梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

改定ネタ

2010年10月26日 | さえずり
正直改定ネタと言っても
真新しいものはありません

個人的に気なるのは
24時間訪問介護、定額制ってところ

訪問介護は介護保険施行と同時にありましたが
最初は、他人を家に上げるなんて…しかも誰も居ない時間に…と
好評とは言えない滑り出しだった記憶です
地域性もあるだろうし
都心部と農村部でもその意識は大きく相違していたに違いない
この感覚の違いは
今話題の特養個室化でも同じように感じる
日中鍵も掛けないで出歩く農村部のプライバシーと
隣は誰が住む人ぞな都会
こうした二者が共存する中で個室化の議論は難しいのは当然

話は戻しますが
24H訪介、果たしてどれだけのニーズが潜在化しているのだろうか?
これを掘り起こしてしまうのが本当に良いことなのか?と
拡散し続ける介護サービスを憂慮してしまいます
実際、今でも夜間訪介事業を行なってる事業所もありますが
ニーズは皆無とのこと
看板あげてスタッフ採用しても仕事が無い…という事態も有り得ます

ニーズがあるから24H
でも現実は??
何か、鶏か卵か?みたいな論議にも見えてきます
これも先ほどの地域性が多分に関係しているかと思います
昔のような総中流意識な平均的日本人発想は無くなり
米式な個々の特性ある生活様式が広まったからであろう
最大公約数にターゲットを絞ってきた今までの制度では
そりゃ持たないだろう
裾野を拡げるのか、ターゲットを絞るか?
裾野を拡げると負担を増やさないと駄目だろうし
ターゲット絞ると軽度者切捨てなどと揶揄される

とんだ袋小路に日本の高齢介護は入り込んだのかもしれません

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で、本丸な私たち老健はどうなるのでしょう??
特養待機施設となり看取りを行なうのでしょうか
それなら療養型の廉価版でしかないように思えます

在宅復帰とリハビリをメインとする中間施設を維持するなら
軽度者と中重度者との単価差を拡げるか
期間による逓減制などの復活が考えられますが
何も出て来ていません
周辺老健の在宅復帰率は約30%前後
ということは残り7割は社会的入所者となります

社会的入院から社会的入所
皮肉にも多くの老健はまさにこうなりつつあります

これを小手先な加算や単価で誘導するには
そろそろ限界なのかもしれません
制度変更を理由にするほうが、私たちも説明などが安易となります


成長業界といいながらヴィジョンが見えて来ませんので
勝手ながら「けあすぽ2015介護ビジョン」

・入所も利用限度額制度を導入(バウチャー方式)
 限度額超えた分は自己負担
・食事1380円の参酌基準見直し
 病院に近い金額に設定
 介護食でのコスト(ソフト食他)見直しが必要
・介護施設ケアマネ廃止
 居宅ケアマネがプラン策定他 丸投げ撤廃
 連続したケアの提供としては当然
・後見人社会福祉士やNPO団体
 家族の代わる使いやすい家族制度策定
・クラウドシステムによる要介護者等一元管理
 情報統一、効率化を促進
・退所規約の明確化
 強制在宅退所などの法的権限の範囲確認
 負担増での未収対策や軽度者の長期利用防止
・老健外付けサービス
 訪問介護が老健へヘルパー
 施設スタッフの緩和、経費抑制
・カードによる支払のデポジット化
 未収対策として協会などが検討内容
 
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処遇改善もその後?? やはり時限的なモノ
だとすると処遇改善が無くなった翌年の所得は…
いまの方法が良いとは思っていません
確定申告などで就労証明添付で税金の還付というスタイルの方が
判り易い気がします

処遇改善の詳細データも公開していかないといけません
平均勤続年数や年齢、性別、学歴、役職や家族手当
単に年収だけを比較して低いという論調からは卒業する時期です
現に
20歳代女性、介護職なら大卒男子を上回ることもあります
処遇改善を強く要望するのは
家庭を持つ男性介護職なのが何となく見えてきます
そうした方々の詳細データも見て行かないと処遇改善は
一律に進むだけになります

314万 京都老健介護職の2年目平均額(税込)23-24歳だろうか??
5年後、28-29歳、
主任となり配偶者が1名、子供が1名なら
370万前後にはなるんでしょう…

(資料)
民間企業に勤める人が2009年の1年間に得た平均給与は、
前年比23万7000円減(同5.5%減)の406万円となったことが
国税庁のまとめで分かった。統計を取り始めた1949年以降で、
過去最大の減少幅を記録した08年(7万6000円減、1.7%減)を大幅に上回った。
(↑平均年齢や性別が出てませんがおそらく男性が多く40歳代かと)


406万以上を望むなら一般企業へ転職が一番の近道かもしれません
資格があるということで業界内をジプシーしても
正直大きな収入を得れるとは思えません
介護以外も含めて
自己を研鑽してチャンスや人脈に磨きを掛けることが重要だといえます
キャリアパスな考え方はまずはそこからだと

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