ちょっと E オッサン

目指せ日本の正しいオッサン

技術者の心得

2007-01-20 20:37:09 | 仕事
今日は時間があるので、金曜日の研修の時に思った事をひとつ。

研修の最後に、一緒に受けていた若者が「施策決定に当たっての項目評価◎○△を、5点3点1点とするか、3点2点1点とするかで、順位が変わるのですが、どうすれば良いですか?」と質問していた。講師は「まあ、この点数付けは、いい加減なものなので、チームが納得する依拠として使ってください。」と回答していたが、あの若者は真意が判ってないだろうな。あの位の年齢の時の俺も判っていなかったから、よく判るのだ。(笑)

今はやりの言い方をすると「今の若者は答えを教わってきている。」と言うことで、教科書に載っている方法で計算や評価をしたものに絶対的な正解があると思っているのだ。違うんだよな、この世に絶対的な正解なんか無いのだ。その中で、もっとも正しいと思う方法を選択していく事が、仕事であれ何であれ必要なんだな。

「何故かは判らないけど、この方法でやると再現性がある」これを確認して製品に応用していくのが技術者で、なぜ再現するのかその理由を科学的(事実に基づいて)に明らかのしていくのが科学者なのだ。この「何故だか判らないけど」の部分を教科書どおりにやったから、もしくは先輩が言うとおりにやったから間違いは無い、とすると駄目なのだ。科学的には何故だか判らないけど、自分が考えるシナリオ通りには再現する、もし再現性が覆ったとしてもシナリオが整理できているので、なぜ覆ったかは判らないけど、どこの方法(シナリオ)に問題があったかはすぐ判る。科学的には何故だか判らない中で最善のシナリオを実践するのが優れた技術者であり、私が思う技術者の心得だと思うのだ。
技術者が科学者の領域に踏み込むことは、当然あるし、そもそも境界は曖昧なのだけれど、教科書に載っていることが再現すると能天気に考えているうちは、技術者の領域にも踏み込めていないのだ。

少しとんどで飲みすぎたな、オッサンは理屈くさい。
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