「名探偵コナン」作者・青山剛昌さんの長期密着取材をもとに構成した番組。
子供のような大人、ピュア、というのはいろんなコメントやエピソードから感じてたけど、やっぱり本当にそういうひとなんだな。絵を描く以外に欲がないというのも納得。そうじゃなければ連載をつづけられていないと思う。
それにしても名探偵コナンの連載で大変だったときの話を聞くと、そりゃ体を壊すよねという感想しか浮かばない。カラー原稿ばかりとか日々3時間睡眠とか。編集部はもうちょっと漫画家を大事にしてほしいよ。
グッズやイラストの監修もあそこまでしっかりやってるとは思わなかった。スピンオフの下絵修正と同じくらいガッツリやってる。顔のちょっとしたバランスまで修正してるし。ああいう監修って、ここをこうしてとか修正箇所をおおまかに伝えるくらいかと思ってた。青山先生以外もみんなここまでやってるんだろうか。そりゃ連載も休んじゃうよね…。
連載の原稿制作の様子は興味深かった。トリックのネタ出しは編集担当者と一緒にあれこれ話ながら。ネットで調べて終わりじゃなくて、実際にやってみたり、お店に行ったり、舞台となるところに行ったり。フットワークが軽くてビックリ。劇場版ならともかく普段の連載でそこまでしてるとは思わなかった。
原稿は途中までアナログってことかな。主線はミリペン。普通につけペンかと思ってた…いまはミリペンのひとも多いのかな。というかフルデジタルのひとが多そう。トーンはアシスタントですかね? 今回の密着でアシスタントの姿が見えなかったけど、一緒に作業はしてないのかな。
しかし具体的なストーリーやトリックの話までしっかり出てくるとは思わなかった。アニメ化されてない部分なので、アニメしか見てないわたしとしてはだいぶネタバレを食らってしまった…微妙にショックだったけど仕方ない。そりゃ配慮する必要なんてないもんね。
新一と蘭の幼稚園のときの話は、青山先生が長期入院中に描きたいと思って描いた話なのか…今度あらためてじっくり読みたい。