ハリネズミの強制給餌をスタートして1ヶ月と1週間が経ちました。
わが家のシオンちゃん♀3歳8ヶ月の体重記録と日記を綴っています。
今日は、ハリネズミの偏食について解説して行きます。
◆ハリネズミの偏食について
ハリ飼いさんならお分かりかと思いますが、
ハリちゃんは他のペットに比べてかなり偏食です。
好き嫌いが激しく、お気に入りのものしか食べない、といった特徴があります。
うちのコは、生後2ヶ月でお迎えした時、
ショップではフードをどのように食べさせていたか?を教えてもらいました。
これ、大切ですよ!
市販のハリネズミフードは豊富な種類がありますが、
個体や環境によってカリカリのドライフードを好むコや、ふやかしを好むコがいます。
「ショップでモリモリ食べていたのに、いざ、おうちにお迎えしてみると、フードストライキがはじまった!」
飼い主さんにとって、深刻な問題ですよね。
これを回避するためにはどうすればよいでしょうか?
ショップで食べていたフードを食べさせることをオススメします。
うちのコは、ふやかしがお好みだったので、
・ショップと同じフード
・フードの量
・フードと水分の割合
をショップと同じ状態にふやかしたものを与えました。
数日間試したものの、完食しないどころか口をつけなくなったのです。
これがフードストライキですね!
そこで、飼育本やハリネズミ専門ショップの情報を調べて、食いつきが良いと評判の良いフードを数種類試してみたのですが、プイっとそっぽを向くしミルワームを与えても吐き出す始末。
たどり着いたのがミルクでした。
ミルワームより乳製品を好むスイーツ女子(苦笑)
次にたどり着いたフードがフェレットフード。
ちなみに先代のシャルちゃん♀(3歳5ヶ月で☆)は、ミルワーム大好きな肉食系女子でした。
2代目のシオンちゃんは、針を立てない大人しいコなのですが、
偏食傾向が強いことが悩みの種に。。。
そんなこんなで、生後1歳過ぎるまで体重がなかなか増えず。
近所のハリネズミを診察できる動物病院で健康診断をしてもらうと、
「健康状態ですよ。」と言われました。
部屋んぽは嫌い、回し車の運動も減って行ったせいか、2歳を過ぎた頃から徐々に体重が増えていきました。
そして今年の5月。久しぶりに体重計測をしてみると、
500g超え!
下半身に肉がつき、きつね顔がたぬき顔に。
これがとってもかわいいと感じたダメ飼い主です。
6月に入り、体を右側に傾ける仕草が気になったのですが、
体重増加が原因で転がるのかも?、と思っていました。
飼い主として至らなかったと反省しています。
ハリネズミの真菌症で、動物病院で通院したことはあったのですが、
まさか、ふらつき症候群という難病があるとは知りませんでした。
8月初旬、県内で評判のハリネズミの専門病院へ訪院したのは、
ふらつき症状が進行したように感じたことと、皮膚に真菌の症状が見られたからでした。
ネットで情報を調べてみると、初めてWHS(ふらつき症候群)にたどり着いたのです。
病院で受診してみると、
院長に「真菌症より体重減少とふらつきが気になる」
ここでWHSについて詳しい話をしていただきました。
院長のお話の要点をまとめてみました。
・「ふらつき症候群」と呼ばれるWHSは、海外に比べて日本では臨床研究が遅れている
・病名ではなく一つの症候群であること
・原因について解明されていないため、治療法は確立されていない
・神経系の病気と言われているが、死後解剖をしてみると脳腫瘍があった症例が多い
・高齢になって症状が出ると、複数の病気が隠れている可能性がある
・ふらつきの症状はゆっくり進行していくが、次第に餌を食べられなくなると体重減少、体力低下によって死に至る(発症から約2年以内)
真菌症より、健康状態を改善することが先決だと言われました。
そして、体重を増やすため(維持するため)に強制給餌を奨められたのです。
WHSが進行しても、自力でご飯が食べられるコもいるようです。
私たちが8月初旬から強制給餌を続けているのは、偏食癖をつけてしまった飼い主の責任だと思っています。
ハリネズミの偏食との戦いは、飼い主さんに与えられた課題ともいえるでしょう。
高齢になるに従って、ハリちゃんは運動量が低下していき、食欲も減退していきます。
偏食(食欲不振)が激しくなると、最悪の場合、死に至ることに。
人間も動物も、「食欲」が生きることのバロメーター。
いざという時、自力で餌を食べる野生の本能を覚醒できるように、
お迎えした時から食生活の管理がとても大切だということを覚えておきましょう。
日本ハリネズミ協会さんが「代表する15種のフード成分」を公開していますので、
ぜひ参考にしてくださいね♪↓
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