信じれば真実、疑えば妄想…

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妄想劇場・番外編

2019年07月08日 | 妄想劇場










なぜ、美人はいつもつまらない男と 
結婚するんだろう? 
賢い男は美人と結婚しないからさ。・・・





「会社に行けない」「働けない」・・・
家に引きこもる大人たちが増加し続けている。
彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。?




大阪府に住む40歳代男性のAさんは、大学卒業後、
大手企業の技術職として勤めていた。  しかし、
リーマンショックの頃に、上司との人間関係が原因で
会社を退職。

その後、なかなか再就職先が見つからないため、
自宅ですることもなく、引きこもらざるを得ない状態に
陥っている。  

中学高校時代は人気者で、クラスメートを笑わせるのが
好きだった。そんな明るいキャラクターゆえ、同窓会にも
これまでは欠かさず出席していた。  

それが会社を辞めてから、同窓会の誘いがあったとき
「仕事もしていなくてみじめだから、行きたくない」と断った。
「何言ってんだ。おまえが来なきゃ盛り上がらないだろ」  

何も知らない同窓生から無理やり引っ張り出されて、
余計に落ち込むことになり、人脈も閉ざした。

そんなAさんがとくに憤慨するのは、「ハローワークの真実」

仕事が欲しいだけなのに 勧められるのは「精神科の受診」
に対してだ。 「最初の頃、相談に行くと、中には気のいい
おじさんとかいて、いろいろ話すんですが、気合論
しか言わない。

なかなか効果的な話につながっていかないんです」  
Aさんによれば、ハローワークでよく言われるのは、主に
次の3点だという。

「とにかく履歴書を出しなさい」 「めげない」 「しんどくなったら、
精神科医へ通いなさい」  とはいえ、正規社員の仕事さえ
決まれば、元気になって精神科へ行く必要もないと、
Aさんは言う。

「仕事が決まらない人に、精神科へ行かせたがるんです。

メールでも“こころの相談室”にいろいろ書いて出すと、
やはりまず“精神科医を紹介しますから”と返って来る。
会社を辞めるときも“うつの疑いがあるから”などと言われ、
精神科医(への受診)を勧められた。

“心の安定を図ってください”が決まり文句なんですよ」  

仕事が欲しいのに、どこへ行っても精神科医につながっていく。
仕事は紹介されないのに、病院への入り口はあちこちに
ある社会。これでは、ハローワークではなくハローホスピタルだ。  

Aさんは、「しんどいです」という言葉を、精神論や根性論に
対して「難儀です」というような意味で使っている。
にもかかわらず、窓口のスタッフは、ネガティブな意味に
受け取る。

「職歴がなくなると、採用率がものすごく下がるんですよ。
“この期間、何やってたのか?”と問われるたびに、
繕ろうのが大変なんです。

そう聞いてくれたらまだいい方ですけど、結局は履歴書
を送っても“お断り”の返事がくるだけです」
探しても出てくるのは同じ求人 40歳を超えればサポート
すらない  

ハローワークにはずっと通い続けてきた。しかし、正規社員
はおろか、アルバイトにも採用されなかった。  自立相談窓口
を謳う社会福祉協議会に行っても、Aさんの住む自治体では
ハローワークの求人を紹介されるだけで、とっくに見ている
ような情報ばかり。

その社協には、支援メニューの厚みやノウハウがなく、
セーフティーネットとして機能していない。  Aさんの
自治体では、大手派遣企業も窓口に入っている。
でも出てくるのは、ハローワークの求人で、60歳代くらいの
担当者は、同じ情報を一生懸命見ているだけという。

「その人も一生懸命探してくれる。でも、パイがない。
担当者もイライラしたように困っている状況でした」

単調な生活にリズムをつけたくて、いまは毎日、図書館
に通って、自習室で勉強などもしている。
「何でもいいから仕事したい。内容を選んでいるわけでは
ないのに、経験がないからという理由で、まったく採用されない。

役所が非正規の仕事を募集しているからと生活支援課で
紹介され、経験が欲しくて応募したことがありました。
ところが、面接のとき、同じ役所内の生活支援課にも社協
にも通っていて、相談していることを話したのに、
落ちたんです。

後でわかったのは、面接した担当者が、社協や生活支援課
に確認すらしてくれてませんでした。一方、生活支援課の
人も同じ役所内なのに一言も伝えてくれず、あまりに縦割り
すぎることがショックで、ここはもうダメだと…」  

結局は、自分で仕事を探すしかない。でも、自分で探すと、
求人は経験者に限られる。 「やる気があります」とか
「自分を買ってください」といった意気込みを示しても、
その努力は実らない。

「40歳までは何らかの支援がある。サポステ
(地域若者サポートステーション)も39歳までならサポート
してくれる。でも、その後がないんです」

ハローワークで傷つき、引きこもる 徒労感だけ残る
無意味な仕組み  ハローワークに登録しても、何の
連絡もない。 「やることって、履歴書の書き方とか、
パソコン講座とか、こんなことはさんざんやってきた。  

