ブラスソープ(BRASS SOUP)とは、金管楽器の管内の汚れを落とす液体。管内についたゴミを取り除き清潔に保つためのもの。
ブラスソープの使い方としては希釈して水溶液(ソープ1:水10)を作り、フレキシブルクリーナーのブラシの部分にこれをつけて抜き差し管の中の汚れをこすり落とします。つまり管内に水溶液を流し通すのではなくブラシを利用して掃除するものなのです。ついつい大きめの洗面器いっぱいに水溶液を作りこの中に楽器全体を浸けておきたい気持ちになるのですがそういうものではありません。(テューバやホルンの場合を想像すると洗面器ではなく風呂くらいのサイズがないとダメですが)そんな水溶液を作ろうとしたらブラスソープがいくらあっても足りません。
事実、自分の場合汚れをしっかり落としたいという誘惑にかられトランペットのベルから直接ブラスソープを流しこみシェイクしたことがありました。この後ソープを流し落とすため水道の水を無駄に使うことにもなり反省しました。(ただし、どうやら抜き差し管だけなら水抜きキーをラップで包んでから水溶液につけておくという方法があるようです。)
どれほど汚れるのか、どんな頻度でブラスソープを使うかという点ですが、ラッパ吹き仲間で甘栗を食べながらトランペットを吹いたダメなヤツがいまして、プッと吹いたらそのままマウスパイプに栗がつまり掃除に苦労した例がありました。こんな場合フレキシブルクリーナーは必須です。即座に掃除をする必要があります。が、甘栗を食べながら吹かない限り普通に毎日吹いているような場合なら、1ヶ月に一度くらいの割合でいいと思います。それから一度に使用するブラスソープの量ですが、フレキシブルクリーナーのブラシを浸すだけなので、タイトル画像にあるような小さなプラスティック製のコップに半分くらいの水溶液が作れれば十分です。
ブラスソープに関するサイトのリンクを貼っておきます。
島村楽器のWEB「管楽器プラザ」には次のような説明があります。
https://kanplaza.com/article/438
(引用)
1.ブラスソープ1に対して温水10~15の割合で溶液を作ります。
2.管体は別売りの各楽器用のフレキシブルクリーナーに溶液を含ませて管内の洗浄を行います。
3.管内の汚れが落ちたら、清潔な水で汚れとブラスソープを洗い流す。
4.最後はガーゼやクロスで水分をしっかり拭き取り各楽器に合ったオイルやグリスを差して下さい。
Yamaha_Japan ブラスソープの使い方