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プラスだけではない現状を知ろう

理想と現実のギャップについて

2020-06-24 10:00:39 | 介護
「介護職は足腰が弱った高齢者を優しく介助し、高齢者やその家族から感謝される」というイメージを持っている人が少なからず居ます。
介護職が高齢者を相手にすることが多いのは事実ですが、実際の職場環境は決して感謝の言葉が飛び交う理想どおりなものではありません。それどころか、人材不足のため過酷な業務スケジュールになっている施設もあり、心身の疲労が溜まって殺伐とした状況に陥っているというケースも少なくありません。
又、介護される側である高齢者が介護職員相手に罵声を浴びせたり、暴力を振るったりなどの問題行動を起こすケースもあるのです。高齢者の家族も、介護施設に対して言いがかりに近い内容の抗議をすることがあります。介護職は全ての人に感謝されるとは断言出来ないということを知っておく必要があるでしょう。

理想と現実のギャップが大きい理由として、介護職の実状があまり伝わっていないことが挙げられます。介護施設の数は増加し、介護関係の資格を取得すると将来が安定する、といったイメージだけが先行し、理想の転職先というイメージが生まれました。
その一方で、要介護の高齢者を介助している本来の姿が正確には伝わらず、いざ働いてみると身体を痛めたり、心を病んでしまったりといったケースが散見しています。介護は要介護者に必要な生活のサポートをほとんど行う必要があるため、どうしても汚物の処理などの作業があり、耐えきれない人は耐えられない仕事と言えるでしょう。

但し、介護は人の役に立つやりがいの大きい仕事ですから、そういった所に喜びを感じる人には向いている仕事と言えます。人からの感謝をあてにするのではなく、自分の中でやりがいを見出して働ける人であれば、天職として活躍出来ることでしょう。
・・・こちらのページも参考に『介護職の理想と現実』・・・