ネタイラスト一枚をアップするために、何かエライことになってます。 竜頭蛇尾にならないことだけを祈りつつ……。
(前回の記事です)
SSS ~すまぶら・しょーと・すとーりー~其の1
SSS ~すまぶら・しょーと・すとーりー~
『女帝、爆・誕』 其の2
「ど、どうしたの? サクラ。いきなり立ち上がって」
「まぁ。挙動不審はいつものことだけど」
「サクラって、ぶっちゃけアホの子だから」
酷い言われようだが、それで彼女の威徳が知れようというもの。
「いや~、はっはっは。今日、部活あんの忘れてたよ!! そろそろ準備しなきゃ!」
アホの扱いを受けても全く意に介さず、彼女は朗らかに笑った。
「あ、そうだったね~」
「じゃあ、私たち、帰るわ」
サクラの言動が引き金となり、周りの子達が帰り支度を始める。
「んじゃね~」
「みんな、月曜日に元気で登校してくるように~」
「あはは、サクラ似すぎ~!!」
サクラは担任の覇気のない口調のモノマネを餞別に友達を送り出すと、ふぅ、と一息ついた。
「さて……お次は、……と」
チラ、と教室を見渡すと今度は、ぴょこぴょこした動きで教室を横切る。
その先には、王子様のキスがないのか、時間が止まったままの亜蘭。
「ア・ラ・ン?」
サクラの言葉に、亜蘭がゆっくりと振り向く。彼女の金髪のポニーテールが頭の動きに遅れてきらきらと尾を引く。
夢から引き戻された姫のようだなぁ、とサクラは同性ながら舌を巻いた。が、それを口にすれば自分の女としてのプライドも揺らぐので、平静を装う。
「コホン。……えーっと。アラン、どしたの? ……なんか悩みでもあんの?」
亜蘭はサクラの問いに、微かに目を見開いた。サクラは、自分の推測が的を射ていたことを確信した。
確かに、亜蘭は少し憂鬱だった。
感情の発露が少ない亜蘭。
窓の外をぼんやりと見ていただけで、それが『憂い』に起因することまで分かる者は、この学校ではサクラしかいない。
「……」
サクラに相談しようか、そういう思いも頭を過ぎる。 しかし……。
亜蘭はチラリ、と周りを見回した。
すぐ隣に、男子が二人。弁当をつっつきながら談笑している。
相談したいのは山々。しかし、プライベートに触れる内容だ。……今ココで打ち明けるのは……気が引けた。
(続きます)
昨日の文章を読み返した反省。
書物と違って、ネットでは長文がメチャクチャ読みにくいです。(横書きだから、かな?)
その反省点を活かして、少しずつ、文章を短くしていってるつもりです~。
もう少し、お付き合いくださいねっ、ねっっ?
明日は、(申し訳程度の)イラスト付きの予定です。
聞いてた曲
BILLY JOEL で
HONESTY
メッセのことなんですけど、自分のアドレスはrico552@live.jpです。
よろしくおねがいします。