ぶっさきゃら

らくがきとその他色々・・・。

朝の幽霊 17

2016年05月04日 | Weblog
小3が言うには、要するにくんずほぐれつしながら川に落ちたそう。

走っていくには距離が有りすぎ。
家に帰ってミニバイクで探しに行ってくるけど、みなはどうする?
「車で川沿いの道走る」
「わたしは家で待ってるわ」

手分けして探したけど見つからない。
随分川下まで行ったけど・・・。


「明日、日曜だから朝から探そう」

半日、探したけど見つからない。

親戚家族が帰った後。
迷い犬のポスター作った。
何でこんな時にインク切れるん(怒)
珍しく嫁が「買ってくるわ」

「あした保健所かどこかに届を出してから、探しながらポスター貼り」
だけど・・・勝手に貼っても良いのかな。

朝の幽霊 16

2016年05月04日 | Weblog
「ぶっさん、まてっ!いくな!まて!」

おまえあんなに怖がってたのに、どうする気?

すごいスピードで直ぐに視界から消えた。

3歳くらいになって身体も大きくなって力も強くなってきた頃には、
2度ほど首輪やリードをぶちきって脱走したことが有った。
その頃には首輪2つと、ハーネスもしていた。
リードは2本。
でも7歳になって、落ち着いてきたから最近はそんな事もなかったけど、
やっぱり力は強いんだ。


「ぶっさん、たたかってるみたい・・・とびついたりしてる」
小3には遠くても見えるみたい。
「まともに見るな、目線をずらして」
「ん?」

「おちた」
「え?」
「川におちた、ふたりとも」

みんな呆然とその方向を見てる。

朝の幽霊 15

2016年05月03日 | Weblog
「見るなっ!」と怒鳴ると、驚いてこちらを見た。

その瞬間、ぶっさんが唸りだした。

「何を見てた」
「なんかしろいの」
「はっきり見たのか」
「遠いからはっきりは見えない」
「どこ?」
「橋の下」
最初にあれを見た橋は50m位の距離なので、私でも視認出来るが居ない。

「向こうの橋」
向こうってかなりの距離。
この小3の末っ子は視力測定不能な程目が良い。

「細長くてひらひらしてる」
「だから見るなって」

バチーンと音がしてぶっさんがリードをぶちきった。
気は弱いけど力は天下無双。

あれに向かってダッシュした。


朝の幽霊 14

2016年04月28日 | Weblog
「ぶっさん」と、声をかけたけど上目でちらっと見るだけで尻尾も振らない。

身体を拭いてやっているとパンを取りに来た嫁が「ぶっさん・・・痩せてる」

嫁を見てやっと少し尻尾を振った。

何も食べないから、こんな時にはバニラアイス。
でも、それも食べない。

「ぶっさん、ゆっくり寝ときないさい、2時間くらいで帰ってくるから・・・わかった?」
と、云ったら、立ち上がった。
犬小屋用のリードを引っ張る。
散歩用のリードに替えたら、思ったより普通に歩く。

釣りをしているそばに小さな立て看板がある。
それにぶっさんを繋いで、お弁当のおにぎりをひとつやってみたけど食べない。

「家に帰ったらささみか胸肉茹でて、アイスかけてやるわ」
ぶっさんが体調不良の時のお薬みたいなもので、そんな時にはこれ食べて復活する。


仕方ないのでおにぎり食べながら糸を垂れていると、三兄弟の一番下が川下の方を見つめている。
はっ!
と思って
「見るな!」




朝の幽霊 13

2016年04月23日 | Weblog
今朝。

ねむい・・・。
ぶっさんはまだ。

周辺を回ってみたけど居ない。
何年か前に土手道で車にぶつかってから、自分では河原へ行かないけど、念のため
見に行ったが居ない。

あれも居ない。

朝ごはん食べたら「みなで、ぶっさんの捜索」

「ねえねえ、釣り行きたい」
大きな鯉が沢山いるので、泊りに来るたびに釣りします。
「いいけど先に捜索ね」

小一時間探したけど見つからない。
行動範囲は大体決まっているのに・・・。


釣りに出た。

釣り餌にする食パンを忘れたので取りに帰ったら、ぶっさんが帰っていた。
どろどろでへとへとみたいで丸まってじっとしている。




朝の幽霊 12

2016年04月23日 | Weblog
昨日の夜はあんなだったのに。
今夜はうんともすんともいわないので「あれっ?」と思って、犬小屋を見たら、
ぶっさんが居ない。

時々、脱走するけど、いまはそんな感じではないし。
夜だし。
門扉開けておいて、玄関灯、屋外灯を目いっぱい点けて家に戻った。

子供も寝たし、親戚夫婦に話した。
信じられないのか、微妙な反応。

楽しく飲んでたのに、なんか白けたみたい。

朝まで何度か見たけど、ぶっさん帰ってない。

朝の幽霊 11

2016年04月22日 | Weblog
「ふぅ~」
あぁ、酔ったわ。

焼酎1本空いたよ。
ま。
大人4人ですからそれくらいはね。
「もう一本開けて」

娘と子供たちはまだ食べてる。
ほんとよく食べるわ。

「タバコ吸ってくるわ」
ウチはだれもタバコ吸わないので、禁煙です。
それでお客さんはお外で吸ってもらいます。

「子供居るのに夫婦でタバコやめなさいよ」
「やめたいけどやめられない」

しばらくして。
「風ないのにねぇ」と言いながら帰ってきた。
「風ってなに?」
「なんか白い紙みたいのが、ぴゅーと飛んで行ったけど、風ないのにって」
「それみたん?」
「速かったからちゃんと見てない」


