さすがに松の湯は跡形もなし(もともとビル銭だが、それもオフィスか何かに変わってしまった)、辰巳湯は元気に営業中(日曜は13:00には店を開けているらしい)。大正湯、あの立派な寺社造りの建物はなくなり、現在はマンション建築中。
さて弁天湯には開店時間(16:00)5分前くらいに着き、入口周辺に地元のお年寄りがダベりながら列を作っている。もちろん自分みたいな銭湯マニアも。135年の歴史があると言うことは、どんなお年寄りでも生まれた時にはこの銭湯があったと言うこと。目の前の川に首都高が走ってなかった頃なんて余裕で知ってるんだろうな。千鳥破風と唐破風の二段構え、そして懸魚も。シャッターが開き、皆さん中へ。
玄関に活字で廃業告知の貼り紙。体力、気力の限界かあ、要するに後継者がいないと言うことですね。一番湯に列ができるほど人気だし、設備も立派。135年の歴史が終わるのは誠にもったいない。
脱衣室、折り上げ格天井に火山岩の庭。決して大きな銭湯ではありませんが、趣はしっかりあります。浴室入口にも廃業告知の貼り紙。両国なので、連休明けに始まる大相撲五月場所のポスター。
浴室へ。湯道具は無地黄色桶とクリーム色座椅子。備え付けボディソープとシャンプーもありますが、一番湯の常連さんはそんなもの使わない、自前の石鹸とシャンプーを使います(まあヘタレな一見の私は利用させていただきますがw)。島カランは1列、カラン数は右側外壁側から6・5・5・4。
ペンキ絵がないのはちょっと残念。浴槽は2槽、右側浅湯(座風呂2人分)も左側深湯(左側は強い床バブル、右側は弱めの床バブル、ちょっとお茶の葉らしき香りがつけられています)も45度くらいある熱湯。まあ一番湯だからかな。まあでも、由緒正しき江戸銭湯らしくて良い。
一番湯の時間が過ぎても、次から次へとお客が。もちろんお遍路さんもいるでしょうが、地元の方が次々と訪れる銭湯の廃業はつらいですね。
湯上がりは明治コーヒー牛乳110円。一番湯なのにコーヒー牛乳は1本しかなかったw と言う訳で、135年だと1世代30年と考えて少なくとも五代目にはなっているはずのご主人さん(フロントにいるのは女将さん:-))、長い間お疲れ様でしたm(_o_)m さすがに帰りはJR両国駅から帰途へ。
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