![]() | 自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心 |
東田 直樹 | |
エスコアール |
会話の出来ない重度の自閉症である東田直樹さんが、中学生の時に書いた本。
NHKの放送をきっかけに、今増田カイロの図書コーナーは「東田直樹さん特集」になってます。
放送は23時以降だったらしいので、私はすっかり睡眠中で知りませんでした。
しかし、便利な世の中ですから見逃した番組は、NHKオンデマンドで見ることができます。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2014058033SA000/
有料ですが、216円支払う価値がありました。
さて、この「自閉症の僕が跳びはねる理由」ときどき拾い読みをしながらいつの間にか全部読んでました。
Q1 筆談とは何ですか
Q20 少しの失敗でもいやですか」
Q51 なぜ繰り返し同じやるのですか」
Q20 少しの失敗でもいやですか」
Q51 なぜ繰り返し同じやるのですか」
など、58の質問にひとつひとつ、丁寧に東田直樹さんが答えているものです。
そして、その日本語はとても美しい響きです。
自閉症という障害を抱えている子(大人も)たちも当然個性があるので、みんながみんな一緒ではないことは理解しています。
しかし、彼は紛れもなく自閉症としての代表であり、代弁者であると言える・・・と思います。
なかでも「Q24 自閉症の人は普通の人になりたいですか?」という質問に対しての彼の答えは素晴らしいものです。
彼の答えはNAETの施術がかなり進んで、「もがき苦しみながらも乗り越えて、自分を愛せるようになった」人が持つ考えに似ています。
施術を受けなくても、このような答えが出せる人がいること、しかも自閉症という重い障害を抱えていても、その自分を認め、愛し、周りに感謝することが出来る人がいる、ということを知ることができたのは嬉しいことです。
たくさんの人が自分を愛せたら、もっとみんなが生きやすい世の中になるでしょうね。
ということで、この質問に対しての答えを知りたい方はぜひ読んでみてください。
桐井 記