夕焼けシネマscene5 入日茜ワンマンライブ！その③

バンド演奏が終わったところで、今度はチェロの森田香織さんが登場しました。入日さんも森田さんとやるときは緊張するし、あまりお話ができないそうですが、今日はけっこうお話できたらしいです。
森田さんは自信に溢れ、凛としたたたずまいで、ステージにいい緊張感をもたらしてくれます。
演奏は、それは素晴らしいとしかいいようがありません。チェロの響きはバイオリンと違って低音が大地の地の底から、或いは海底から湧き上がってくるような、どっしりとしたお腹に響いてくる音色ですね。入日さんとのコラボレーションはほんとに素晴らしく調和したものです。曲にさらなる深みを与え、思わず涙が出そうになりました。歌の情景がより鮮明に鮮やかになる。また、初めて聴いた手紙や僕の好きなシルエットではどうにもならいほど、感情に訴えかけてきました。

そして、もう一つの感動は、写真家ハービー山口さんがゲストとして登場されたこと。ハービーさんが来ることは知らなかったのですが、ちょうど本を持ってきていたのでその巡りあわせに驚きました。
この日のマンダラの壁にはモノクロの写真が何枚も飾られていたのですが、全てハービーさんの写真で入日さんが選んだお気に入りの写真の数々です。
ハービーさんは、入日さんとの出会いの経緯など話され、そして印象的な言葉を残されました。

『無名。貧乏、若さがクリエイティブを生み出すのに必要』

ハービーさんお気に入りの歌は『レクイエムが聴こえる』です。写真展で入日さんに渡されたCDに入っていた曲で、写真展ではずっと流していたそうです。僕も大好きな曲です。こんな凄い歌詞、どうして書けたのか・・・

入日さんと森田さんの静かで温かみと緊張感漂う、素敵なコラボレーションの感動的なひと時でした。。。。