孫は8時に寝る
7時10分に下から
「バァバは!?」
「おやすみ」と言った
そして7時50分に二階に上がって来て
黙って私の膝の上に来て
私を抱きしめた
毎日孫を抱きしめない日は
この5年間無かった
でも今日は抱きしめなかった
毎朝起きたら1番に
孫を抱きしめていた私
今日はしなかった
孫は黙ってコトコト私の膝の上に座り
私を抱きしめた
旦那が居たので
仕方なく私も孫を抱きしめたけど
心は空っぽだった
孫を連れて抱きしめて
心踊って楽しい気持ちになっていたのに
今の私の心には
孫の抱きしめは何も響かなかった
もういいや!
そんな気持ちと
いつかは離れて行く孫に
いくら思い入れをしたとしても
親でも何でもない私は
いつかは振り向いてももらえなくなる
そんな日が来る
悲しくて寂しいが
やはり私にとっては
孫は孫
孫は小さい時と金にはやって来るが
大人になったら
寄り付きもしなくなるだろう
それが孫!
それをバァバはしっかり心に刻んで
いらん期待をせず
一歩も二歩も離れて
孫と接しないといけない
…とあの日思った
いくら一生懸命育てても
いくら一生懸命育児に参加しても
私はバァバ
親じゃない
孫とバァバの距離を保とう
いくら可愛くても
いつかは離れて行く孫
孫とバァバの距離は大事
私の気持ちが
すっかり冷めてしまったので
これ以上は気持ちを
深入りさせない様にしよう
自分が辛くなるだけだから…
バァバって
辛い立場なのね