DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

悲しい

 ウクライナ侵攻問題に対し、やはり遠い国での出来事と思って、高みの見物のような発言をネットでしている人も少なくない。私は侵攻されている当事者ではないので、怒り狂うとまでは行かなくても、人道的にこういう人たちとはお近付きにはなりたくないな、と正直想う。

・強力な軍事力に対し、手も足も出ない状況を見て、日本も軍備増強を、と言い出している人たちがいる。なんだかな、己を鍛えるためでなく、ケンカに勝ちたくて武道を習おうとしてる子どもか?と苦笑する。それをやっているのが、隣の北朝鮮だったり、今回の当事者であるロシアなのではありませんか?世界中から嫌われ、経済的に発展する余裕もない後進国に自ら進んでなるなんて、ナンセンスとしか言いようがない。
 いずれにしたって、これから日本を軍備増強しても、あと何年もかかります。他国から攻められるのが怖いなら、すでに軍備増強が完成しているロシアに移住されてはいかがですか?と言いたくなる。防衛の大義のために軍備増強した国の姿を見て、それでもその方が安心するというなら、ロシアに移住すれば良いのに、と思います。
 そもそも、物理的に軍備を持てない小国がヨーロッパにはいくつかあります。バチカン市国、ニース、サンマリノ、ルクセンブルク等など。周囲の国々から敬意を集められれば、そもそも軍備なんて要らない、どいうことを、それらの国々は教えてくれます。日本は世界から敬意を集めることに成功しているから平和に暮らせている、それを失うことはどんなに軍備を増強しても代えられません。

・ロシアに対して、これまで援助をしてきた人たち、経済的に協力関係を結んで来た人たちに攻撃の牙を向けている人たちがいます。いやいや、平和な時代に貧しい国や人々に援助や協力の手を差し伸べて来た人たちの善意やフェアトレードの行為に、後付けで侵略行為をした国に施しなんかしやがって、と言うのは、後出しジャンケン以外の何物でもありません。善意の人たちまで悪意を向ける行為は、物理的暴力を伴うか否かの違いだけの、ロシアの侵略行為と何も変わらなくはないですか?

・シリア、アフガニスタン、ミャンマーなどの悲劇には手を差し伸べて来なかったのに、何を今さらウクライナを応援しようだと?と冷めた物言いをする人たち。おっしゃることに対しては私たちも大いに反省しなければならないでしょう。じゃあだからと言って、ウクライナを突き放すのがカッコイイみたいに思っているのなら、それこそグレた人間のカッコつけみたいなみっともなさしか感じません。今回のウクライナ侵攻で目が覚めて、シリアやアフガニスタンの問題にも関心を持つ人がこれから出てくるかもしれない。過去のことだけでなく、そういう未来志向でいいんじゃないでしょうか。
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