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と言うことで、この季節は歴史の重荷を振り返る時でもある。明日15日は家族旅行で東京にいないので、本日九段の丘を上る。朝ドラのあとに久しぶりの団地ともおをやっていたが、子ども目線から考える戦後70年と言うのもなかなか新鮮な視点ではあった。子どもが戦争のことを知らないで不躾な物言いになったりするのは分かるが、体験者であるお年寄り同士でも意見が分かれる、やはり一筋縄では行かない問題なのだ。
九段の坂を昇る途中、内堀側の昭和館の展示企画「戦後70年 昭和20年と言う年」も気になったので入ってみる(靖国神社敷地内の就遊館は軍用機が飾ってあったりと勇ましい展示内容だが、こちらは国民の暮らしを中心としたマイルドな内容の展示をしている)。夏休みの宿題がてらの小学生(親子連れ)、それと中高年層。
戦前戦後の生活視点の企画。戦争そのものではなく、戦後の後始末の大変さ。と言うか、空襲って東京だけでなく全国86箇所も受けていたとか、そもそも学生を労働に駆り出してまで武器兵器なんか作っていたら、そりゃ空襲で焼け野原以前に物資不足は明らか。よくまあそんな時代からここまで復興したものだ、と感心させられる(いや別に復興の足跡を追った企画ではないのだが)。しかしこれはこれで戦前の神風信仰と同じで、東日本大震災の復興でも妙に楽観的空気(この時期にオリンピックやるとか)に違和感は残る。
さて靖国神社参拝。15日には政治団体が結集し、軍服や特攻隊スタイルなどビジュアル的にもインパクトの強い人々が集まって異様な雰囲気の境内も、今日はまだ里帰りした家族が英霊にお墓参りする、そんな風景。肩肘張らずに、日本人英霊も朝鮮人英霊も等しくその大切なお命を捧げられたことを受け止め、祈りを捧げる。この日ばかりは個人の平穏だけ祈る訳には行かない、日本の平和、世界の平和を祈願する。
帰りは市ヶ谷方面へ。このまま真っ直ぐ靖国通りを行けば、防衛省がある。