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【ライブレポート】(後編) 二胡&ケーナ&ギターと行く音楽の旅 2022夏


・8月7日(日) 川棚温泉


川棚の杜 コルトーホール
スイス出身で20世紀前半のフランスで活躍したピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877-1962)ゆかりの地だそうです


二胡奏者の今井美樹さん、ケーナ奏者渡辺大輔さんとギタリスト智詠のトリオの旅(少なく見積もってもすでに珍道中)、今回のツアーが組まれるきっかけとなる主催公演の日を迎えました。

会場は川棚温泉(下関市)にある「川棚の杜 コルトーホール」、実はこの会場には春に美樹さんに同行して訪れており、8月7日の会場予約の瞬間にも立ち会っていたので、この日をとても楽しみにしていました。

会場設営や受付、音響の方まで美樹さんと縁の深い方が大集合。定員は減らしての開催ながらチケットは当日まで大きな伸びをみせて見事なまでの満席。開催決定から4か月、その求心力はすごいとしか言いようがありません。

ホールのフロアいっぱいに座席を配置。コンサート準備はぎりぎりまで続きましたが、この楽しいチームの雰囲気はお昼休みまでに完全に仕上がっていました。

素晴らしい環境の中、ツアー4公演目が開演。美樹さんの二胡、大ちゃんのケーナがコルトーホールに美しく響き渡ります。美樹さんにとっては出身地という特別な空間、大ちゃんはつい先日も地元で大きな自主公演を成功させたばかりで、なんというか、音色にすごみと包容力を同時に感じます。

私はいつもみんなの音色や歌を最大限に生かせるような演奏を心掛けてきましたが、車中や楽屋での笑い声とは裏腹に2人の「覚悟」みたいなものがステージ上ですごく伝わってきて、自分もそれに応えられるような、ホール内に反射できるように弾きたいと思いました。自分自身もこの2年ほどギターソロを重点的に取り組んできたので、良い意味でフィードバックできていたらうれしいです。

そして、それを叶えてくれたのが音響の田原耕二さんによるオペレーションでした。超コンパクトミキサーの最小限のパラメータ操作での音場調整はまさに熟練のプロの技。大変勉強になりました。




終演後、関係者でソフトクリームの乾杯?からの、角島の夕日(カバー写真)からの、瓦そば。それは格別でした。

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・8月8日(月)~9日(火) 岩国 (由宇&錦)

ツアーも折り返し、8日と9日は岩国で過ごします。今度は公民館シリーズで、8日は瀬戸内海側に面した由宇町での演奏です。

公民館といっても歴史ある、どこか懐かしさのある文化会館の構造。かつては成人式などもおこなわれていたそうです。レクチャー要素(クイズコーナー)も盛り込みながら、この日も楽しいコンサートとなりました。10月に別ユニットで山口でご一緒する篠笛奏者の松村寧さんも駆けつけてくださいました(急遽お手伝いいただきすみません…)。


由宇文化会館(岩国)

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9日は内陸の錦町へ。その名の通り清流・錦川が流れる場所で、あの「錦帯橋」の上流にあります。



会場の「ふるさとセンター」がまたすてきで、まるで中ホール~大ホールのステージ側のみを切り取ったような空間。この発想はなかったです。ホール公演をどの席からも間近に楽しめるような構造になっていました。


錦ふるさとセンター(岩国)


岩国での公民館シリーズはなんと5年越し!に実現した企画だそうで、まさに満を持してのコンサートだったそうです。このタイミングで私も関わることができてとてもうれしいです。

最後の夜は美樹さんご一家とも縁の深いお店(私も3~4度目)で打ち上げとお礼演奏。たっぷりと補給させていただきました。再会の宴はやっぱりいいですね。

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さて、これで千秋楽と思いきや、隙あらばもう1公演増えている、それが今井美樹。最後は周南の保育園で子どもたちと生命力あふれる時間を一緒に楽しみました。ちなみに3年半前のツアーでは確かここがスタート。あの時「赤ちゃんクラス」だった子がもう年長さんかもしれない…時の流れを感じます。子どもたちのリクエストにケーナで即座に応える、それが渡辺大輔…あなたがMVPです。

和光保育園(周南)

こんな感じで山口県内を周遊した1週間、まだまだ書ききれないエピソードはいっぱいありますが、このレポートはここまで。ツアーでお会いできたお客様、美樹さんのご友人や生徒の皆さん、特に1週間お世話になった今井家のご家族の皆様、本当にありがとうございました!


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