土の香り

我が領地は海と山に囲まれてる。

つい5月までは、勤務先は海沿いだったから通勤の往復も江ノ島を眺めながら、潮風を感じながらの快適な通勤だったな。

今は正反対の山というか内陸盆地に向かっての通勤となってる。面白いモンで同じ県内でもこうも環境が違うのかと最近つくづく感じるな。天気がいつも正反対でね、梅雨時期や夏は不思議と真逆だった。我が家近辺では晴れだと、勤務先は雨。雨だと晴れ。いつもそんな感じでね、しかも気温も違う。やっぱ内陸の盆地だから夏は県内最高気温の日が多い。

今は潮風の香りは微塵もない、うって変わって土の香りだ。肥やしや、家畜の香りで田舎を感じる。さらに、勤務先は川沿いのところである。社内ではリバーサイドと呼ばれてるが、そんなにお洒落ではなく、俺的にはデルタ地帯である。田んぼもたくさんあるし、その昔はよく川が氾濫したのだろうな。

このデルタにはBLUESが良く似合う。一癖ある人間が多いし、人種も多い。同じ神奈川でもこの地域は多民族地帯で、多い民族は中国、韓国、フィリピン、インド、中東、東欧、そして日本。不思議なところ。日々、そんな人達相手に仕事してるわけ。

風土というのは、人の育み方も異なり、やはり海沿いとはかなり違う。面白いよね。

俺は海も山もどっちも好きだけど、住むなら海沿い、遊ぶなら山川だな。天邪鬼な俺の選択はどっち付かずの、良いとこ取りだ。

今夜は、Robert Johnsonを聴いて寝よう。明日も怒りの勤務だ。劣悪、逆境に負けるな！しばらくは耐えながら怒りのパワーで乗り切るぞ！怒っても、人には当たらないのでご心配なく。