それに、ハローワークへ行っても、非正規の人が多い。
大体、わかるんですよ。この人、短期で雇われてる
人だなって。当たり障りのない説明をして、そんなの
僕でも言えます。向こうも、それぞれの職歴やスキルに
即した就職支援の指導をされていないから、
何も言えないんですよ」  

結局、窓口の相談スタッフは、紹介状を出すだけの人。
なぜ、そんなスタッフが配置されているのかと、Aさんは
不思議に思う。

実際に、一旦、職場などで傷つけられた人たちが、何とか
社会に戻りたいからと、せっかくやる気を出して相談に
訪れた支援の窓口で、再びトラブルを起こされて傷つけられ、
引きこもっていく人たちが少なくない。

「窓口の人たちが、僕に愚痴ってくるんですよ。“プロパーの人は、
ほんとに…”とか“あいつらは、いいよ”とか。キャリアアップ
ハローワーク(以下、現在のキャリアアップコーナー)なんて、
本当にお笑いでした」  

キャリアアップハローワークといっても、一般のハローワークと
ほとんど変わらないと、Aさんは言う。  むしろ不機嫌にさせられた。  
キャリアアップハローワークに登録に行くと、窓口の職員から、
こう言われた。 「私がいままで見た中で、最高レベルの出来ですよ。
もう、指導することはありません。ここに来る必要はないです。
あとは、履歴書をどんどん送るだけです」  

では、どうして履歴書を送り続けているのに採用されないのか。
これまで窓口へ行っても、スタッフから「履歴書を送れ」としか
言われなかった。 「(キャリアアップハローワークでで)言われる

“〇〇へ行かれたほうがいいと思いますけど…”という内容は、
すべて“やってます”ということばかり。勉強不足も甚だしい
というのか、相手のスタッフのほうが自分より知らないくらいでした。

全然、キャリアアップになっていないんです」  Aさんは、そう
ため息をつく。 「支援」と言いながら、カラカラと空回りさせられて、
徒労感だけが残る。何と無意味な仕組みなのかと、この実態に
唖然とさせられるという。

「だから、もうハローワークは基本的に信じていないです」  
Aさんは、「雇われる生き方」はあきらめた。これから先は、
ハローワークで身につけた経験やノウハウを生かし、大阪で
中高年世代の仕事を創り出す「中高年仕事創造センター」
(仮称)を立ち上げる予定だ。

さらに、本人を「引きこもり」にしないため、情報提供などによる
家族支援をしていきたいと構想を練っていて、一緒に
協力してくれる仲間たちを募っている。

Author :池上正樹(ジャーナリスト)



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価格がほとんど変わらない代表格で、物価の優等生
と言われる卵。スーパーでは10個入り1パックが200円前後
で売られており、特売日などでは150円以下の場合もある。

1個に換算すれば、15~20円。当たり前だが、卵は鶏が
産んだ命の源だ。それゆえに栄養豊富で、戦前は病人への
お見舞いの品にも使われたほどだ。

日本では生卵を食べる習慣があり、TKGとネーミングされる
「卵かけごはん」も国内外で人気だ。

全農鶏卵卸売価格(M規格)でみると、戦後の1953年
(昭和28年)に1kgあたり224円だった。現在の価値に
換算すれば1953年の卵の価格は1000円を軽く超える。
卵は高級品だったのだ。

2005年(平成17年)には204円/㎏、2010年(平成22年)
には 187円/㎏だ。直近の2018年の年平均は180円/kgと
年々下落傾向にある。

卵の価格はなぜこんなに安いのか

栄養豊富で、生でも調理しても美味しく、便利な卵だが、
なぜこんなに安いのだろうか。それは生産効率を高めて
いるからだ。つまり生産者のコストを抑える努力の結果
といえる。円高による輸入飼料の価格低下、鶏の品種改良、
生産技術の向上など要素はいろいろあるが、供給過剰も
指摘されている。

そうしたなか、市場価格が安くなると生産者への負担が増す。
もちろん、卵は鶏(採卵鶏・レイヤー)が産むものであり、
コスト削減が鶏の生き物としての尊厳を無視し、劣悪な環境
を強いている場合があることも忘れてはならない。

そして、安すぎる卵の赤字補てんや、過剰な採卵鶏を減らした
場合には、生産者へ国からの補助金が交付される。すなわち、
物価の優等生と言われる卵に税金が投じられているのだ。

2018年度に農林水産省の「成鶏更新・空舎延長事業」が5年ぶり
に行われたことを知る消費者は少ないだろう。この事業は
農林水産省の「鶏卵生産者経営安定対策事業」の1つだ。

この「成鶏更新・空舎延長事業」と「鶏卵価格差補塡事業」
の2つからなる「鶏卵生産者経営安定対策事業」には多額の
予算があてられており、2018年度の農林水産省の予算額は
48億6200万円にのぼる(予算であり、実施のない場合は
支出されないが、同年度は全額拠出)。事業実施主体は
一般社団法人 日本養鶏協会だった。

