近くの公園で見かけた有名人。
写真を撮らせてもらおうと
近づいて見たらけっこう傷だらけ。
「子どもたちにやられたんですか?」
「まさか!鬼と格闘してできたのさ」
「なるほど!お疲れ様でございます。
あのぉ、お目にかかれた記念に
お写真を1枚撮らせていただいても
よろしいでしょうか」
「身体中の傷が目立たないように
少し遠くからならいいよ」
「えっ、でも鬼を退治した時に
おできになった傷でございましょう?
ちゃんと見えた方がカッコいいかと」
「あっ、そう?そういうもの?
じゃあもう少し近づいてもいいよ」
私が撮れた写真をお見せしたら
「ん〜、イメージが違うなぁ。
これじゃあダサダサ桃太郎じゃん。
スタイル悪いし髪の毛も思いっきり
昔っぽいし。もっと今ふうに撮ってよ」
「そっ、そっ、そうおっしゃられても・・・
ビジュアルに手を加えてしまいますと
あなたらしさが損なわれてしまうかと」
「それもそうだね。
キミのアドバイスに従うよ。
あー、そうだ!せっかく写真を撮るなら
フルメンバーのほうがよくない?」
ぅわ〜、面倒臭くなりそうだったから
スマホに電話がかかってきたとウソをついて
そそくさと退散してきました。
まぁでもありがとうございます。
いい記念になりました。