瑞原唯子のひとりごと

劇場版「名探偵コナン 戦慄の楽譜」

今回も初日に観てきました。このところ毎年微妙だったので、なるべく期待しないようにしていたのですが、今回はなかなか良かったです。まあ、例によってツッコミどころは満載ですが(笑)、ストーリーや演出的にはけっこう好きでした。

今回は導入シーンからしっかり事件を持ってきて、無駄な部分があまりなかった印象でした。少年探偵団の絡ませ方にも無理はなかったですし、それほど出張ってもなかったですし。博士のクイズも上手いこと本編に絡ませてある感じでした。

そして、なんといっても音楽ですよ。この音楽のおかげで、素直に映画館で観て良かったと思えました。クラシック音楽の迫力は、家の小さなテレビでは味わえないものだろうし。クライマックスの秋庭怜子乱入シーンにはゾクゾクしました! これだけでも観たかいがありました。秋庭怜子さん、かなり自分好みです~。ええ、もちろんあの性格も!

少し残念だったのは、顔の作画。ちょいちょい崩れてたような気がしました。大画面で見るから、よけいに気になるんだな…。


以下、ネタバレありです。


秋庭怜子は最初からかなり好きでした。悪い人じゃないような気がしましたし、優しい人であることもすぐにわかりましたし。小学生相手でも容赦ないところとかも良いです(笑)。歌唱指導のところが良かったなぁ。端的で適切な指導ですよ。しかし、小学一年生の合唱コンクールで、普通「第九」なんてありえないと思うぞ。あれは彼女なりのボケだったのだろうか…。

コナンが絶対音感を持っていることは、これまでのテレビシリーズを見ていればわかりきったことなんですが、それにしてもいろいろすごかった。いちばんはやっぱり 110番でしょう。プッシュホンのどれが何ヘルツとか、全部記憶してるんだ…。そこまではともかく、本当にあれでかかっちゃうなんて…! 笑うところじゃないんだろうけど、うっかり吹き出してしまいそうになりました。私はこらえましたが、吹き出してる人はいました(笑)。でもなぁ、コナンって絶対音感はあっても音痴なんでしょう? 音はわかっていても、その狙った音が出せないから音痴のはずなんだが…。歌じゃなければ出せるんだろうか? もし正しい音が出せたとしても、あの距離だ。成功するとは思えないんだが…。まあ、面白かったからいいんですけど!

コナンを殴って気絶させた犯人は、ちゃんと外れたメガネをかけてあげてからボートに乗せたんですね。とっても優しい犯人です(笑)。まあ実際、優しい感じの人ではあったんですけども。

どうでもいい話ですが、私のときはリコーダーって小学三年生からだったんだけど。一年生、二年生のときはピアニカだけでしたよ。今は一年生からやっているのか? それとも地域によって違うのだろうか。

堂本ホールのコンサート。あの何度も起こった爆発の中で、誰も気づかずコンサートを続けてるというのは、一体どういうことなんだろう(汗)。防音はしてあっても、振動は伝わると思うんだが…。百歩譲って防音で気づかないとしても、コンサートホール外にもスタッフはいるだろうし、中のスタッフと連絡をとりあったりすると思うんだけどな。そのうえで、混乱を避けるために、あえて観客には知らせないというのだったら、まだ理解できるんですが…。

秋庭怜子乱入シーンは本当にゾクゾクしました。そして歌唱対決も! まさに対決でしたなぁ。3対1だったのに、秋庭怜子は負けてなかった。格の違いを見せつけた感じですね。ららちゃん、ちょっと可哀想だったけど。

しかし、せっかくのあのシーンで、蘭と新一の過去シーンを見せられたのは残念に思ってしまいました…。いや、過去話自体は悪いわけじゃないんだけど、過去シーン自体はきれいだったんだけど、あのときはそれより舞台を見せてくれと思ってしまったんだ。だって、とっくに気づいてたしねぇ…。あのときの歌がアメージング・グレイスで、秋庭怜子が歌っていたんだってことはね。多分、見ている人ほとんどそうだったと思うけれど。

パイプオルガンに仕掛けがしてあるというのは、わかりやすかったですね。音が違うというのでピンと来ました。わかりやすいけれど、こういう仕掛けは好きです。それはいいんだけど、コナンはよくその装置を外せましたね。たったの 2分で…。ホールのどこに何があるのかも、道筋もよくわかっていないと思うんだけど。

犯人もわかりやすかったですね。細かい事情まではわからなかったけれど、最初の人物紹介みたいなのを聞いただけで、堂本一輝を恨んでそうな気はしましたし。でも、堂本一輝がオルガンに転向した理由とか、そこらへんの話は良かったです。何かあるとは思ったけれど、そういうことだとは想像がつきませんでした。園子と蘭のアレは、とってつけたみたいに感じてしまいましたが…。

怜子に対しては殺さない方法を、ってことだったけれど、ダンプは死ぬと思うぞ…。

山根紫音が妙に気にかかっていたけれど、彼女は事件とは特に関係がなかったのか…。意味ありげに暗い感じだったんだけどなぁ。ええっ? 彼女がそんな?! っていう何かを期待してしまってました。勝手に(笑)。

前回に引き続き、もうすっかり「相棒」な関係の灰原とコナン(笑)。どうも「相棒」ということばに反応してしまう自分です…。でも、今どき相棒ってあんまり言わないですよね? めずらしいから余計に気になっちゃうんだな。

最後の新一のバイオリンはいらないんじゃ…。毎度思うけれど、新一(コナン)って中途半端なことするよなぁ。バイオリンだけ弾いておいて、事件だから行っちゃったって、そりゃないんじゃない? すぐ近くまで来てるんだったら、バイオリン弾く前に、顔を合わせるくらいしてよ。こんなことが続くと、避けられてるんじゃないかと心配になるよ――と、蘭視点で考えるとそう思っちゃう。それならいっそ来られなかったって方がいい気がするんだけど。

エンディング後の秋庭怜子も良かったな!

次回劇場版(第13弾)はジンがご登場のようです! とはいえ、黒の組織が出てきても、結局中途半端に終わるしかないからなぁ。嬉しい反面、ちょっと微妙でもあります。

▼名探偵コナン アニメ感想等
名探偵コナン@SKY BLUE

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