監督の教え

早起きできないことについて考えていたら、小学校野球部時代の監督の教えをふと思い出した。

練習試合のときだったと思うのだが、ある部員が打席で凡打を打った。平凡なゴロだったが、捕球の際に相手の野手が一瞬ボールを落とし、一塁への送球がワンテンポ遅れた。しかし、どうせアウトだと思って流して走っていた彼は結局アウトになった。

次のイニング、円陣で監督がこんなことを言った。
「野球をしていると調子が悪い日もある。バッティングでヒットが出ない日もある。守備でエラーばかりする日もある。でも走塁にだけは、調子は関係ない。全力疾走はいつでも、誰でもできる。だから、全力疾走だけはみんなでやろうぜ。」


何かの調子が悪くても、何もできないわけではない。やれることを全力疾走でやろう。そうすれば、運良くセーフになることも、ときにはあるかもしれない。