 | さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス) |
| 吉本 浩二 | |
| 新潮社 |
三陸鉄道は震災からわずか5日で、久慈─陸中野田の運転を無料で再開した。
そして早くも3/20には宮古─田老 間も運転再開。
3/29には宮古─小本までも通した。
って、一言で書くと「さらっ」と終わってしまうのだが、これは並大抵のことではない。
震災直後から「なんとかせねば!!」という三陸鉄道の人たちの強い強い熱意があったから、やり遂げることができたのだと思う。
大きな被害を出し、それに嘆いていてはこのような素早さで運転再開することなどできなかったはずだ。
大地震や大津波の被害に遭って、へこたれない人はいない。
でもいつまでもへこたれたままではいない。
ここに描かれている人たちはスーパーマンではなく、普通に暮らしている人たちだった。
だけど人間は辛いことを乗り越える力を持っているのだと、改めて感じた。
この話の中で笑顔で頑張っているたくさんの人たちが、確かに実在しているということは勇気づけられる。
桐井 記
