マエストロ広上淳一さん、一緒にギターを担当のフェルミン・ケロルさんと
ニッセイオペラ「アイナダマール」、無事すべての日程を終えることができました。本当にすばらしいチームの中で演奏することができて、感謝の気持ちでいっぱいです。
特に最終日までの3週間は稽古場での通し稽古(3日間)、オーケストラ練習場での練習(3日間)、日生劇場での舞台稽古(6日間=歌合わせ2日間+衣裳着用でのリハ2日間+本番と同じ進行でのリハ2日間)、そして本番5公演、というタフなスケジュールでした…。それを乗り切る全員の体力に脱帽、本番が近づくにつれて緊張もピークでしたが、一緒に演奏するみなさんと雑談したりできる時間がとても幸せで、リラックスしつつ気持ちを上げることができました。
稽古中の舞台、自分の持ち場から
通しリハには作曲のオズバルド・ゴリホフさんも来日、こちらまで声をかけてくださいました
オペラの前の「プロローグ」では、俳優の長谷川初範さんが語り部となってロルカの生涯を紹介、第一声からググッと引き込まれます。長谷川さん、柴山秀明さん(オペラ本編では15日の闘牛士役)の朗読のバックで、パーカッションの朱雀ハルナさんと私の2人で演奏参加しました。
「アイナダマール」一般公演に先立って、中学・高校の生徒さんを招待しての「ニッセイ名作シアター2014オペラ鑑賞教室」として3公演が開かれました。一般公演とはまた違った意味でドキドキしましたが、本番後に生徒さんたちが寄せてくれた感想(劇場ホームページ掲載)に感激、パワーをもらって週末の公演に備えることができました。
オペラの進行上、ギターやパーカッションと舞台上でのかけあいがあるため、私たちは舞台横のステージが見える位置に入りました。おかげで舞台の全貌も観ながら演奏できて、マルガリータ・シルグ役の横山恵子さん&飯田みち代さん、ヌリア役の見角悠代さん&馬原裕子さん、ロルカ役の清水華澄さん&向野由美子さん(それぞれダブルキャスト)、石塚隆充さんら男性キャストの歌唱、演技、コーラス、ダンス、粟国淳さんの演出に、感動の連続でした。
そしてオーケストラとご一緒できたことも最高の経験でした。読売日本交響楽団のメンバーの方との合わせは毎日が本当に楽しかったです。指揮の広上淳一さんには稽古場で最初にお会いしたときから伝家の宝刀「ピアニカ」で細かく指導いただき、リハが終わるたびにこちらに声をかけてくださって、翌日への課題をひとつひとつクリアすることができました。
大舞台を終えてひと安心、打ち上げの写真から…
右から朱雀ハルナさん、原語指導の濱田吾愛さん、コレペティ・シンセサイザー担当の平塚洋子さん、効果音担当の武嶋由美乃さん
打ち上げコメントにまた感動しっぱなしです
日生劇場の芸術参与の高島勲さんが、「劇場50周年の節目にこの現代作品を日本初演で取り組んで本当に良かった!」とおっしゃっていたのがとても印象に残っていて、すごい瞬間に立ち会ったんだ…とあらためて思いました。
6月のプレコンサート「ロルカとアンダルシア」からお誘いいただいたカンタオールの石塚隆充さんに感謝、タカさんとは来年2月のツアー(関東、四国、九州)でご一緒することになり、今からとても楽しみです!
タカさん、フェルミンさんとリラックス写真
本番の舞台写真は日生劇場のホームページ、Facebookでご覧いただけます。
日生劇場オペラニュース
http://www.nissaytheatre.or.jp/nissay_opera/news/
https://www.facebook.com/NissayOpera