梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

身体拘束と矛盾

2011年05月31日 | さえずり
身体拘束アンケートが丁度行なわれています

身体拘束と事故防止(転倒)は非常に難しいバランスの下
成立してる気がします

病院などは「治療」が目的、目的のためなら身体拘束も止むを得ない
結果、ADL低下を招く
仕方ない…のだろうか

そうした方が老健へ転所
老健の目的は??
在宅復帰とリハビリ  ここには身体拘束は原則不要となる

ケア・スポット梅津でも身体拘束はゼロベースを維持しています

ただこれには身体拘束以上の家族などの理解と同意が必要となります
拘束ゼロ=転倒リスク大となるからです

机上論で
その方の生活パターンや見守りを濃くしケアプランに反映しても
事故を完全に防止することは出来ないと思います
人が動く業態ではヒューマンエラーは発生するものと考えていくべきです
事故を防止しようとする意識の問題となるのが難しい課題

ひやりはっとや事故の後は現場に緊張感が走りますが
残念ながら人間は長続きしません
いつしか過去の亡霊に
ただ亡霊と直面した者だけは長く事故防止への意識は続くものとなります

事故は当事者となって初めて心に深く刻まれる
車の免許の更新での事故VTR、殆どが他人事で見て
反面教師として見ていない
自分だけは…という驕り

----------------------------------------------

身体拘束ゼロで転倒がある事業所と
拘束同意していて転倒ゼロの事業所

さてどちらが評価されるのでしょう?

ケースケースで違うという回答はいかがなものか

この境界をもう少し客観的に可視化していけば
矛盾の解決にも繋がるであろう

-------------------------------------------

ゼロが理想ですが現実問題困難です

アメリカのような訴訟大国となると
介護業界はひとたまりも無いのかも
いくら準備や対応していても事故は起こり得る
原発問題で多くを学びました

悪意ある訴訟が今後無いとは言い切れません

-----------------------

利用者へのケアの在り方は当然ですが
その状態をしっかり家族などへ伝え理解していただき
協力同意を得て行くのが王道なのでしょう


最新の画像もっと見る

コメントを投稿