梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

カイゼンは巧遅より拙速

2009年08月14日 | さえずり
キャリアパス含めて気になる本のレビューが有りましたので
私的意見も交えて…

「カイゼンは巧遅より拙速」
これはトヨタで有名な”カイゼン”一度は聞いたこともあるのでは??
世界一の企業に私たち介護業界も見習えないものでしょうか
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■行動が遅いと外されるトヨタの厳しさ
トヨタグループの社員は、トヨタ用語とでもいうべき社内の共通言語を
大切にしている。トヨタの社内で日常的に交わされて
いる「生きた言葉」を、トヨタマンの口ぐせという形でまとめた書籍が『トヨタの口ぐせ』(中経出版)です。
本書に登場するトヨタマンの1人である山森虎彦氏は、
1964年から2004年までの約40年間をトヨタで過ごした大ベテランで、
現在はOJTソリューションズのトレーナーとして、トヨタ以外の企業にトヨタの
改善手法を指導して回っている。
山森氏の口ぐせは
「データで仕事しよう、ワーストから潰そう」
「真因を探せ」
「カイゼンは巧遅より拙速」であるが、
なかでも最後の「カイゼンは巧遅より拙速」は同氏が
一番大切にしている言葉である。
1980年代に、当時の上司に言われて以来、山森氏は心に刻み込んできた。
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これって”石橋を叩いて潰す””考える前に行動せよ”
慎重に?それとも?みたいなパラドックスな
小学校時代に学んだ道徳を思い出させます。
私なんかは動いてから痛い目に遭うタイプでしたが
それが結果オーライな訳だったんです。
また多くの資格者は「巧遅」になりがちです。
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山森氏は「この言葉に出会えて本当によかった。私は上司に恵まれた」と
振り返る。
要は「あれこれ考えてばかりいないで、まずはやってみよう」と
いう教えである。
山森氏は「自分がトヨタ時代に実践してきた言葉なので、
自信を持って紹介できる」と言い切る。
 トヨタ時代、山森氏は会議で上司に改善点を指摘されると、
その帰り道には現場に立ち寄って対策を考え、
誰よりも早く行動を起こしたという。
「失敗してもいいから、早く行動すれば評価されるのがトヨタだ。
逆に、考えてばかりで動きを見せないと、本気で怒られた」(山森氏)。
時には「どんなにまじめに働いていても、行動が遅いがために、
第一線の現場から外された人を実際に見てきている」という。
それがトヨタの厳しさでもある。
現場には、とにかく行動の速さを求める。
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介護現場に全てを当てはめようとは思いません。
モノではなく人と接するからです。
トヨタとは違うというのは簡単ですが、それは成長を妨げているようにも
映ります。ただ、『安全』という面ではどちらも同じレベルで考えているのでは
ないでしょうか。
その中で、ケア周辺部での”カイゼン”出来る点が
山のようにないのでしょうか。
見てみぬふりは「巧遅」と言われても言い返せないですよね。
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ここでもう1つ大事な視点は「現場を見て、素早く行動する」ということだ。
山森氏は過去に何度も「想像で話をするな。現場を見てこい」と、
上司に怒鳴られた経験がある。裏を返せば、この上司は先に現場を見ていて、
既に問題点を把握しているということだ。
上司が「現地現物」を実践している。そうなると、部下である山森氏も、
会議が終わるとその足で現場を見て帰らざるを得ない。
そしてその場でカイゼンを始める。このスピード感がトヨタの強さなのである。
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■ひとづくりのための教育の差を痛感
 トヨタを引退した山森氏は現在トレーナーとして、
様々な企業の現場でカイゼン活動を指導している。すると、ほとんど企業は
あまりにも行動が遅く、「じれったくて仕方がない」という。
そんな時に痛感するのがトヨタとの社員教育の差だ。
「言葉1つとっても、部下に教えられる人がいない。
褒めてくれる人もフォローしてくれる人もいない。
教育がなければ、その後の実践もないのは明らかだ」(山森氏)。
 トヨタでは入社1年目からびっしりと教育プログラムが用意されており、
その中には必ずトヨタ生産方式の考え方が盛り込まれている。
そうした教育を山森氏も何度となく受けてきた。
だから「カイゼンは巧遅より拙速」という言葉に出会った時、
共感できたのである。それまでの教育がなければ、その言葉も耳には残らない。
 山森氏は現在、指導先の現状を目の当たりにして、
「多くの企業で社員教育が軽視されすぎている。教育が足りないから、
現場に宝の山が眠っていることに誰も気がつかない。
宝の山を見抜く目が養われていない」と嘆く。
 山森氏は多くの企業のカイゼン活動が「これまで3人でこなしていた
作業を1人でできるようになり、2人分の人件費を浮かせた」という議論で
終わっている実情を問題視する。
「それでは残った1人の教育はどうなっているのか。
そこが全く議論されていない。どんなに優れた装置を導入して
人を減らしても、残った人の能力で最後の品質が決まる。
だから教育が一番大切だ」と訴え続ける。
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教育、今介護現場が実践しようというキャリアパスなどの考え方と
比較してどうなんだろうと素直に思いました。
あ~まだまだ足元にも及ばない…そう思えることが正しいのか??
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■「自分の城は自分で守れ」の実践法
 最近は巷にトヨタ本があふれ、
トヨタ用語だけは聞き知っている人が増えた。しかし、肝心の教育がないと
「言葉だけは知っていても、その意味や実践方法を理解していない人が多い。
実は私もかつてそうだった。だから教育の大切さが身に染みて分かる」と、
山森氏は明かす。
 山森氏はこんなエピソードを披露する。トヨタには昔から
「自分の城は自分で守れ」という言葉があるが、
それをどうやって実践するのかは、山森氏もある上司に教わるまでは
分からなかったという。
 トヨタでは困っている部署や人手が足りない部署があると、
他部署が部下を応援に貸し出す仕組みがある。そんな時にこの上司は
「一番優秀な部下を貸し出す。それが結果的に自分の城を守ることになる」と
教えてくれた。当然、残された人たちは、その優秀な社員の分まで
働かねばならず、真剣に知恵を出し合うようになる。
その過程で次の人材が育ってくるのだという。
 しかも、一番優秀な社員を貸し出せば、当然相手には喜ばれるし、
逆に自分たちが困った時に他部署の一番優秀な人が応援に来てくれる。
それが「自分の城は自分で守れ」ということだと、山森氏は教えられたという。
 口ぐせのように語られるトヨタの言葉は、それだけでは機能しない。
ひとづくりのための社員教育があって初めて機能することがよく分かる。
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現場における優秀なリーダーの存在が介護業界にも求められます。
待遇改善と同時に平均在職期間などが伸びていかなければ
結局3~5年で教育が繰り返されるだけで事業所には何も残らない。
良く研修に行かせていますと堂々と言うリーダーがいますが
あなたが理解してるの?って場合も多いです。
研修に行かせることが目的化して手段に溺れているリーダーなんですね。
研修という教育結果の確認まで出来ていないということです。
リーダーが確認するにはトヨタの現地現物ように事前に知っておく必要が
あります。
昨日の交付金説明会も研修的な一環で参加させている事業所もあるようですが
行かせたリーダー自身がスキームを理解しているのだろうかと
ふと感じました。



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