奈良の西の端正確には奈良盆地の西の端に当麻と言うところがある。
大阪南部と結ぶ街道があって、超えて行く山が「二上山」である。
その「二上山」の麓に「當麻寺」がある。
写真は當麻寺の本堂から臨む二上山
丁度春の入り口で、
山の木々が芽をふこうとしている様が、
産毛のような、ふわっとした景色を作り出している。
当麻と反対、即ち奈良盆地の東の端に位置するのが明日香。
ここには、「亀石」というのがある。
「亀石」伝説はこうだ。
昔、奈良盆地が湖だった頃、対岸の当麻(たいま)のヘビと明日香のナマズの争いの結果、
当麻に水を吸い取られ、明日香あたりは干上がってしまい、湖の亀はみんな死んでしまった。
亀を哀れに思った村人たちは、「亀石」を造って亀の供養をしたという。
亀石は、以前は北を向き、次に東を向いたと言う。そして、今は南西を向いているが、西に向き、当麻のほうを睨みつけると、奈良盆地は一円泥の海と化す、と伝えられている。
ただ、當麻寺というのは、飛鳥時代の後半、白鳳時代に出来た寺、と言う事なので、
その時代、奈良盆地をまたいで広く文化が栄えたんだなぁ、と思う。
次回続きを書いて行きたいと思う。
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