東日本大震災から、まもなく1か月が経過しようとしている中で、
代表・稲垣ゆかりは、3月31日から4月5日まで、被災地・宮城県石巻市の大須地区へ直接出向き、
支援活動をいたしました。
そのご報告と、ご覧の皆様にお願いしたいことをお伝えいたします。
だんだんカフェでは、当地の支援活動を継続的に実施してまいりますので、皆様のご協力をお願いいたします。
医療チームとして石巻市立大須小学校に行って参りました。
掲題の通り、大須小の今をご報告させて頂きます。
大須小は、地震当初陸の孤島となり、陸路が断たれた状態でした。
グランドに『SOS』とかいたことで、アメリカ軍が最初に見つけてくれたそうです。
その後空路でヘリコプターから物資が届くようになりました。
陸路は自衛隊が仮設の道を整備しましたが、川の水が上がる満潮時には
通行止めになります。
さらに、林道を通るのですが、今も一日に数回起こる余震で土砂崩れが多く、
しばしば通行止めになります。
大須小には、今520名ほどがいますが、自宅が残っている人は、一時帰宅が始まっています。
しかし、水道の復旧は1年かかると言われています。
電気は今も復旧いていないところが多いですが、小学校は発電車がきており、
電気は使用できます。
長引く避難所生活で、みなさんにも疲れが出てきています。
不眠や高血圧、肺炎・風邪症状の方が急増しています。
食事は主におにぎりやパン、お味噌汁など。
栄養状態も悪く、これから感染症やビタミン不足による口内炎などが予想されます。
村社会が残るこの地域は、地区ごとの繋がりを重視するため、
一時帰宅が始まり、それによる2次的被害も起き始めています。
大須小保健室が診療所に
たとえば、
『おらの地域はみんな帰るから、おらだけ避難所にはいられねぇ』といって
80歳を過ぎた一人暮らしのお年寄りが自宅へ戻ろうとしています。
風邪でガラガラになった声で、
『しばらくここ(診療所)へこられねえから、多めに風邪の薬をもらいたい』といって
いらっしゃいました。足も悪く、杖でやっと歩くその方が、
この状況で一人で自宅に戻るなんて無理です。
水道も電気もなく、食料も十分にありません。
何かあったときも、自宅はまだ携帯電話も不通なので連絡手段もありません。
せっかく津波から助かった命を、こんなカタチでまた危険にさらし、
失うようなことがあってはなりません。
こんな状況で一時帰宅し、急変して緊急搬送になった方が昨日は2名おりました。
しかし救急車を要請しても、到着には早くても30分かります。
これからは、自宅へ戻るかたへの在宅での安否確認や往診などの
体制を急いで整えなくてはなりません。
しかし対策本部はそれ以外の物資の確保や分配、ガソリンや灯油などの管理(今も不足中)
避難所での新しいコミュニティ組織作りに追われ、手が回らない状況です。
わたしは大須小の対策本部と連携し、
在宅支援のシステム作りや避難所での生活を支援するため、
本日いったん東京へ戻りました。
避難所での1週間、被災された方たちとともに、体育のマットに毛布をひいて寝ていました。
しかし夜間の急変等もあり、睡眠時間は毎日3~4時間です。
これでは支援する医療チームも体力的に持ちません。
被災者の方も、こんな状況で早朝から役割分担をして仕事をしています。
休ませてあげたいのに、人出がありず自分たちで動いています。
朝から行方不明の方の捜索や、自宅があった場所へ探しものに行ったり・・
みなさんヘトヘトなんです。
早急に対策を検討したいと思っています。
そこでみなさまにお願いがあります。
現地へ向かう陸路もガレキをかき分けていくので、毎日車がパンクするような状況です。
活動のために、ご支援頂けるかたに、ご協力をお願いしたいと思います。
支援金の受け付けをさせて頂きます。
また、近日街頭での募金活動も行わせていただきます。
みなさまのご協力お願い致します。(受付方法は、だんだんカフェまでおたずねください)
また、対策本部からは、
発電車(電源車)がもう一台あると助かるとの要請も受けております。
どなたかお心当たりの方は、当方までご連絡願います。
なお避難所で今必要とされる物資について、下記にまとめています。
手配可能な方は、ご連絡ください。
対策本部と連絡をとりあって、確認している物です。ぜひご協力をお願い致します。
必要なもの一覧
自動車(ガソリン)・自動車(軽油)・・・・ガソリン不足は深刻です。訪問診療等にも使用予定。
自転車・・・自宅のあった場所まで時間をかけて歩いて毎日往復している方もいます。
他の避難所にいる家族に会うため、何時間も歩いていく人もいます。
ボランティア・・・ドライバー(東京ー避難所の運転)・学生・整体師・マッサージ師・美容師などの専門職
炊き出しなどを手伝ってくれる方
などどんな方でも。
*ボランティアについては、教室を1部屋確保してもらうことも交渉できます。
なるべく多くの方に参加をお願いします。毛布はお貸し出来ます。
ボランティアの方には、ボランティア保険にご加入頂きます。
食料・・ジュース・炭酸飲料・栄養ドリンク・酒類・ハンバーグなどの肉類
介護系・・・杖(足の悪い方も1階に入れず2階の教室にいるかたもいます)
その他・・・老眼鏡・タバコ・化粧品・洋服(これからの時期きられるもの)
プレハブ建設・・・学校グランドに仮設の事務所(小)を建設して頂ける方(資材は陸路で運べます)
ipad・・・現地は電話回線が不通で、ネット環境がありません。
携帯電話の電波を利用してHP等にアクセスする必要があります。(auは不通)
その他にも、ご提供いただけるものがあれが、ご連絡ください。
一部の物資(オムツ・マスクなど)はかなり飽和しているものもあり、
避難所の保管場所の確保の問題でやむなくお断りするものもありますが、ご了承ください。
みなさまのご協力、お願い致します。
物資の送付は、だんだんカフェのオフィスといたします。
送付される方は、下記の住所までご送付願います。
また、本件に関するご質問やお問い合わせもお待ちしております。
だんだんカフェ
〒130-0004 東京都墨田区本所3-19-2-203 TEL:03-6672-8689
※お願い:送付される際、運賃はご負担願います。
また、寄贈される物資の品書きを記載していただけると助かります。