾根を登ったことを思い出す。途中、結構ヤブがあって、あの岩盤の上の稜線を歩いたのだった。少し懐かしい思い出。
赤薙ピークを過ぎると、途中奥社跡ピーク、2209mピークを通過。鬱蒼とした森を登っていく少々ややこしいコースは、またこれも日光の山らしい雰囲気で、これを今日は楽しみに来た。
2209pから先一里ケ曽根ピークの間は、著しく平坦で歩きやすい尾根道が延々と続く。針葉樹林やシャクナゲの中の進行は、一時(いっとき)距離を稼げる。
一里ケ曽根に着く。目の前にでっかく女峰山、ここから見る女峰山は、結構いつも見られないので、自分としては新鮮。
ここで同方向に向かう登山者が3,4人揃った。後方からランの単独氏が後から来て少し話をする。神橋先の滝ノ尾神社から駆けてきたらしい。荒れた林道を走ってきたと言うが、どこのことかよく判らない。これから、女峰ピークを経て富士見峠まで降り、林道経由、馬立から登り返して避難小屋へ。小屋から黒岩尾根を滝ノ尾神社に下ると言っていた。なんとも長い行程で一度馬立まで降りて、登り返すあたりが、我々登山者の感覚ではありえないというか、比べる範疇でないのだろう。
ランの女性が男体山に一日八回の記録を作ったという、あちらの世界では有名な話もあるそうだ。
(一里ケ曽根ピークからの女峰山)
一里ケ曽根を過ぎると、向かう女峰山のピーク部がぐっと近づいてくる。
一里ケ曽根からの女峰山への稜線は、かなりアルペン的。今年家の事情でアルプスに行けなかったので、今日はその代わりだ。北に会津の山々が見えてくる。遠く尾瀬の山や会津駒が見渡せている。(p ↓)
途中ロープの垂らしてある急登箇所で一度バランスを崩すが、その後乗りきって進む。その場所でgpsを落としたのだろう、取りに戻っておじさんが拾ってくれていた。それで5分くらいロス。約4時間ちょっとで山頂周辺に到達。山頂には数人先客の登山者。登りきって一息ついて他の登山者と周囲の風景を堪能する。
大真名子山へつ続く日光連山。遠くに白根山。
山頂にいた若い男3人組。彼らが降りる時気づいたのが、その中の一人、サンダルで登って、それで下るそうだ。顔は佐藤栞里似で若いのだが、フルマラソン2時間30くらいで走るそう。そのサンダルのことを聞くと、夏場はいつのそれで登るそうで、何とも。サンダルはしっかりしたメーカー品で山仕様で、1万円くらいするらしく靴擦れのようなものは全くないとのことで、皆さんの被写体になっていた。私はそれで山は無理だけど、里歩きはそれで行けると思った。本人の了解もあって、画像をだす。
今日はいろいろ面白い人にあったな、と思っていると、帝釈山方面から古賀志山で見覚え有りの単独娘さんが山頂に到達してきてご挨拶。霧降から、女峰山ピークにきて、その先のピーク(専女山と言ったかな?)、まで足を伸ばしたそうだ。なな”は、周囲ガスってきたし、帰路も行程長いので先に山頂撤退を開始をする。
(帰路は来た道をピストン。稜線南側からガスってきた。)
帰りはやはり下り主体なので、楽だし早く行ける。岩の急傾斜を下る例の地点で、白い花の群落があって撮影。帰宅して調べたがウメバチソウかと思うがどうだろう。ここで後ろから古賀志山女子が追いついてきて、以後一緒に花を撮影しながらの行程になる。
ガスはすぐ晴れるかと思うったが、案外下の方に降りてもなかなか晴れてこなかった。かえって帰路は、その分涼しく歩けていい。気持ちの良い草原を下りながら、かつて歩いた赤薙山南尾根や、2209pへの長いヤブ尾根を見る。長い階段を降りはじめるあたりからは、陽射しも戻ってく来た。
