
入山日 2014年5月11日(日) 晴 単独 (1週間後の5/17 **山方面から見た、三依山(左)から塩沢山への稜線、遠くに前黒山(左)から明神ケ岳、高原山がでっかく、手前の小山は田代山へ続く尾根の無名峰。さて5/17は何処に登ったでしょう?・・・)
GW中は今だに桜の花がまだ綺麗な会津西街道を何度も走った。周囲の山々はまだ未踏のものがほとんど、マイナーな山が多いけれど、とくに道の西側は渓谷や大きなダム湖を挟んでの、奥深い感じの山の連なりで、また車道脇は急峻な崖や防護壁になっている箇所も多くあり、簡単には足を踏み入れがたい雰囲気がある。
今回は、そんな山々のなかでも幾分あっさりめに歩けそうな塩沢山から三依山への周回歩きをすることにした。
独コ沢の公園Pからの歩きだし、すぐ北側にあるそば屋手前から、道標に導かれ山入りした。山頂の西の尾根を途中から登る、標準的コースでガイド本を見ての計画。
最初、植林の中のジグザグ、ついで、沢を渡り、沢のように少し周囲よりえぐれた急斜面をジグザグ、(P ↓) その後、自然林も混じりだした尾根をジグザグなのを、すぐ脇にある尾根センターを直登して最初のピークに立った。
COURSE: 独コ沢の公園P 6:02 ・・・・ 塩沢山 7:48-8:00 ・・・・ 三依山 9:51-10:00 ・・・・ 林道に登りたつ 12:26 ・・・・ 独コ沢の公園P 14:02
お花は塩沢山の登り始めと、三依山の里近くでしか咲いていなかった。
長いジグザグの登りが終わると、気持ちのよい自然林の尾根道を登っていくようになった。
進路右手前に塩沢山と思われる山体が見えてきた。
ゆっくり巻くように山頂に向かって尾根伝いに登って行き、山頂直下だけちょっとだけ笹が濃くなって塩沢山山頂到着。
山頂は、やはり誰もいなかった。 新緑の綺麗な、解放的な空間に高原山方面だけ眺望が望めて、かなり高原山はでかく見える。
山頂で少し休憩して、北に向かう尾根を辿り三依山へ向かう。 最初笹が一挙に濃くなって、このあと踏跡がずっと不明瞭かと思ったけれど、少し進むと踏跡が薄っすら出てきたり、結構明瞭な踏跡がててくる局面もあった。
いくつかのピークを越えて、基本なだらかな笹の尾根歩きをして、北方が開けた場所に出た。そこからの景色はちょっといかしていて、さっきから見えていた近くの高原山はもちろん、日留賀岳から北の”おじか山塊”の連なりがばっちり見える。あの連なりには何かしかの思い出もあり感情もあるので、見えると心の奥深くの何かが揺れる感情が起こる。今年、また行くことがあるのかな。
この塩沢、三依間の稜線、時に尾根の脇にきっちりと巻くように踏跡があったりもする。この踏跡はやはり古くから、この山に入る、里の人によって、人為的につけられたものなのだろうか。
(尾根脇の踏跡をたどり、三依山に近づいていく。 )
この尾根の眺望MVPは、大きく見える高原山だった。
塩沢山からなだらかな尾根歩きながらも、1時間30分近く経過している。三依山すぐ東の別ピークがだいぶ近づいてきた。周囲は淡い新緑が非常にきれいで、紅葉時期のような味わい。
西の方向に会津駒方面になるのだろうか、真っ白なる稜線が見えた。かなり望遠での撮影。
会津駒の左には白は少ないけれど、高度を感じさせる山々が連なっていた。田代、帝釈、台倉高山あたりになるのか?
進路の尾根の左前方に三依山の三角点峰と思われるピークが見えてきた。なだらかで、感じのよさそうなところではないか。。。
三依山東200mのピークへの登りは、この日の行程の中で最も笹の濃いヤブの登り。背丈ほどの笹を掻き分け登っていくが、たいした距離ではない。到着した三依山東200mのピークは幾分笹も低くなった、笹薮のピーク。頭上に趣のある枝の形をした大木が立ち並び、その向こうに三依山三角点ピークが見えていた。
三依山東200mのピークからは、一度少し鞍部まで笹薮を下り、最後のピークまでの笹ヤブの斜面をいくらか急に登る。踏跡もこの辺はほとんど感じない程度しかないがヤブもさほど濃くないレベルで普通に歩ける。ここも誰もいない、静かなピークだった。
山頂から西には先週よりも大きく七ケ岳が見えた。
北方向には先ほどよりかなりでかくなった日留賀岳とその右に大佐飛になるのかな、かなり大きく見えてまだ白い部分もかなり有るように感じた。
逆方向に木立越しに日光連山と男体山(右)の連なりも見えていた。
三依山頂からは、西への尾根を1198mを経由して進み、1198mからまた西へ尾根伝いに400m地点で北に折れる。あとは、北か北北東への尾根を辿り、最後は林道に降りるというか、沢をまたいで林道に這い上がるという誰かのヤマレコの記事を参考にした計画。
山頂から降りはじめるとこの尾根にも、時々目印がある。この山を単独で登るメインルートなのかも。踏跡もところどころ明瞭になったりする。1198m手前の尾根分岐で目印に誘われ、計画ルートをはずす、1分ほど下ってすぐ間違いに気づき、目印のないほうの尾根にトラバースして乗り換え。
(尾根、乗り換え中、先に見える尾根が本日の計画としては正解尾根。 )
