おじちゃんが、きんきゅう何とかなんと
天気が悪いんで、山に行けへんゆうて
暇そうにしたはったしなぁ、
ぼく、遊んであげててん.
ほんなら、「次郎」が
近所のおばちゃんとこにごはんもらいに来て
ついでにうちの前で『ニャー(ちゃあ元気かぁ?)』
ってゆうたし、ぼくもドアの中から
『ニャ、ニャ〜〜(久しぶりやんかぁ)』
ってあいさつしといてん.
「次郎」はなぁ、ぼくの弟子やったし
ぼく、最近おもて行かへんやろ
そやし縄張りゆずっといてん.
元気にやってるみたいでよかったわぁ.
お昼にはなぁ、
台所の下、開いてたし
ぼく、前から何があんのか気になってたし
覗いてみたんやけどなぁ
たいしたことなかったわ.
ぼくなぁ、チュールとかスープとかいっぱいあるんかな
思てたけど、ちょっと期待外れやったわ.
けど秘密基地にいいかもしれへんなぁ.
ほんで、お昼まわってから
なんか急に外が暗なって
あれっ、もう晩かな
ぼくの時計おかしなったんかなぁ思たら
頭の上の方から「ゴロゴロ!ゴロゴロ!」ゆうて、
ぼく、ビックリしたわ.
「かみなりさん」ゆうらしいけど
ぼく、あかんわ、怖いねん.
そんないきなり大きな声で怒らんでもええやろ.
ぼくなぁ、ほらあなに入って、遠くに行くまで
ちょっと隠れててん.
なんか、きょうもいろいろあったわ.