酒が入ってる所為かすごく腹が立った。
木刀(剣道してました)を持って、お清めの塩も袋に入れて外に出た。
もし居たらぶったたいてやる。
けど、居ない。
家の周りに塩をまいた。

でも、ぶっさんが居ない。

朝の幽霊 10

2016年04月22日 | Weblog
今朝。

「ぶっさん、ねむれたか?」
あ。
ゲロッてる。

玄関から出そうとしても、足を突っ張って抵抗する。
掃除するから出なさい。
無理やり犬小屋に繋いだけど入らない。
怖そうにのぞいてビクッ、ブルッと繰り返している。

しゃがんでのぞいてみても何もない。


この犬小屋買ってきた時も、離れてのぞいてビクッブルッを繰り返し
1週間も入らなかった。
雨が降ってびしょ濡れになっても入らなかった。
無理やり押し込んだら永久に入らなくなると思ったので、我慢していたが流石にそれを見て
押し込んだ。

そしたら今度は出てこなくなった。
エサやっても出てこない。
入口の前に置くと首だけ出して食べる。
散歩の時は引きずり出す。
子供の頃から色んな犬を飼ったけど、こんな犬は初めて。

「ぶっさん、お散歩行くぞ」とリードを付けたけどつぱっていやいやする。
どうしても出ない。
エサやっても食べない。

一人で河原に行って見た。
居ない。
よかった・・・。
土手に上がってもう一度見渡した。
何処にも居ない。

家に帰ったら、ぶっさんが玄関前に出てた。
なんか、もう、普通の態度。
エサも食べてた。

今夜、親戚が子供連れで泊りに来る。
小学生が3人いるのでにぎやか。
なんか安心感が・・・。

昼の間に食材の買い出しして、沢山料理を作らねば。

「でも、本当に終わったのかなぁ」





朝の幽霊 9

2016年04月22日 | Weblog
「ハッピーエンドはないけど、ひとつだけ、見てしまったけど無事だったってのが有るわ」

「う~ん・・・なんか辻褄があわないなぁ・・・」

でも100%アウトでもないと云う事はかすかな希望が。

朝の幽霊 8

2016年04月22日 | Weblog
取りあえず家に入って。
ぶっさんを玄関に入れてマット敷いてやって。
それでも震えているぶっさんにタオルケットを掛けてやった。
いつもなら口で引っ張りまわしてから、上に寝るけど今日は頭を隠して震えている。

念のため玄関周りを見回ったが異常なし。

3人でそれぞれ、何か対応策か、ハッピーな結末なものがあるか、くねくねをネット検索した。



朝の幽霊 7

2016年04月21日 | Weblog
家に帰ってみると、ぶっさんは犬小屋の中でブルブル震えてる。
笑ってしまうほど震えてる。
犬ってこんなに震えられるものなんだ。

でも。
ひょっとしたら、あれが居たのかな・・・。
と。
思ったら。
ぞくっ!

嫁が出てきて「ぶっさん、どうしたん?そんなにふるえて」
犬小屋から出てこない。
いつもなら嫁におなか見せて甘えるのに。


朝の幽霊 6

2016年04月21日 | Weblog
「あれぇ?」

居ない。

居た場所を見た。
橋にも行って見た。

いない・・・。
広い河原なので360度見回した。
度のないサングラスじゃなくて、普段のメガネで見ているので、見落としはないはず。

「ぶっさん、あれどこ行ったんやろ」
もし振り返ってすぐ後ろに居たら、こわっ。
そんな事も想像したけど、振り返ってもいない。

あれはなんだったんだろ。
今頃気が付いたけど写真撮っとけばよかったのに・・・。

夜。
「ぶっさん、久しぶりに夜のお散歩いくぞ」
懐中電灯持って河原に下りた。
夜は川には近づかないで土手添いに歩く。
あれが居た場所からは随分距離がある。
でも、急にぶっさんが暴れだした。
何かにおびえて逃げる様なあばれかた。
怖がりの犬で、よくある事だけど今日は強烈。
仕舞いには首輪抜いて逃げ出した。

朝の幽霊 5

2016年04月21日 | Weblog
幾つかのパターンが有るようですが、はっきりと見てしまうと廃人のようになってしまう。

「そんな話本当なら誰でも知ってるだろうに・・・明日の朝、近づいて正体見てやる!」

で。
昨日の朝、いつもの様に犬を連れて河原に下りました。
「ん?」


朝の幽霊 4

2016年04月20日 | Weblog
「昨日の場所に居る・・・くねくねしてる・・・一緒に行って見て」

「ダメよはっきり見えたらやばいんだから」

「車から見てよ」
道路から川までは50m以上有るので。

「いや」
そのホラー話って本当に信じてるの?

「そういうわけでもないけど」

大体、あの橋とこの河原では、怖いと云うより不思議な事が2度有りました。
それは後にするとして。

何とか解決?しなければ、夜の散歩に行けないので、ぶっさんが玄関前で粗相する。

「そのホラー話って今でも見られるん?」

「たぶん」

「見せて」



朝の幽霊 3

2016年04月20日 | Weblog
河原に下りると、川っぺりまで行って橋の方へ歩きます。

まさかと思いながら見てみると、なんと、くねくねがぼんやりとかすんで見えます。
「うそっ」
昨日からずっとそこに居たの?

犬は無反応・・・。
こいつが反応しないのはおかしい。
遠くに人が見えただけで警戒するような、神経質な犬なのに。
何も居ないのに何かから逃げているような動きを常にしている犬なのに。
川に入って鯉がバシャッと跳ねたら、3mも飛び上がる犬なのに。

取りあえず、引き返した。
後ろ向けない。

昨日のホラー話って・・・。