私の愛すべきモノ

家の中に愛すべきモノが増えてゆく
生きる長さが長くなるだけ
家の中に愛すべきモノが溢れてく

娘の存在
孫の存在
旦那の存在
三匹の猫の存在
水槽の中のメダカやエビや貝の存在
外を守ってくれる番犬の存在
植木屋さんで選んで買って来て
庭に植えた花や木などの植物の存在
家の中に置いている観葉植物の存在
自分で書いたので文字や絵の存在
小さな小物達の存在
お気に入りの壁に掛けてる絵の存在

生きる長さが長くなる程
家の中に
小さな愛すべきモノが溢れてく
ドンドン溢れてく

今私が
この空間から居なくなったら
この愛すべきモノ達はどうなるのか？
この愛すべきモノの価値は
私の中でしか存在しないだろう
誰もがそうだろう
自分の物差しは自分だけのもの
私の周りに溢れた
愛すべきモノ達は
いつか誰かに処分されるのだろうね
今のこのお気に入りの空間は
私だけの
価値観の中かから生まれたもの
そう思うと物悲しくもなる

だけど

私の愛すべきモノ達は
私が生きている限り
できる限りの愛情を注いで
毎日愛でる
愛しい
愛しい
と私の目は語るだろう

そして
私の愛すべきモノ達は
私に癒しと愛を与えてくれる
私の愛すべきモノである