ハリネズミのWHS 介護日記

ハリネズミのふらつき症候群の介護日記を綴ります。

動物病院の転院を考えるとき

2020-10-05 12:50:22 | ハリネズミ

 

(※画像はシオちゃん1歳の頃です!)

 

シオちゃんのふらつき症状で通院して早2ヶ月。

幸いなことに、強制給餌を続けるうちに少しずつ体力が回復して、ふらつきも安定してきました。

子宮摘出手術の経過は順調で、「食欲を増進させる内服薬+強制給餌を続けることを優先に」、と言われています。

日々の強制給餌+体重管理、糞とおしっこのチェックは飼い主の大切な勤め。

体力が回復したように思えても、いつ急変するか分からない。。。

これを切に感じます。

 

やっと見つけたかかりつけ動物病院は車で1時間(高速)かかるので、

夫の運転で土日しか通院できないのが唯一難点でした。

もしも平日急に容態が変わったらどうしよう!?、と気になってました。

病気で体力が低下した小動物は、長時間の乗り物の振動がストレスになってしまいます。

車や電車内の温度・湿度の微妙な変化はハリネズミにとって大敵なのです。

 

先日、近くの動物病院をネットで検索してみたところ、

隣町にハリネズミの治療実績がある動物病院を見つけました!

 

こちらの院長は、絶滅危惧種の鳥類繁殖研究に取り組まれて成功された貴重な経歴をお持ちで、

犬猫や鳥類、小動物からエキゾチックアニマルの外科手術や内科診療まで行う病院です。

隣町なのに「なぜ、今まで知らなかったの!?」、というと、

半年前に開業した新しい病院のため、検索して出てこなかったんですね。


コロナ禍に開業された病院ですが、予約優先で口コミが良いので、行ってみよう、という話になりました。

そして、週末E動物病院へ行ってきました。

・今までの経緯

・前病院での治療法

・処方薬の名前

など、丁寧に問診しながら診療方針の提案をされました。

ありがたいことに、前病院の院長とは研究会などで面識があったようです。(かかりつけ医はエキゾチックアニマル会で有名)

 

E動物病院で受診しようと思ったきっかけは、

子宮摘出手術が無事成功して、術後の経過が順調!

今後の緩和ケアを踏まえ、通院に時間がかかるため・・・、という理由をお話ししました。

その上で、気になっていた片目の白濁と頸部の腫れについてお聞きしたところ、

こちらの動物病院の院長の見解は、

・白濁した片目は奥の方まで進行してしている

・首の腫れ(しこり)はリンパ腫かもしれない

前病院と同じでした。

 

リンパ腫の確定診断は、

・リンパ節に針を刺して細胞を採取する

・手術で腫瘍組織の一部を採取して病理検査

いずれかの方法で、いずれにしても、麻酔が必要。

8月に子宮摘出手術をしたばかりなので、再度麻酔をかけて検査を行うにはリスクが高い。

ハリちゃんのリンパ腫は、予後不良で完治することはないようです。。。

そこで、ステロイドによる治療が一般的なのだそう。

食欲を増進させたり、体調を改善させたり、進行を遅らせることはできるそうです。

 

ここまでの問診と提案に1時間ほどかかりました💦

ここで終わりなのかなぁと思ったら、

「それでは、診察しましょう」と先生。

 

グローブを嵌めてシオちゃんの体を丁寧に診察していただきました。

 

ハリネズミを診察できる動物病院4軒目になりますが、

グローブを嵌めて診察していただいたのはここがはじめてです。

大抵の先生は、プラスティックケース越しに診察しますから。

ハリネズミは警戒心が強いため、針を立てて丸まる習性があるからでしょうか。

 

実は、こちらの院長、動物園の獣医師として従事されていたようです。

犬猫や小動物、小鳥や大型鳥類、フクロウ、亀、トカゲ、モルモット、ハリネズミetc・・・、ほとんどの哺乳類、鳥類、爬虫類の治療実績があるのだとか。

 

これは、とても心強い!

 

そして、今後は前病院からE病院へ転院する意向をお伝えしました。

前病院で処方された内服薬で体調が改善されているので、この薬を継続して処方しましょう、と。

片目の白濁や頸部の腫れの原因が脳神経の可能性も否めないことから(死後解剖しないと確定できない)、

・ふらつき症状を改善する

・頸部の腫れ(リンパ種の可能性あり)を改善させる

・眼球突出を予防する

・体力回復

・食欲増進

 

これらにメリットがある、ステロイドとリンパクト(栄養補助剤サプリメント)を粉にした内服薬を処方していただきました。

 

土日の強制給餌に混ぜて飲ませてみましたが、抵抗せずに飲んでくれましたよ。

今のところ体重は安定。

食欲もあるようで、明け方置き餌のフェレットフードをつついているようです。

  

体力が戻ったように見えても、ハリネズミは急激に体調が変化することがあります。

これは、どの獣医師にも必ず言われること。

ハリちゃんに限らず、かかりつけの動物病院は、なるべく近所がいいです。

しかし、犬猫のように近所にエキゾチックアニマルを診てくれる動物病院があるとは限りませんよね。

ハリちゃんやフクロモモンガを家族に迎える方が増えていますので、

エキゾチックアニマルの専門治療に力を入れる動物病院も増えているようです。

今後期待したいですね!

そして、ハリちゃんのふらつき症候群、リンパ腫、抗がん剤治療に明るい未来が訪れますように!

 

「半年前にはなかったのに、新しい動物病院が開業されている!」、というようなケースもあり得ます。

数カ月に一度、ネット検索してみる価値はありそうですよ。

ハリ飼いのみなさん、諦めずにがんばりましょうね!☆彡



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