メンバーは地元大阪のギタリストでポルトガルギターの名手でもある上川保さん、そしてアコーディオン奏者の牧田ゆきさん。私は牧田さんとは学生時代にご一緒していて、なんと共演は8年ぶり。月田さんの紹介でこの編成が実現しました。
前日22日に大阪入り。実はこのコンサートで演奏することが決定したのは月田さんと3月に初共演する前(!)だったので、決まったときはすごく緊張したのですが、おかげさまでこの日の行きの電車の中では不思議とリラックスしていました。最初のころ「なんだかうまく行きそうな気がするの」と笑顔で言っていただいたことで気持ちがすごく楽になりました。それは月田さんだからこそだと思うのですが、直接の言葉の力ってすごいです。
リハーサル後、主催者の方が食事に誘ってくださいました。長年月田さんを応援されている方で、初めてお会いするこちらも温かく迎えていただきました。なにわの夜、食いだおれ万歳です。ん、ベルト?
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・・・後談ですが、コンサートの帰りにこのお店の「お弁当」をいただいてしまいました。ちなみにその時点では打ち上げで満腹でしたが、「お弁当」の中は太巻きと棒寿司が1本ずつ!太巻きはすでにいただいていてこれが絶品だっただけにこれは悩みます。時期も時期なのでとっておけないし、全部一気に食するのも危険。一人暮らしなので食べられなければあきらめるしかない。帰りの電車の中で、
1・その日のうちに完食。
2・翌日にとっておく。
3・完食せず残りをあきらめる。
この3つの選択肢で悩みましたが、帰宅後箱をあけたら即決、正解は1番でした。
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さて、話を戻して、当日は昼コンサートなので朝9時にホテルに迎えていただきます。9時半には会場建物内のスタジオでリハ開始という日程。というのもメンバー全員でリハができたのがこの朝のみだったので(汗)。でも上川さんはとても物腰の柔らかい方で、練習を始めてすぐに自然に打ち解けさせていただきました。加えてゆうべたっぷりチャージしたのと、このタフなスケジュールもあって、かなり脳が開いています。
主催者の1人で送迎もしていただいている野口さんは月田さんのこれまでのコンサートのポスターも制作されていて、どの年のものもすてきです。ホールのロビーに展示されていました。
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天気はあいにくの雨。それでもホールにはたくさんのお客さんが集まりました。14時半開演。前半はファド、そして後半は今回の企画として、アルゼンチン・フォルクローレをテーマにお送りしました。アタウアルパ・ユパンキに代表されるギターの弾き語り「パジャドール」、いわゆる吟遊詩人のスタイルは実は私は実際にはほとんど演奏したことがなかったのですが、やはり名曲の数々。月田さんはずっとこの歌が好きだったそうで、その歌声がよりいっそう美しくひびきます。牧田さんとのゲストコーナーではチャマメ(アルゼンチン大河地方の舞曲)を演奏、ファドコンサートの最後はお客さんも全員でコーラス、最高の時間になりました。
そのまま会場内で打ち上げ。酒を酌み交わすみなさんの笑顔が忘れられません。思い切り後ろ髪になりながら大阪を後に。外はもはや大雨でしたが、アゼリアホールの中は本当に、あたたかさでいっぱいでした。
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リハ風景(5月5日、四ッ谷マヌエルにて)