便りの無いのは

便りの無いのは悪い知らせで、連休明けから調子が上がらずマイナス思考と弱気の虫に取り付かれていました。今週は何とか出勤しとおしたのですが、気合が無いと前に進められないような案件は全く手をつけず、時間が空いたらネットで転職情報を見る有様だったのです。
そんな状況でも何とか前に仕事を進めて、少し落ち着いたせいか今日は朝から気分が良かったので、休みました（笑）。ここでリフレッシュすべしと思ったのです。だって、鬱々として気分で休むくらいなら、会社で鬱々としてた方が増しですもんね。久しぶりに、気持ちがスッキリした有休を使用した気がします。最近は、午後から帰るってパターンが多かったですから。

で、そんな有休を取ったおかげで、思わぬ出会いがありました。
３号を連れて、家から２ｋｍくらい離れたところを散歩してたら、坊主頭に日に焼けて真っ黒のオジサンが歩いてくるのです。何となく俺に似た人だな（笑）と思っていたら、「仕事で、この辺りに来ていたのですが、財布を落として家に帰れなくなってしまいました。」と言われるのです。あまりに唐突で驚いたので、国道までの道順と、その人の家に帰る電車賃には足りないのですが、１０００円を渡して別れてしまいました。その後、その事が気になって気になって、急いで３号と家に帰って車で探しに出かけました。（カミサンは私の有休を利用して美容院に行っていたので、３号と一緒です。）私が教えたとおりの道順で、思ったよりの先を歩かれているのを発見して、車に呼び入れました。３０ｋｍほど先のＪＲの駅まで送って行く間に色々話を聞いて見ると、派遣社員として４日間の道路工事に来ていたのだそうです。こんな遠くまで（隣県）派遣社員が道路工事に来る必要があるのか？と失礼ながら聞いて見ると「私たちは安いですから。」と言われました。日当９千円（－税金）だそうです。それってコンビニバイトと変らないじゃないかと思いますが、他に選ぶ仕事が無い地域に住んでいるようでした。元々は遠洋漁業の漁師だったけど、下火になってきて辞めざるを得ず、職安に紹介してもらって、今の派遣に付いたそうです。遠洋漁業って、家は違うところになるんですか？と聞けば、徳島から派遣の仕事に岡山まで来ているのだそうです。そこまでしないと仕事が無いんだと驚くとともに、本当に、この人は財布を落としたんだなと思う気がしてきて、駅まで送って電車賃として１万円を渡して帰ってきました。一応、その人にせがまれたので私の住所と名前だけメモして渡しました。その人の連絡先は聞きませんでした。何だか聞きたくなかったのです。その人を信用してあげたくなったのです。大した事でも無いのに仕事のストレスに騒いでいる私に、神様が寄こした天使なんじゃないかって気がしたのです。後で考えてみれば、死んだ私の祖父に似てた気もします。お盆に法事をしたから、お礼に心配してきてくれたのかな。