両制度とも卵の価格が一定金額を下回った場合に養鶏事業者
団体の積立金と国の補助金からの支出によって補てんが
なされるものだ。

鶏卵価格差補塡事業では国:生産者=1:3の割合で積立金
を拠出し、そこから補てん金が支払われる。成鶏更新
・空舎延長事業は国:生産者=3:1の割合で協力金が拠出され、
そこから奨励金が支払われる。

「鶏卵価格差補塡事業」は鶏卵価格が基準価格を下回った際に
差額を補てんする制度で、現在185円/㎏を下回った場合に
その差に応じて補てんが行われている
(上限は差額の9割を補てん)。

「成鶏更新・空舎延長事業」とはどんな事業なのか。
同省の説明によれば以下の内容を指す。「鶏卵の標準取引価格
(日毎)が安定基準価格を下回る日の30日前から、安定基準価格
を上回る日の前日までに、更新のために成鶏を出荷し、その後
60日以上の空舎期間を設ける場合に奨励金(210円/羽以内。

ただし、小規模生産者(10万羽未満)は270円/羽以内)
を交付する」2018年度は2度実施された

平たく言うと、卵の過剰生産で価格が下落した際、緊急措置
として生産を減らすために採卵鶏を出荷し処理(殺すこと)、
その後60日以上鶏舎を空にすれば生産者に奨励金を交付する
というものである。

一羽当たり最高で270円が養鶏業者に交付されるだけでなく、
出荷された成鶏の処理を行った食鳥処理場にも1羽23円以内の
奨励金が交付される。

成鶏更新・空舎延長事業は2010年に始まり、2012年、2013年
にも実施され、卵の供給過多となった2018年度には2度
実施された。1度目は2018年4月23日に発動され同年6月25日
に停止されるまで続いた。2度目は2019年2月1日に発動され
3月31日に停止した。

2018年度の成鶏更新・空舎延長事業は大規模生産者
(10万羽以上)では更新のために出荷された羽数が
約433万羽、処理羽数が約428万羽だった。小規模生産者
(10万羽未満)では出荷羽数が約133万羽、処理羽数が
約132万羽。1年間で合計560万羽以上が処理された
ことになる。

農林水産省は2019年度も同額の48億6200万円を同事業に
予算にあてている。2019年6月現在の安定基準価格は
163円/㎏だ。今年度はすでに5月20日に実施されている。

物価の優等生と言われる卵だが、税金が投入され、鶏が
大量に殺されていることも私たち消費者は忘れてはならない。
「成鶏更新・空舎延長事業」は農産物の需給改善事業
とのことだが、その対象は命ある鶏だ。

「鶏を殺すことに『更新』という言葉を用いるところをみると、
鶏の命は軽く扱われているのかもしれない」とアニマルライツ
センター代表の岡田千尋氏は言う。

しかし、卵の生産者が悪いという決め付けでは問題は解決しない。
スーパーの特売などで生産者は無理な価格設定を押し付けられる
こともある。日本では生で卵を食べることもあり、サルモネラ
対策への費用もかかっている。

卵の過剰な大量生産を止め、価格が異常な下落に至らないよう
にする以外に根本的解決はないと言える。物価が上昇してきた
戦後の経済発展の中で、物価の優等生などと言われ価格が
ほとんど変わらないか、むしろ下がっていることが異常なのだ。

卵は肉食よりも残酷と言われる理由

持続可能性という言葉が一般的になってきた。養鶏事業の
持続可能性についても検証が必要だろう。異常ともいえる
卵価格の下落は養鶏業者の生産活動を困難にする。そして、
生産者の苦しみもさることながら、最大の負担を背負わされ
ているのは鶏だ。

日本の養鶏はバタリーケージといわれる狭い網の檻で行われる
ことがほとんどだ。生産効率を上げるためにほとんど身動き
できないほどの狭い檻のなかで鶏は一生を暮らす。

糞が下に落ちるように床も網でできており、止まり木で
休む習性のある鶏にとって本来ふさわしくない。また産んだ
卵が転がるように傾斜もついている。

狭い檻から出られるのは、卵を産めなくなって、人間の
用済みとなり、廃鶏と呼ばれて処理されるときだけだ。

そもそも品種改良(人間にとっての改良)で、肉用の鶏は
ブロイラー、卵を得るための採卵鶏はレイヤーと呼ばれ、
他方の目的には適さない。

したがって、レイヤーの孵化させて生まれる半分のオスの
ヒヨコは人間にとって不用物であり、生まれてすぐに
すりつぶすなどして殺されている実態を知る消費者は少ない。
卵が肉食より残酷であると言われるゆえんのひとつだ。

消費者が安いというだけでモノを購入していくと、その裏で
何か負担を強いられているものがあるということを忘れては
ならないだろう。もっと1個1個の卵をありがたみを感じながら
いただく消費者であってほしいと思う。・・・


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る



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