「ゼロ金利」に終止符、世界のカネの流れは?
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151217-00000054-jnn-bus_all
「ゼロ金利」に終止符、世界のカネの流れは?
TBS系(JNN) 12月17日(木)19時45分配信
アメリカの億万長者通りと呼ばれる通り、海沿いに1部屋10億円以上の超豪華マンションが建ち並んでいます。この景気を作ったのが、ながらく続いたゼロ金利政策ですが、ついに終止符が打たれました。日本にも影響が出そうです。
アメリカを代表するリゾート地・フロリダ州マイアミ。今、巨額のマネーが流れ込んでいます。マイアミでは海岸線に沿って高級マンションの建設が相次いでいます。いずれも1部屋10億円を超える物件ばかりで、億万長者通りと呼ばれています。中でも人気を集めているのが、360度の眺望が楽しめる物件です。
「美しい景色、建物、眺め、これがマイアミの冬です」(マンション運営会社 ルイス・モンテロ社長)
ワンフロアに1世帯だけというぜいたくなつくりで、最上階のペントハウスは、およそ55億円と超高額ですがほぼ完売しています。
マイアミには海外の富裕層も集まっています。
「維持費や税金はかかるけど、お金は無駄ではなかった。投資は正解だったわ」(デザイナー カリン・ローズさん)
リーマン・ショックから7年。ゼロ金利政策によって生み出された豊富な資金が不動産市場に流れ込んでいるのです。
自動車業界も復活しました。失業率はリーマン・ショック後の10%から5%まで低下。異例のゼロ金利は雇用の改善にも成果を上げてきました。
好調な経済を背景にアメリカの中央銀行にあたるFRBが、9年半ぶりに利上げに動きました。
「今回の利上げは、アメリカ経済が拡大を続けるという自信の表れ」(FRB イエレン議長)
FRBは事実上0%に据え置いてきた政策金利を0.25%引き上げ。
「アメリカの経済情勢に合わせた対応としては適切な判断」(麻生太郎 財務相)
今後の利上げのペースも徐々にと発表されたことから安心感が広がり、日米ともに株価は大きく上昇しました。
その一方で、新興国に対する悪い影響を心配する見方も広がっています。
「利上げは新興国にダメージになる」(株式トレーダー)
ゼロ金利で世界中に大量の資金が流れ込んでいましたが、利上げによってアメリカで運用した方が有利になるため、新興国などから資金が流出する、と見られているのです。
「ドルが上昇しているせいで、物の値段が上がって困る」(女性)
ブラジルでは自国の通貨を売ってドルを買う動きが活発化し、通貨・レアルの価値が今年3割も下落。輸入品の価格が急騰し、急激なインフレにつながっています。
アメリカのドルとの関係は、ほかの新興国の経済にもダメージを与えていて、日本にとっても対岸の火事とは言えません。
「新興国向けの輸出は、少しこれから軟調という意味で、日本にとってはマイナスの影響が出てくるのではないか」(ニッセイ基礎研究所 矢嶋康次チーフエコノミスト)
好調なアメリカとは対照的に、新興国で続く経済の悪化が、日本の景気回復の足かせになる可能性も出てきました。(17日18:14).
最終更新:12月17日(木)20時25分
TBS News i
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「ゼロ金利」に終止符、世界のカネの流れは?
TBS系(JNN) 12月17日(木)19時45分配信
アメリカの億万長者通りと呼ばれる通り、海沿いに1部屋10億円以上の超豪華マンションが建ち並んでいます。この景気を作ったのが、ながらく続いたゼロ金利政策ですが、ついに終止符が打たれました。日本にも影響が出そうです。
アメリカを代表するリゾート地・フロリダ州マイアミ。今、巨額のマネーが流れ込んでいます。マイアミでは海岸線に沿って高級マンションの建設が相次いでいます。いずれも1部屋10億円を超える物件ばかりで、億万長者通りと呼ばれています。中でも人気を集めているのが、360度の眺望が楽しめる物件です。
「美しい景色、建物、眺め、これがマイアミの冬です」(マンション運営会社 ルイス・モンテロ社長)
ワンフロアに1世帯だけというぜいたくなつくりで、最上階のペントハウスは、およそ55億円と超高額ですがほぼ完売しています。
マイアミには海外の富裕層も集まっています。
「維持費や税金はかかるけど、お金は無駄ではなかった。投資は正解だったわ」(デザイナー カリン・ローズさん)
リーマン・ショックから7年。ゼロ金利政策によって生み出された豊富な資金が不動産市場に流れ込んでいるのです。
自動車業界も復活しました。失業率はリーマン・ショック後の10%から5%まで低下。異例のゼロ金利は雇用の改善にも成果を上げてきました。
好調な経済を背景にアメリカの中央銀行にあたるFRBが、9年半ぶりに利上げに動きました。
「今回の利上げは、アメリカ経済が拡大を続けるという自信の表れ」(FRB イエレン議長)
FRBは事実上0%に据え置いてきた政策金利を0.25%引き上げ。
「アメリカの経済情勢に合わせた対応としては適切な判断」(麻生太郎 財務相)
今後の利上げのペースも徐々にと発表されたことから安心感が広がり、日米ともに株価は大きく上昇しました。
その一方で、新興国に対する悪い影響を心配する見方も広がっています。
「利上げは新興国にダメージになる」(株式トレーダー)
ゼロ金利で世界中に大量の資金が流れ込んでいましたが、利上げによってアメリカで運用した方が有利になるため、新興国などから資金が流出する、と見られているのです。
「ドルが上昇しているせいで、物の値段が上がって困る」(女性)
ブラジルでは自国の通貨を売ってドルを買う動きが活発化し、通貨・レアルの価値が今年3割も下落。輸入品の価格が急騰し、急激なインフレにつながっています。
アメリカのドルとの関係は、ほかの新興国の経済にもダメージを与えていて、日本にとっても対岸の火事とは言えません。
「新興国向けの輸出は、少しこれから軟調という意味で、日本にとってはマイナスの影響が出てくるのではないか」(ニッセイ基礎研究所 矢嶋康次チーフエコノミスト)
好調なアメリカとは対照的に、新興国で続く経済の悪化が、日本の景気回復の足かせになる可能性も出てきました。(17日18:14).
最終更新:12月17日(木)20時25分
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