完全室内飼いのチョビと銀次は実に平和な毎日を
送っていると、飼い主としては思いたい。
外の世界はすばらしいかもしれないが常に危険と
隣り合わせだからである。
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旦那ちゃんの股の間でくつろぐ兄弟
のらはこんな平和な顔つきではいられないのが現状です。
ここから先はのら猫の悲しい話になります。
パスしてくださってもいいです
おとといの1月31日に「ウッシーちゃんが事故にあってる」と
電話がありました。電話をくれたのは、チョビ銀次兄弟と我が家を
縁結びしてくれた近所のHさんです。「ウッシー」というのは
ぽんちゃんが去年の春に我が家に連れてきた、これ又のら猫です。
ウッシーとぽんちゃんは連れ立って度々ごはんをもらいに来ました。
ぽんちゃんが突然来なくなってからもウッシーは時々は来てました。
ウッシーはぽんちゃんと違い警戒心が強く絶対に撫でさせたり
抱っこさせてはくれませんでした。仕事場にも絶対に入って来ず、
玄関先でご飯を食べては、すぐに向かいの建物の壁際でひなたぼっこ
をしてました。
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このこがウッシー
それでも最近では少しずつ慣れて「ウッシーごはんだよー」
と言うと、鳴きながら走ってやってくるのでした。
そのウッシーが事故にあい、うずくまってるというのです。
Hさんは本当に猫好きのやさしい方で、すぐに医者につれていって
くれました。のら猫とはいえ、我が家でごはんを食べさせてた以上は
飼い主と同じ責任は我が家にあります。
旦那ちゃんは仕事にきりが付き次第に病院にかけつけました。
両うしろ足が車にひかれていて虫の息でしたが痛み止めと点滴をされて
我が家にひきとりました。「のら猫なので、人間がいるとストレス
になります。小屋のような静かな場所で様子をみてください」と
言われたのですが、ケージに黒い布をかけてそっとそばに置いておきました。
猫はパニックで水を飲ませようとしても「ふーっ」「しゃー」と
威嚇します。怖くて旦那ちゃんも近づけない状態でした。
私たちはどうしようもないので、部屋をあたためて静かにそっと
しておきました。後はのら猫の生命力を信じて回復を願うしかありません。
次の日、昨日の朝の事ですがケージの中で少しあばれて鳴いています。
家の中に居る事を感じ取って、いやでいやで鳴いているのだと思い
静かな車庫に移して、そっとしとけばごはんも食べてくれるだろうと
寒くないようにいろいろ工夫して車庫にケージごと運びました。
ごはんと水とカリカリをケージの一歩前に置き、ケージのふたを開けて
声をかけると・・・すでに亡くなっていました。
死んでしまって大人しくなった、この猫をよ~く見たら、なんと
ウッシーではないのです。
確かにそっくりなのですが左前足先にあるはずの黒模様がないのです。
そう思ってよーく見ると模様の色もなんだか濃い色です。
「ウッシーじゃなかった」と少しほっとしたのですが、
縁あって、一晩苦しみぬいた姿を見ただけに、このウッシーにも
確かに愛情を感じました。このウッシーのために泣きました。
旦那ちゃんとお姉ちゃんと私で線香をあげ「苦しかったね、
よくがんばったね、ちゃんと天国へ行くんだよ」と祈りをささげて。
そして今日、先ほど荼毘にふしてきました。
二晩だけの我が家のウッシーは天国へ旅立ちました。
家に帰ってきてチョビと銀次を見ると実に平和な顔をしてすりよってきました。
運命によってのらに生まれるか
飼い猫として愛されるのか
どっちが幸せかなんて、私にはわかりません
のらにはのらの自由があって、危険と隣り合わせながらも
幸せに生きているのかも知れない。
飼い猫だって、外に自由に出入りできる猫もいる
飼い主それぞれの考え方しだいでしょう。
しかし、今日私は思った
愛するチョビと銀次を守りたいと、家の中だけで飼う事に
賛否両論があろうと、私は外には絶対に出さないと。
私は信じる。車に轢かれる心配が無いだけでも
しあわせなのだと
長い話に付き合ってもらってありがとうございました
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