民主主義の危機ニ題

・もしトラ
もしも佐田寅子が裁判官になったら、ではなく、もしも阪神タイガースが優勝したら、でもなく(笑)、もしもトランプが大統領になったら。
裁判で有罪の判決が出ても、トランプ支持者は揺らぐことはない様子。要は浮動票がバイデンに流れれば良い、と楽観的に考えていたが、トランプのその後の発言を聴くと、また流血の事態に向かいかねない緊張感が走る。民主主義の筆頭国であるアメリカが、民主主義を否定することになれば、世界の民主主義陣営全体に測りしれない影響が出かねない。

・つばさの党
アメリカ大統領選でのテレビ討論も相当ひどいが、日本でもついに該当演説の現場でライバル候補者の演説を野次って妨害する輩が現れた。ネット上では匿名をいいことに相手を貶める暴言はもはや珍しくもないが、ついにネットの外でそれをやる時代になったか。しかも、自分たちの行為を堂々と「言論の自由」だと言ってのける。彼らを取り締まる法改正を、と言う声も多いが、そもそも民主主義は主権者たる国民が一定の良識を持っていないと成り立たない。法律で縛るのは簡単だが、民主主義は主権者たる国民が立法者たる国会議員を選ぶのであり(この党のYouTube投稿は、一時的とは言え、かなりの再生数を記録したらしい)、その根幹を揺るがしかねない衝撃的な事件である。