11月15日(土) 16日(日)
*NISSAY OPERA 『アイナダマール』
日比谷/日生劇場 (千代田区有楽町1-1-1)
時間/開演14:00 (15日、16日両日)
出演/
マルガリータ・シルグ 横山恵子/飯田みち代
ヌリア 見角悠代/馬原裕子
ロルカ 清水華澄/向野由美子
ルイス・アロンソ 石塚隆充(全日)
ホセ・トリパルディ 加藤宏隆/小田桐貴樹
闘牛士 柴山秀明/鹿野浩史
教師 狩野賢一/佐藤望
※キャストは15日/16日の出演予定
作曲/オズバルド・ゴリホフ
演出/粟國淳
ダンス振付/マリアーノ・ブランカッチョ
指揮/広上淳一
演奏/読売日本交響楽団
合唱/C.ヴィレッジシンガーズ
大木美枝 加形裕子 河口三千代 北爪和代 白神晴代 福間章子 藤井あや 藤長静佳
増田弓 南智子 宮田早苗 森川朋子 山下千夏 山本千鶴 横町あゆみ
ダンス/
アクセル・アルベリシ 五十嵐耕司 伊藤拓 木下あきら
三枝宏次 中村征矢 堀部佑介 山田洋平
ギター/智詠 フェルミン・ケロル
カホン/朱雀ハルナ シンセサイザー/平塚洋子
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ープロローグー「魂の詩人ロルカとスペイン」
出演/長谷川初範 柴山秀明 三枝宏次
構成/田尾下哲
料金/S席¥9,000、A席¥7,000、B席¥5,000
お問い合わせ/03-3503-3111(日生劇場)
アクセス/地下鉄日比谷駅A13出口すぐ、JR有楽町駅より徒歩10分
公演詳細/日生劇場ホームページ
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11月の15日(土)と16日(日)、いよいよ「アイナダマール」が開催されます。アルゼンチン出身のオズバルド・ゴリホフ作曲、20世紀スペインを代表する詩人、劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカを題材としたオペラです。ロルカの作品で主演女優をつとめたマルガリータ・シルグの視点で歌われ、オペラとカンテの競演、演奏はオーケストラとフラメンコギターやカホンという組み合わせで、またとない出演機会をいただきました。
私も10月から、一緒にギターを担当するフェルミン・ケロルさんと稽古に合流しました。当初は緊張しながらのスタジオ入りでしたが、スタッフの方には6月のプレコンサート「ロルカとアンダルシア」でお世話になった方も多く、最初からたくさんあいさつができてだいぶ気が楽になります。
10月末に参加した通し稽古では、そのスケールの大きさに圧倒されます。粟國淳さんの演出、マリアーノさんの振付、そしてマエストロ広上淳一さんの指揮でキャスト、コーラス、ダンサーが躍動、本当にすごいことになっています!
稽古場風景
フェルミン・ケロルさん
音楽的にギターやカホンがタイミングを司る部分も多く、自分たちの役割も重要です。ちなみにオリジナル音源となったCD(演奏/アトランタ交響楽団)には3人のギタリスト、フラメンコギターでアダム・デル・モンテ (グラナダ出身でぺぺ・アビチュエラに師事、アメリカで活躍)、クラシックギターでウイリアム・カネンガイザーとアンドリュー・ヨーク(ロサンゼルス・ギター・カルテット )が参加しています。ところが実はこの3人の演奏が2パートに割り当てられているため、私たちはフラメンコとクラシックの奏法を同時に求められることになり、かなりハードルが高いです…それでも、気がつけばこのすばらしい音楽の世界にどんどん引き込まれていて、本番に向けてベストを尽くしたいと思っています。
カホンの朱雀ハルナさん、コレペティの三浦万里さんと
そしてこのオペラの稽古には4名の副指揮者と2名のコレペティトゥア(ピアニスト)の方の存在あってこそ。副指揮者はオペラの構成をいち早く理解して出演者を指導、パーカッションや歌のパートがいない日に演奏や歌唱の代行もされています。コレペティはオーケストラのパートを完璧に再現して稽古を進行、しかも本番でお1方はシンセサイザーを、もうお1方は演奏せずに別の持ち場を担当するという、まさにプロの仕事。おかげさまで自分もスムーズにオペラの流れの中に入ることができて、本当に感謝です。
さすがに通し稽古中は自分の演奏で撮影できないので・・・休憩中のオフショットから。ルイス・アロンソ役の石塚隆充さんが私のギターを弾きはじめるとフェルミンとハルナさんがおそいかかり、さらに原語指導、日本語字幕担当の濱田吾愛さんが参加してミニ・フラメンコライブになりました。
11月の頭にはオーケストラの練習に合流、オーケストラとの共演ももちろん初めて。読売交響楽団の方々と練習場での3日間もスリリングで幸せな時間でした。今週からは日生劇場での舞台稽古に入ります!
読売交響楽団練習場にて、打楽器の野本洋介さんとリズム確認中