浜田省吾 初秋より。
アタシの大好きな写真家・アラーキーの写真集の中でアタシが1番好きな写真集。世界中で1番切なく儚い写真集。
1971年に自費出版された愛妻・陽子さんとの新婚旅行を収めた「センチメンタルな旅」と陽子さんの発病から死までを克明に収めた「冬の旅」の2部構成。
「冬の旅」ではカメラは陽子さんの発病、入院中、臨終の瞬間、出棺の様子、遺骨を抱き項垂れるアラーキー本人にまで向けられる。
モノクロで日記風に淡々と綴られる愛する人に訪れた「死」。
愛する人に対するアラーキーの動揺、不安、そして深い悲しみ…。
何よりも深い愛情。
写真を通じて見る者にヒシヒシと伝わってくる。
この写真集の発売当時は「妻の死まで商品化するのか?」等の批判があったそうだが、アラーキーは私・写真家。最愛の人の「死」に対して、私・写真家の本能として向き合いシャッターを押した。この写真集は愛妻に対する「鎮魂歌」なのだ。夫婦と言うものを改めて考えさせられます…。
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