こんにちは。新潟市南区のダイセー歯科クリニックで小児歯科を担当している歯科医師の竹内優美子です。
12月5日(日)のお昼から、医療従事者向け外国人患者対応研修会に参加してきました。
受講したい!と思ったきっかけは、昨年、当院には珍しく外国人の患者さんがいらしたことです。
韓国からお嫁に来て間もない方で、日本語は片言、英語も通じません。
歯科の場合は口の中を見れば検討がつくものの、検査の承諾を得るための説明や、保険証の確認など、口の中を見るまでに言語の壁が立ちはだかっていました。
韓国語の勉強をしておけばよかった・・・後悔先に立たずですね。
多文化共生センターきょうとの理事 高嶋 愛里氏による講義「外国人患者への対応と留意点について」のあと、「多言語版医療窓口対応シート」を使った研修として、実際に外国からの留学生に患者役になってもらい、シュミレーション問診をしました。
初めて使った「多言語医療窓口対応シート」は、医科全般が対象でしたので、総合病院の受付は大変だなあ、と思いつつ、歯科に特化されたものがあったら便利だろうなあと思いました。
講義では、在日外国人の背景を知ることで病院受診時の問題点がよく理解できました。
病院での通訳の現状は家族や知人に頼むか、ボランティアの善意頼みになっているのだそうです。
しかし、医療の場面では、家族や知人の通訳というのは、プライバシーの問題が起こる場合もあります。
命にかかわるようなシリアスな告知や、感染症に罹患していることなどは、自分の子どもや地域の知人に通訳してもらったために、自分の意図しないタイミングで知られてしまうからです。
外国人患者の実際のお話の中では、日本人には気遣いになることが、外国人には失礼にあたることもある、など、具体的な例を交えてのお話はとても面白かったです。
話は飛びますが、私がまだ歯科学生のころ、在日外国人コミュニティーで歯科検診のお手伝いをさせていただいたことがあります。
バングラデシュの方やフィリピンの方が多いコミュニティで、まだ30代なのに第1大臼歯(6ちゃん)が欠損したまま補綴(入れ歯やブリッジなど)無し、という方が多く、驚いた記憶があります。
むし歯になったら歯を抜くしかない環境も、世界中にはたくさんあります。
一方で、スウェーデンのように国をあげて歯科疾患(むしば・歯周病など)の予防に取り組んでいるところもあります。歯科医院では、むし歯や歯周病の治療だけでなく、リスクについて診断し、学校でも発症しないための教育を行っています。こどもの矯正歯科治療は、将来歯周病にかかるリスクを下げるので、国が費用を負担するのだそうです。
日本では、さまざまな歯科医院があり、どのような歯科医療を受けたいか、患者さん自身が選ぶことができます。
ダイセー歯科クリニックでは、スウェーデンに負けない、最先端の歯科医療を提供していきたいと考えています。
日々勉強です。
12月5日(日)のお昼から、医療従事者向け外国人患者対応研修会に参加してきました。
受講したい!と思ったきっかけは、昨年、当院には珍しく外国人の患者さんがいらしたことです。
韓国からお嫁に来て間もない方で、日本語は片言、英語も通じません。
歯科の場合は口の中を見れば検討がつくものの、検査の承諾を得るための説明や、保険証の確認など、口の中を見るまでに言語の壁が立ちはだかっていました。
韓国語の勉強をしておけばよかった・・・後悔先に立たずですね。
多文化共生センターきょうとの理事 高嶋 愛里氏による講義「外国人患者への対応と留意点について」のあと、「多言語版医療窓口対応シート」を使った研修として、実際に外国からの留学生に患者役になってもらい、シュミレーション問診をしました。
初めて使った「多言語医療窓口対応シート」は、医科全般が対象でしたので、総合病院の受付は大変だなあ、と思いつつ、歯科に特化されたものがあったら便利だろうなあと思いました。
講義では、在日外国人の背景を知ることで病院受診時の問題点がよく理解できました。
病院での通訳の現状は家族や知人に頼むか、ボランティアの善意頼みになっているのだそうです。
しかし、医療の場面では、家族や知人の通訳というのは、プライバシーの問題が起こる場合もあります。
命にかかわるようなシリアスな告知や、感染症に罹患していることなどは、自分の子どもや地域の知人に通訳してもらったために、自分の意図しないタイミングで知られてしまうからです。
外国人患者の実際のお話の中では、日本人には気遣いになることが、外国人には失礼にあたることもある、など、具体的な例を交えてのお話はとても面白かったです。
話は飛びますが、私がまだ歯科学生のころ、在日外国人コミュニティーで歯科検診のお手伝いをさせていただいたことがあります。
バングラデシュの方やフィリピンの方が多いコミュニティで、まだ30代なのに第1大臼歯(6ちゃん)が欠損したまま補綴(入れ歯やブリッジなど)無し、という方が多く、驚いた記憶があります。
むし歯になったら歯を抜くしかない環境も、世界中にはたくさんあります。
一方で、スウェーデンのように国をあげて歯科疾患(むしば・歯周病など)の予防に取り組んでいるところもあります。歯科医院では、むし歯や歯周病の治療だけでなく、リスクについて診断し、学校でも発症しないための教育を行っています。こどもの矯正歯科治療は、将来歯周病にかかるリスクを下げるので、国が費用を負担するのだそうです。
日本では、さまざまな歯科医院があり、どのような歯科医療を受けたいか、患者さん自身が選ぶことができます。
ダイセー歯科クリニックでは、スウェーデンに負けない、最先端の歯科医療を提供していきたいと考えています。
日々勉強です。