寸暇を惜しんでトゥーンリンク。

ブログ移転しました⇒http://chimpao.blogspot.com/ とび森フレンド、こちらで募集してます。

アポカリプトを姉に見せた。~中編~

2008-03-07 21:26:53 | 姉のせい。

前回の記事です~。


http://blog.goo.ne.jp/chimpao/e/4754d2b0c6dfb6cbf6bc7e17c7b6ad21


 


 


 ぼくは、二度寝の誘惑に抗えず、結局、自分の部屋に


留まった。  


 



「畏れるな!! 気持ち悪いのは、映像だけだ!!

目を瞑って、上から布団を被ってれば、

なんてことないじゃない !?」


 


って計算もあった。


 


 


…………



でも、それは甘かったのです…………。


 


 


 映画の冒頭、のどかな村の生活が始まる。


 


 しかし、やがて、ぼくが気分が悪くなった問題のシーンに


差し掛かる…………。

(ネタバレになっちゃうから、言わないけどね?)

 


 


 


ざぐしゅ!!


 あからまさに、刺突系の効果音。


 


音だけなのに……


ぼくの脳裏に、初めて見た時の映像が


まざまざと…………


 


 


『ぎえああああ』


『あ~うううあ~』 


悲鳴 & 嗚咽


 


このシーン、聞き覚えある。


思い出してきた。(書くのもおぞましいので描写は割愛)


 


 くらり


 


……あれ……。


なんか、気持ち悪くなってきた……。


だ、ダメだ…………。


 


 


サウンドオンリーで失神しそう


 


 


ぐちゃっ! 


なんか、湿ったモノを叩きつぶす効果音。


 


 


~ふらぁっ  とどめキター!!


 


目の前が紫色~緑色の、靄がかかったようになる。


吐き気、目眩が襲ってくる。


……部屋がぐるぐる回るよ~。


手の指先がジンジンする。


 


 


 


 


寝てて卒倒。……初めての経験。

 

予め布団に入っていたのは、幸か不幸か。

倒れる手間が省けて良かった (ちょっとチアノーゼ気味)


コレって 転ばぬ先の杖? 


みたいな。


 


 

 

 ぼくの精神が人知れずギブアップしても、

姉は再生を止めない。

 ってか、時々

「あはは」

とか、笑い声が聞こえる。

 

残虐シーンを見て笑えるアンタは、

何超人だ!?


 映画は続く。

マインドクラッシュ効果音も垂れ流し。

 地獄の責め苦は、永遠に続くかと思われた。


 


 


 ってか、姉。 マィ シィスタァー…………。


 この映画が、こういうシーン満載だって…………


 


 予め知ってたんだろ!?


 


 じゃなきゃ、こんなぼくの弱点をピンポイントに突いた


嫌がらせなんて、出来るはずないだろっ!!


 


 


 ぼくは 情けないけれど、布団で耳を防御しながら、


嵐が通り過ぎるのを、ただひたすら待った。


 


 DVDの取り出しボタンを押そうかな


とも思ったんだけど、


 


そんなことしたら、うちの姉のことだ。


 


 


「ちょっと!!  アンタなんてコトしてくれんのよ~!!


あ~あ。雰囲気ぶちこわし!!


これは もう一度初めから見るしかないよね~!?」


にやにや。


 


……って、ゼッタイ言い出す。そして実行する。


もう、それは間違いない。


 


だから、ぼくは ただひたすら貝になった。


 


 


 


……時間が、ゆっくりと過ぎていく。


こんなに遅い流れは、


 


修学旅行で、


ぼく一人だけ深夜の廊下に座らされた時以来…………。


 アレはツラかった…………


 


 


 


 


 


 でも、最後の方は、音で聞いてる限り、


アクションがメインになったみたいで、


バイオレンスな効果音は穏やかになってきた。


 精神状態も安定してきたので、チラッと振り返ってみたら、


何故か主人公が沼で溺れかけてて、


『なに唐突に沈んでるの!?』


 って思ったりした。 


 思う余裕が出始めた。 ホッ


 


 


 


 


そして エンドロール~


終わった。 あ~。途中はどうなることかと思ったけど、


何とか乗り切った。


 


 ……さて。遅くなっちゃったけど、今から寝ようかな。


 


ってか、アポカリプト        。  


2時間超あるんだね。……長い        。


 


 


 


 ぼくは姉に言った。


「今からちょっと寝るから、出ていって?」


 


 姉。


ニヤリ。


 


……え?


なんで、そこで嗤うの?


 


 


 


「いや、ちょっと待ってよ。アタシ まだ…………

することあるんだ。この部屋でね


ニヤニヤ


 


 


「はぃ?」


 


「…………これからさ、


アンタに頼まれてた


アポカリプトの感想


聞かせてあげようと思うんだけどさ?


イイよね?


 


 ……絶


 


……句


 


 


 


ああ。確かに頼んだよ。


「~見たあと、どんな映画だったか、教えて~」

って。(前回記事参照です~)


ああ!! 確かに言いましたけれども!!!


 


 


でもね。


 


 


 


このタイミングで、って指定した憶えはないよ? 


 


 


 


もう既にお腹いっぱいですからっ!!!


 


 


鬼……。


 鬼ね? アンタ。姉の皮を被った鬼 ね?


ぼくは、この目の前の鬼と、自分との血縁について、


真剣に疑いを抱き始めていた。


つづく


 


 


まだ続くのかよ!!



最新の画像もっと見る