目印のある尾根をやめて、目印のないほうの尾根に進むのも、ちょっと勇気の要るもの。本当にこれでいいのかと、ちょっと心が揺れるけれど、自分の地図読みを信じてすすむ。
進んだ尾根もまた、時々目印が出てきて1198m辺りを通過、なだらかにアップダウンし北へ直角に右におれるポイントに到達。(p ↓) 広い林の中の尾根分岐地点だった。
北への右折地点の少し先は、かなりの下りが連続する。先を急ぐ状況でもないので、ゆっくり木に掴まりながら降りていく。落ち葉も多く滑りやすい。
(急降下のなか、振り返ると新緑のキミドリ色が輝いていた。 )
急降下の途中くらいまでは、目印や赤ぺのマークが少しあった。下る尾根は北北東への方向で、基本方向はあっているがヤブが少し煩わしくなってきた、踏跡(人のものかは判らない)は依然ある程度ある。(P ↓)
かなり、里が近い感じ、中三依の人家がある程度近く見え、車道も見えた。しかし、渓谷を渡る、鉄道の鉄橋がこんな風に見えると、迂闊に未知尾根を降りるのはちょっと恐怖。最後の最後にどんな降り立つポイントがまっているかわからないから、今日は林道に下りる当初の計画通り行こう。(これは他人の走行実績があって、一番安全確率が高い。)
降りて行く尾根は、急に下っているが依然歩けるレベル。すぐ200Mくらい先の足元は車道。そのまま下っていけなくもないが、最後がわからないし、車道の前には川がある。先述の理由で、林道に逃げる作戦。尾根右脇に林道が見えてこない、すぐ右となりに尾根型。あちらの尾根に移ってみようと、枯葉の堆積急斜面をトラバース。
(トラバース中の斜面 )
結構時間がかかり、10分以上難渋したかな、やっと乗り移った尾根は石標のあるのどかな尾根。この尾根からも木々が生い茂り林道が見えない。少々あせる・・・
(トラバースして、この斜面を登ってとなりのこの尾根に乗り移った。ちょっと大汗。 )
ここで、この尾根から尾根なりに下るのは、先述の理由で自己却下。この尾根も横断する形で東に進みヤブ斜面、うっすら(獣?の)踏跡を辿り少し下ると、(P ↓) 小さな沢に降り立った。
降り立った沢、古い石積み堰堤があったり、人工物の残骸があってかえって安心した。沢の対岸上30Mくらいに石垣が見えて、林道と察知する。強引に30Mを攀じ登り林道に合流できた。
この左から這い上がってきた。
林道に合流して林道歩きはあっという間に終了、橋を渡り、会津西街道に出た。あとは、車道を南下し、独コ沢の公園Pにある自分のスバルに戻るだけ。距離あるな、1時間くらいかかるかな。
(渓谷は新緑が美しい。)
滝向山や格好のすばらしい芝草山をながめながら、のどかな田舎道歩き。クルマの往来も日曜にしては少なく、よかった。途中”上の清水”という沸水の給水所が休憩所風に作られていて、水を飲み休ませてもらう。 のどかで、いい山里だった。
車道歩きに1時間半もかかってしまった。途中、道脇の石碑や白倉山や高瀬山の稜線を見ながら歩いた。三依山の西側の斜面の新緑もすごくきれい。途中から見え出した高瀬山らしい山容が特に気になった。奥深く、結構な高度を感じる山、どうやって入るのか、ちょっと現地で見る限り見当もつかなかった。
今日の収穫、塩沢山は栃100、 塩沢山より実はもっと行きたかった三依山へ稜線を歩けたこと、初めての三角点2個、 最後の下り尾根での道迷い(探し)どたばた、そんなところでしょうか・・・。 ■■
(公園のPは観光のおばちゃんたちが花見中。 )
公園Pから見えた高瀬山、(ですよね?)
2週間前、私も三依山と塩沢山を往復しました。歩き始めはまったく違う所からですけどね。
三依山への登りはもう雪は消えていましたか。
三依山の下りは三依山トンネルの近くの林道に下りたのでしょうか。やはり下りの最後が擁壁や崖などで下りられないと厳しいものがありますから、目安になるものを目指しますね。
1時間半の道路歩きもお疲れ様でした。あそこは結構飛ばす車がありますから怖くなかったですか。
1198m上(北東)からの尾根下りのほうが、今となって思えば幾分メジャールートだったような気がします。目印もそちらに誘導していました。
里に近づく下りでは地形図に表れない尾根が走っていたりで、目当ての地点に進むのが本当に難しいです。今回林道がなかなか見えてこなくて、少々焦りました。以前ほど大慌てしないのは、ちょっとは慣れたのでしょうか。
これからの季節、白ヤシオが咲くのですか、塩沢から三依山の稜線はのどかでいい稜線ですね。
野球親爺さんの記事は発表当時読んでいたのですが、改めて自分が塩沢、三依間を歩いて読むと、あの始めの古道歩きが気になりました。それと、あの鹿の角はまだありまして、自分も写真撮っていました。
雪は三依山頂付近も歩く位置には全く無かったです。
通常の尾根なら、あのまま尾根なりに降りてしまいますが、今回は断崖、擁壁、川渡りなどの不安定要素を考え、三依山トンネル上の林道を目指しました。
車道歩きは、車恐いですね。目立つ色のザックに目立つウェアをくくりつけて、目立つようにして歩きましたが、今後考えなくてはいけませんね。