シニア世代の健康管理ハウツー

高齢者の健康を守るために気をつけたいこととは?

高齢者の介護で手を貸しすぎてはいけない理由

2024-04-22 10:26:01 | 高齢者

高齢者の自立を支援するにあたり、介護職が手を貸しすぎることを控える必要があります。まず、自立とは、日常生活の中で自分の事は自分でできる能力を指します。高齢者の介護においては、この自立を支えることが非常に大切です。なぜなら、自立することは高齢者にとっての自尊心の維持、生活の質の向上に直結するからです。自分でできることが増えると、自信にもつながります。

介護職が良かれと思って行動し、高齢者が自分でできることまで手助けしてしまうと、高齢者はその能力を失いかねません。例えば、高齢者自身は支えられずに立ち上がることができるにも関わらず手を差し伸べてしまうと、その動作を自分で行う機会が失われます。結果、ますますその動作が難しくなってしまう可能性があります。

また、介護職が手を貸しすぎると、高齢者は自分で何かをすることに消極的になる恐れがあります。自立支援の観点からは、高齢者が自分で考え、自分で行動することが推奨されます。ですが、常に介護職がサポートしてしまうと、自分で何かをしようという意欲も損なわれがちです。

さらに、自立支援は、高齢者が可能な限り自宅で生活を続けることにも繋がります。自宅で生活するためには、日々の生活動作を自らできることが基本です。介護職が適切にサポートすることで、高齢者は自宅での生活を長く続けることができるでしょう。

自立支援における介護職の本当の役割は、高齢者に手を貸しすぎず、できることは自分で行ってもらい、その過程でどうしても困ったときのみサポートをすることこそが重要なポイントになります。高齢者の自立を促すことは、その人たちの自尊心を支え、生活の質を高めることにつながります。介護職がこの観点から適切に関わることが、高齢者の健康的な生活を支える鍵となるでしょう。