
そして、翌日10月16日朝・・
「ねえ!あの猫がまた来たよっ!」
猫に気づいた妻の第一声に私はハッ!としました。
体を心地よい電気ショックのようなものが走ります。
急いでベランダに出てみると・・
あの猫がベランダの入り口で入っていいものか、
おそるおそる警戒しながら考え込んでいる様子。
必死で猫を招きいれようとする私達。
まるで、お客様を取り込もうとする営業マンのようでした。
一歩、また一歩・・ゆっくりと猫の足が進んできます。
「そうだ、そうだ!ようし、ようし!」
少し警戒心が薄らいだのか、奥までやっと入ってきました。
ここで、また人間用の煮干をあげると、嬉しそうに食べます。
これからしばらくは、こんな毎日・・。
まさか、今のように家の中にまで入って家猫同然のようになるとは、
夢にも思いませんでした。
何せ名前もこの時はわからなかったのですから。
>>>続く
●●●これまでのストーリーは下記をご覧下さい。●●●
通い猫 INTRODUCTION-1、INTRODUCTION-2、出会い
