えんじゃけん

おたく文化圏・日本

今年の「ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館のテーマは
「おたく」だったそうです。
(ヴェネチア・ビエンナーレとはイタリアの島都市ヴェネチア(ベニス)の市内各所を会場とする、芸術のオリンピック)

最近、ほとんど美術の話しから離れていて、
雑誌を読んでてたまたま知ったんです。
村上隆はおたく文化を芸術作品まで引き上げたけど、
今回の展示はいかに芸術作品に見せないかといった点に
気をつけて展示を考えたそうです。

「おたく」といってもどうも、第一期とか第ニ期とか変化がある
そうです。昔よく言われていた小太りで銀縁眼鏡のおたくは
第二期らしく、第三期は戯れ、そして今は第四期の萌えなんだそうです。
(立ち読みなんで、年代とか覚えてないけど、第一期の
はじまりは1975年だそうです。今の四十代がおたく一期だそうです。)
今は、おたくといってもおしゃれ(?)で萌え(?)なおたくが増えて、
昔は、知識量で競っていたものが、今は萌えで競っているとか。

あ~、この「萌え」って何なんですか?
たまに見かけるけど、正式用語なんですか?
立ち読みした雑誌に当たり前のように使われていたんだけど(-_-)。
ネット上でもよく見かける言葉ではあるよね。

そして、パソコンやインターネットの普及で、特別な存在であったおたくが、
特別でなく、おたくでない人たちと肩を並べた存在になっていて、
おたく文化が危ない!とも書かれてありました。
特別な存在でなくなったおたくはその時から表現する必要性が
失われるからだそうですが。

■今回の展示の趣旨----------------------------------------------

「本展示では、おたくの個室、数十万人が集うコミックマーケット、秋葉原の都市空間、さらにはネット空間などが、連続した箱庭として再現される。そこは情報化時代の建築空間としてしばしば思い描かれてきたような、無色透明な浮遊空間などではない。各々が物語のオーラをまとったアニメ絵の無数の聖像(イコン)が、内外の壁、床、そして画面を、汎神的に構成している。
近代様式の移植にともなって「いかもの」として抑圧され続けてきた偶像や聖像が、八百万の神々のように立ち現れ、流通し、コミックマーケットや秋葉原が“聖地”として巡礼される。喪われて久しいとされる都市的な祝祭空間と壮大なポトラッチが、そこには脈々と生きている。

おたく趣味は漫画、アニメ、ゲームなど、メディア横断的な特徴を持っており、また日本の現代文化としては例外的に海外に越境し得ている。これはおたく趣味が、特有の自意識とセクシュアリティをベースにしていることと関係している。これまで、国家や民族、宗教やイデオロギーなどをベースにした文化圏は多々あったが、人格をベースにしたものはなかった。この、都市をも変える新たなる構造としての「人格」の浮上は、環境の情報化と密接に絡んでおり、資本とはまた違ったパターンで、容易に旧来の境界を越境し、場を形成する。

〈おたく〉を、商品や作品としてではなく、その人格を起点とした横断的概念として、展示を通して提示するものである。 」
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『人格を起点とした横断的概念』って、分かるような分からないような。
「おたく」も一種の民族性ではないか?と思うんだけど、人格が起点になるの?
人格にしては、なんか傾向が強いように思うんだけど。
社会性の影響も強いですよね。
日本のような社会も世界には珍しいようだし。
または、宗教を持たない日本人が生み出した一種の宗教に近い感覚のものかも
知れないなぁとも思います。
人ってやっぱ、なにかしら杖になるものが欲しいものかもしれないなぁと思うので。
だから大なり小なり、日本人ってみんなおたくの要素を持っているように思います。
それにしても「おたく」一つを考えるにしても深いんですね・・・。
本当、文章を読んでいてもあんまりにも考えたことのない内容だったので
意味がいまひとつ分かりませんでした。
もっといろいろ考えないとなぁ。

■「ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/otaku/j/index.html

ここの「おたくの美意識」に「萌え」の意味が書いてあった。
その他「ぷに」、「へたれ」、「やおい」の意味もあった。そうなのかぁ、なるへそ。
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