看取り
2010-03-30 | 日記
皆様こんにちは
先日、ばあやが働いている施設で、
最高齢のおばあさまが、亡くなられました。
その日、ばあやは体調を崩して休んでおりましたが、
用があり、施設へ電話をし亡くなられた事を知りました。
仕事が休みだった姉が、施設へ送ってくれたので、
ご家族の方が施設へ来る前に、
お顔を見る事ができました。
口に楽のみを入れれば、以前の様に声を出しそうな、
そんな、生前と変わらない表情でした。
前日は、バイタルチェックをしても、
脈が計れない状態でしたので、
そろそろかなと、思っていました。
「痛いとか言ってないで来れば良かった」
と、つい、言葉が出てしまいました。
「それもね、『しょうがない事』なんだよ、
そんな風に考えちゃダメだよ」と、先輩が言ってくれました。
その方の状態を見る限り、何時、何があってもおかしくない状態だから、
その現場に立ち会う事も、立ち会えない事も、
全部『しょうがない事』だから、思いつめない様に、と、
施設長に前日の朝礼の時に言われたのですが、
いざ、その時になってしまうと、思わずにはいられませんでした。
お迎えに来られたご家族の方は、
娘さんと思われる方、1人だけ・・・。
ばあやは、おばあさまのご家族との対面は、
その日が最初で最後でした。
次の日出勤すると、当然ですが、部屋には誰もいません。
布団は寄付します、衣類も処分して下さい。
だそうです。
お誕生日会の時の写真も残されたままでした。
1世紀を生きてこらて来られた方が迎えるには、
寂しすぎる最後でした。
何回も、それこそ、娘さん、息子さん、お孫さん、お友達、
色々な方が入れ替わり、立ち代り、いらっしゃる方がいれば、
全く来られない方もいらっしゃいます。
どんな人生を生きてこられたのかな、と思います。
そしてこれから、どんな人生を生きて行かれるのだろう、と思います。
既に両親を見送ったばあや家ですが、
そんなばあや家が思うことは、
『親の死に目には2度と立ち会えない』
おばあさまのご冥福をお祈り致します。
字だらけブログに最後までお目を通して下さいました奇特な方々には、
心よりお礼を申し上げます。
ありがとうございます。