9/10の女峰赤薙の稜線はまだ紅葉には早かったけれど、やや長めの稜線を展望を得ながら、途中の森や稜線の中の歩きを楽しめた。いろいろな人に会って、面白い話を聞けたのもよかったと思う。これで明日の胃カメラ検査が難なく済んで、かつ結果が大したことがなければ、当面とても幸せな気分に浸れると思うのだが・・・。 ■■
(赤薙山頂からは雄大な草原の稜線を下る。)
赤薙山南尾根や六方沢北尾根はななころびさんの情報のお蔭で歩けました。バテましたけどね。
検査の結果はもう出ていると推察しますが、万が一手術になったとしても術後に山に行く人もいらっしゃいますから、山とおさらばとはならないと思います。
山サンダルは靴擦れなしということですが、私なら間違いなく親指と人差し指の間がやられますね。足の裏も危ないな。意外とデリケートなもので。
往路はゆっくりと下山されたのですね。野球親爺さんと同じくの思いです。どちらにしてもななころびさんと共有した時間は忘れらないので、どこぞと言いませんがまた何か一緒にやらかしたい気持ちです。しかし、いくら走れるとしても、男体山に8回も続けて登りたくはないですよね(笑)
まぁ,検査の結果が悪くても,自分なら行けるだけ行ってやろうと,今の倍は山に通い詰める気がいたしますが。
其れはさておき女峰山,大好きな山の一つですが,今シーズンも行きそこないましたヨ。
ソロソロ,ななころびさんの赤薙山南尾根を後追いしなくちゃなぁ~とは思っているんですケドね。
サンダル登山,自分も地下足袋忘れて,根名草山をサンダルで登ったことがありますが,案外良かったですヨ。
まぁ,足裏感覚が地下足袋に似ていて,違和感が無かったんですヨ。
検査の件は、気をかけていただきありがとうございます。
赤薙山南尾根や六方沢北尾根は懐かしいです。あれをやってる頃は血気盛んでした。
サンダル、親指と人差し指の間がやられると思うでしょ。私もそう聞いたんですが、その辺高価なので、上手く作られているそうです。ただ、踵付近、岩にこすって、傷作ってましたから、特殊な人しかできませんね。
胃のほうは、たぶんまたしばらくは大丈夫と思いますので、機会があればまた山行、お願いします。
大佐飛山は残雪期も初夏も、みー猫さんと行ったのでした。
その女の人、それ(男体山八回)をやるために、栃木に引越してきたらしいですよ。何とも男まさりな。(驚き)
検査の結果が悪ければ、そうですね。できるだけ山行っちゃいますね。(笑)
今年は女峰山、無しでしたか。私は、この記事の翌週は例の天狗沢左岸尾根を歩いて、一足早い紅葉見物はできました。
赤薙南尾根は、ヤブを楽しめるので是非、距離はそうロングでないし、赤薙ピークから霧降に降りるなら、まあまあ手頃なボリュームです。
霧降に車を置いて、尾根末端までチャリでかけ下って、登山開始をおすすめします。
サンダル登山はいいかもと思いますが、怪我が怖いので、サポーターで足首周辺のプロテクトが必要とか考えてたら、それなら軽いトレランシューズのほうがいいなと思いました。
たくさん山の話をされてたのに。
こんなことがあったとは想像もしてませんでした。
大仕事をこなされてきた疲れから胃にきたのではと信じてます。
案内していただきたい山がまだまだありますので、お身体大事になさってください!
そう言う事だったのです。
自分も数年前に影が出てから、毎年胃カメラにしています。
ちなみに胃ガンは早期発見で治癒率が高いそうですから万一ガンでも大丈夫ですよ。
ポケモンGOで体調万全に勤しみましょう!
あの時は検査のこと話さなかったんだね、言うの忘れてた。あの通り、もう普通に歩けますので、いつでも出動オッケーです。
今回のことで、体に異常を感じたら、すぐ検査するのが大切だと思いました。
みな養生して元気な山活をしよう。