シリーズで紹介している埼玉県行田市の足袋蔵。今回栗原代八商店の「栗代蔵(くりだいぐら)」と呼ばれる足袋蔵の中に入ってみた。
「栗原代八商店」は江戸時代に創業された老舗足袋商店。明治の時代に入り、日露戦争で軍需用足袋を大量受注したことにより隆盛を誇る。
足袋を保管する倉庫、足袋蔵が足らなくなり1906年に「栗代蔵」もつくられたという。
その後、「小町足袋」「旗印足袋」の商標で東北・北海道を中心に販路を広げる。
この蔵の北側には、大規模なノコギリ屋根の木造洋風工場も建設された。
↓では屋根を内側から。「和小屋」というスタイルの小屋組。横に何本も平行にわたしているのが「丸太梁」。そこから垂直に立てているのが「小屋束」。その上に横にわたしているのが「天秤梁」。
こうして「エ」状に木を組んでいる。
↓壁面の横を通している木が「通し貫」。全てつくられた当時のままだという。
↓観音開扉を内側からみる。
↓1階
足袋の需要が落ち込んだ昭和50年代には、生産・販売ともに終了。この土蔵以外は全て取り壊され、現在はNPO法人の手によりこうして「足袋蔵まちづくりミュージアム」として活用されている。
蔵の中には入ったけれど、記事は”お蔵入りさせない”という強い決意で記事を作成。ちょっと大げさ??