子どもの近くにいるおとなの皆さんへ ~ チャイルドラインからのお願い
今年は経験のない長いゴールデンウィークになります。
『五月病』という言葉があるように、おとなにとっても精神的に不安定になりやすいこの時期、子どもも同様にストレスを抱えています。緊張の4月を過ごして、何日も休める事に子どもたちもホッとすると思います。その一方で、休みが明けてからの学校生活への不安を言葉にできず、うつうつとした気持ちを抱えたまま過ごす子もいます。子どもは親に心配をかけたくないあまりに、平静を装っていることがあります。ストレスを抱える限界に達した子どもは、何事もないように旅行や行事を楽しみ、家族に感謝の言葉を穏やかに伝えたりする反面、思いがけない行動をする場合もあります。子どもが普段と何か違うと感じることがあったら、それはSOSのサインかもしれません。
このゴールデンウィークの間は意識的して、どうかゆっくりと子どもと向き合う時間を作ってください。子どもが話す何でもない話をただ聴いてあげてください。家庭や今生活している場所が子どもの安心できる居場所になり、自分もその一員だと感じられた時、子どもの自尊感情が育ち、困っている事やつらい気持ちを話せるようになります。子どもの言うことだから、と軽く考えず、親の意見を言う前に子どもの言葉を聴いてください。そして、押し付けたり決めつけたりせずに、子どもと一緒に考えてあげてください。自分には話を聴いてくれて、一緒に悩んで考えてくれるおとながいるという事が、子どもの自信や力になります。どうか少しでも子どものこころが軽くなり、ゴールデンウィーク明けを迎えることができるように、おとなが力を合わせて子どもの成長を支えていきましょう。
子どもには身近な存在だからこそ話せない想いがあるかもしれません。そんな時はチャイルドラインを紹介してあげてください。私たちチャイルドラインもお手伝いさせていただきます。
NPO法人チャイルドライン支援センター